設問

教えて達人 - ネットde事例検討

設問

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2015/08/05 11:33
[SLIPERより]
いただいた回答にもありましたように、保健室登校が養護教諭任せにされてしまうことはよくあるようです。しかし、保健室登校は、学校全体で関わるべき問題で、養護教諭一人が担う業務でなんとかできるものではありません。まだ経験も浅く、一般業務を回すだけでも困難な時期の養護教諭がこのような状態に置かれることは、本人はもちろん、子どもや学校にとってもよいことではありません。保健室の業務は他の教員に伝わりにくいので、先生方は養護教諭がそんなに困っているとは気づかないのかもしれません。あなたの今置かれている状況、あなたが困っていることを率直に他の教員に話してみてはどうでしょう。保健室登校への対応は、教員数や子どもの状況等によって変わってきます。まずは、校務分掌を見て、関係すると思われる保健主事や生徒指導主任、発達支援コーディネーターなどに相談することが学校全体で保健室登校を支える体制作りへの第一歩になると思います。まずは、話しやすい先生に聞いてみるのもいいでしょう。
保健室登校の子どもへの対応については、子どもがどうして保健室登校になっているのかを、アセスメントした上で指導方針を学校全体で共通理解しておく必要があります。アセスメントのポイントには以下が考えられます。
 ・友達関係 ・担任との関係 ・学業不振 ・発達障害 ・家庭の問題 ・経済的理由 ・その他の疾病 など
子どもの課題が明らかになったら、それを元に目標設定と対応の計画を進めていくのですが、これらは、対象の子どもや保護者とも共有しておきましょう。目標を共有することで、日々の成長や変化を教員・保護者・子どもがそれぞれ意識できるようになります。
養護教諭は学校に一人なので、悩みを一人で抱え込んでしまいがちです。しかし、一人だからこそ、意識して人と繋がり、周りを動かすことが必要な仕事です。人に聞いたり、助けてもらったりすることは、養護教諭としてのステップアップに欠かせない能力の一つと言えるのではないでしょうか?

40歳代/静岡/養護教諭
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2015/08/01 12:37
私はこう思います。必要あらば保健室登校もありですが、あくまでも一時的なものであり、保健室を教室のように使うのはどうかと思います。また、養護教諭が勉強をみてあげたり、遊んであげたりなど、そんな義務はありませんし、本来の仕事もしない職務怠慢とも言われかねません。あなたは勇気を出して、信頼できそうな先生に率直に今の状況を相談すべきです。それにしても担任がノータッチというのは信じられません。管理職をはじめ他教職員の方々は本当に学校の先生なのかと疑いたくなります。講師の若き養護教諭が休日も出勤しているという実態に気づき、すぐ対応すべきでしょうに。

私は、不登校気味の子どもも、普段子どもたちがけがや体調不良で保健室にやってくる時とまったく同様に対応するというのが基本だと思っています。また、学校内の生徒支援組織がしっかりしていれば、養護教諭としての本来の仕事(養護診断、処置など)をきちんと行なった上で関係者につなげていくことができるでしょう。

私の経験をお話しましょう。生徒数600人の工業高校に勤務したときのことです。その学校はたくさんの問題を抱えていました。生徒の非行、校則違反は日常茶飯。不登校者も多く、それに続く退学者は毎年一クラス分も出てしまうほどでした。保健室はというと、いつも大勢の生徒でごったがえしており、養護教諭一人ではとても対応できるものではなかったです。そんな時、優秀な校長が赴任してきました。私はすぐさま、この状況をお話ししました。校長は「事情は把握していました。先生方に奮起してもらうしかありません。みんなで徹底的に生徒たちを見てあげるんです。」と。そして、完全二人担任制の導入、 他、各クラス、各学年に生徒支援部の教師を3人ずつ配置しました。さらに、保健室、教育相談部門を拡充、カウンセラーの導入など、徹底して生徒との関わりを充実させました。つまり、本校独自の生徒支援組織をつくり、全職員が全生徒(不登校者含む)とのかかわりを持ったのです。そして、保健室も本来の落ち着きを取り戻し、来室する生徒たちには丁寧な対応ができるようになりました。
60歳代以上/海外/元養護教諭
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2015/07/23 14:10
私は中学校で教員をしています。生徒指導主任の経験もあり、保健室登校の子どもに、担任として、または、生徒指導主任として関わったことがあります。今回は生徒指導主任の立場で書きます。
 子どもに対する支援のひとつの方法として、保健室登校があると思います。 私が生徒指導主任の時は、生徒指導主任が主導して、その子どもに対する支援の計画(目標)、手段、評価について、定期的に支援会議を持ち、役割分担していました。会議の参加者は、担任、養護教諭、生徒指導主任、管理職などでした。計画を立てる際には、各人が持っている情報、そして各人の思う見立てをまず出し合いました。私の経験から言いますと、養護教諭の見立て(関わり方)は養護教諭によって違いました。4つのパターンがあるように思います。
Aパターンは「今、A君は目線を合わせません。家から出てくるのがやっとのようです。家で食事の量も少ないようです。ですから、教室に行くという目標は高すぎます。まずは、登校して保健室で過ごすことを目標にするのがよいと思います」と子どもをアセスメントし、養護教諭の視点で子どもをみて、根拠を持って目標の提案をし、メンバーの一員として関わろうとする人。
Bパターンは「先生方の指示に従います。私もどうしたらよいかわかりません」メンバーの一員として関わろうとする姿勢はあるが、アセスメントなどは示さない人。
Cパターンは「私は、保健室登校は子どものためにならないと思うんです」という考えで保健室登校を最初から認めない人。
Dパターンは「保健室登校はできません。私の仕事ができなくなります」と最初から保健室登校を認めない人。
 お悩みを書いた方は、Bパターンに近いように思います。私が一緒に働いてチームで支援していると実感できた養護教諭はAパターンです。ですから、あなたもまず、子どもの現状を観察し、保健室でできること、できないことを会議で提案し、チームで支援できるよう働きかけることが早道ではないかと思います。
一生懸命関わってきたのに、一人が不登校になってしまったことも養護教諭にとってつらいことですよね。でも、「つらいこと」で終わらせずに、この不登校が何を意味するのか、例えばその子どもにとって、積極的に休養する時期として捉えるのか、学校側の対応のまずさとして捉えるのか、養護教諭の視点でアセスメントし、支援会議で発言する必要があると思います。
 
