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第二放送【雑談・コピペ】

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[29]spica1004 KY-42C
2025/07/25 06:44

ステレオかモノラルか
 今更何を言っているんだという声が聞こえて来そうである。ステレオは立体感があるし、ダイナミックレンジも広い。と、もっともらしい声が聞こえてきそうだ。一見、いや、一聴そのように聞こえる。でも実際はどうだろう。モノラルというと、その多くが古い録音のものしか無いので、しみじみ聞く場合そのようになってしまうのだろう。そう思うと、広いダイナミックレンジのものをモノラルで聴く機会はそう多くは無いのかもしれない。言うまでも無くレンジが広いのはレコードやCD等デジタル音源。今では、そのほとんどがステレオ再生だろう。
 では、ステレオ再生のデメリットは何だろうか。これは左右の音のクロストークに他ならない。左右の音の干渉である。一番シンプルな録音を考えてみよう。ステレオマイクによるワンポイント録音である。これは、人間の耳と同じ2つのマイクしか使わないので、実音源からの音を人間が聞くように録音できるのである。しかし!、そもそも人間は生の音楽を聴いているとき、演奏家達の様々な位置で演奏される楽器の音やボーカルを自分の両耳で聴き取っている。もちろんこれがホールの様な会場の場合、直接音だけでなく、壁や天井等で反射して聴こえてくる間接音も聴き取っている。これが“気配感”を生む大きな要因となる。さて、このとき人間の脳は実に素晴らしい働きをしている。左右2つの耳に入ってくる音の強度と位相差を瞬時に判断し、それらの音の聴こえてくる角度や距離を三次元的に測量して、知覚できるようにしているのである。これが立体感を生む大きな要因となる。
 さて、これをステレオ装置で再生するとどうだろう。右の音は右から聞こえ、左の音は左から聞こえる。ここまでは良い。しかし、一旦スピーカーから出た音は右から出た音も左耳で聞いてしまっているのである。左から出た音も右耳で聞いてしまっているのである。つまり、実際に左右の耳が聞いていた音にプラスして、逆の耳が聞いていた音も聞いてしまっているのである。さて困った。でも大丈夫である、人間の脳はなんと優秀なのであろう。脳は、ステレオ装置で聴く場合、左右2つのスピーカーの位置をまず測量する。その後、2つのスピーカーから出ている音の強度差を測量して、2つのスピーカーの間の狭い空間に振り分けて「それとなくステレオ」として知覚させているのである。でも安心するなかれ。これは、あくまで擬似的なステレオ感、間接的(2次的)なステレオ感に過ぎないので、首を少し左右に振るだけで、その疑似音像の位置はずれてしまうのである。そして、さらにもう一つステレオ再生の大きなデメリットも見えて来るのである・・・。

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