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官能
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★★★★★★★★ [134]spica1004 KY-42C

【ヌードモデルと緊急事態】


マニアックな仕事を紹介するモデル事務所に所属してしまった──

自治会(町内会)が防災訓練を企画するのはよくあること。
その中に救急法の実技を盛り込むのが最近のトレンドで、人工呼吸、心臓マッサージ、AEDと本格的にやる自治会も珍しくないらしい。

私が派遣されたのは日曜日の新興住宅地の公民館だった。

まずは公民館の厨房でショーツとソックス以外を脱いだ。(厨房──そりゃ、女子更衣室なんてないよね)

ご年配の女性の世話役から水色のブラ、白いセーター、紺のスカート(短いかも)を支給されて着用し、さらに私物の「見えてもそんなに恥ずかしくない黒いパンツ」に穿き替えた。

講習会が始まった。

消防署員の話や質疑応答──なかなか真面目で白熱した会合になっているようだった。

さて、本番。

今回から登場したというAEDコーナーだ。

名前を呼ばれて、厨房から出る。
とくに紹介はない。

打ち合わせ通り、いきなり床に倒れる。

スカートは短いけど、見せパンだから、思い切りやった。

私は、車にはねられて、意識を失った女性の役だ。

救急隊員の模範演技──
「呼び掛けて返事がないのを確かめます」「気道を確保します」
「周囲へ協力要請します。『あなた、救急車!』『あなた、AED!』」
──などなど。

心音を聞くために実際に胸に耳を当てられた。
手首の脈じゃないんだね。

私は意識がないことになっているので、目を閉じたまま、無反応でいなければならない。

「それでは、AEDの使い方です。胸を出す必要があります。相手が女性でも躊躇しないでください」

言うが早いが、セーターが捲り上げられた。ブラジャーが露わになる。

目を閉じているが、周囲が息を呑む気配はわかった。

役員のうち何人かは知っていたはずだが、普通の参加者は、たかが公民館の講習会でここまでやるとは思ってなかったのだろう。

「脱がせにくい場合は、切り取ります」

間髪を容れず、救急隊員はハサミでセーターをジョキジョキと切った。
事前に知らされてはいたが、ハサミの金属質が肌に触れる感覚には軽く恐怖を覚えた。

さらに、再び露出したブラジャーの中心が切られた。左右のカップが開いて落ち、乳房が衆目にさらされた。

フロントホックのブラを持っていない私には初体験となったこういう露出は、たまらなく恥ずかしかった。
もちろん、多くの視線も。

袖を残したままの中途半端な上半身裸にされ、仰向けにされる。
パンツを見られてないかとチラッと思った。

「パッドはこう当てます。ケースにはイラストがありますから、その通りにします」

実際に素肌にパッドを置かれたが、危険だから電気は流されなかった。

用済みになったパッドが外された。

「救急車が来るまで心臓マッサージです」

OK。私の仕事はここで終了。
心臓マッサージは強い力が必要なので、生身の人間には危険すぎるのだ。

私は女性の役員によってバスタオルにくるまれ、厨房に戻った。
(服の残骸も手早く回収された)

心臓マッサージには、おなじみ?の弾力に富む人形が使われた。
一般参加者も全員が実践した。

若い女性の半裸を見られたのはラッキースケベには違いないが、
一刻を争う人命救助に邪念がはさまる余地がないのだ……と思いたい。

緊急事態に陥ったとき、女性を半裸にすることに躊躇しなくなるというなら、今回の講習会は意義あるものになっただろう。

次回もヌードモデルを起用するのかな?

だとしたら、参加者が増えそうだな。

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