生徒指導主任の立場から見ても、養護教諭にとって、保健室登校がメインの仕事ではないと思います。健康診断もありますし、けがの対応もあります。保健室登校の子どもがいるから他の仕事ができないというのは本末転倒だとも言えると思います。でも、だからと言って、保健室登校が優先順位の最下位にくる仕事だとも思いません。子どもの発達段階によっては保健室に登校することが適切である子どももいると思います。保健室は子どもにとって最後の砦と言われますが、私もそう思っています。

50歳代/静岡/教諭
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2015/07/22 15:31
わかります。私の若い時と同じ経験で、投稿せずにはいられない気持ちになりました。
当時の私は、任されることが信頼されているようで、なんだかうれしい気持ちすらあったように思います。
でも、結局、自分の仕事を回すことができなくなってしまい、誰もこの苦しみを分かってくれていないんじゃないかという気持ちになり、涙ながらに休日出勤して仕事していたのを思い出します。
その後、何が問題だったのだろうかと考えてみると、、、問題は自分一人で抱え込んでしまったことだと思っています。加えて、不登校の対応は養護教諭がやるものだと思い込んでいたことも原因の一つです。そして、誰に相談すればいいのかもわからず、さらに計画立てて対応するなど少しも考えていませんでした。今思えば、突っ込みどころだらけです。
やはり、前任者からの引継ぎであったとしても、自分に抱えられるケースなのか、まず考えなくてはいけませんよね。その上で、しかるべき人(生徒指導主任や保健主事など)に相談をかけるべきですよね。そして、保健室登校をしている子らは今、どの状況にあるのか、どんな対応が必要なのか、保健室や養護教諭として関わるべきことは何か、その他の職員の立ち位置はどこか…等々、話し合いを持ち、中長期計画を立てて対応していくべきではないでしょうか。
でも、あの経験も苦い経験をしたからこそ、深く考えることができたので、決して無駄ではなかったと思います。
40歳代/栃木/養護教諭
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2015/07/16 21:16
これは、うちの学校で同じことが起こると私の責任になります。

担任がノータッチでも、1人で対応ではなく、管理職や学年と相談しながら進めていかないと私の責任になります。

規模や学校の在り方、保護者の考え方により全くやり方は違うのでしょうが、今からでも、いろんな人を巻き込んで、外部やスクールカウンセラーの力も借りていくと状況は少しずつ好転するのではないでしょうか。
30歳代/東京/養護教諭
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2015/07/07 14:47
子どもが来なくなってしまったんですね。こうなると、自分を責めてしまいますよね。でも、それは決してあなたのせいばかりではないと思います。だからと言って、今のように子どもを一人で抱え込むことを続けていると、周りから「保健室の対応が悪い!」という声が出かねません。生徒指導委員会などで、あなたの本来の仕事が回らない現状や保健室登校の子どもの状況を説明し、保健室登校に学校全体で取り組んでもらえるよう訴えてみてはどうでしょうか?

30歳代/福島/養護教諭
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2015/07/06 12:57
 このようなこと、私も経験あります。
 私ばっかりとイライラした日々を送ったことがあります。担任がノータッチという時点で、ただ、子どもを預かる場所になっているのではないかと思います。
 どうして担任がノータッチなのか、何か意図があるのでしょうか。それとも前任者の養護教諭が抱え込んでしまっていて、担任もノータッチにならざるを得なかったのでしょうか。でも、現在、接しているのはあなたであり、あなたがどうすることがいいのだろうと悩んでいるわけですから、職場で相談することが大事だと思います。

40歳代/静岡/養護教諭
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