設問

教えて達人 - ネットde事例検討

設問

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2015/11/02 10:38
【SLIPERより】
 予算の管理については、経験年数のある養護教諭であってもあまり意識されていないようです。しかし、掲示物の画用紙から学校保健委員会の講師謝金まで、養護教諭の活動にも当然お金が必要です。そして、公的なお金を使用するためには、予算の確保や計画的な執行が欠かせません。まず、こんなことから確認してみてはいかがでしょうか?

・保健関係の予算と内訳、昨年度の使用実績などを知っていますか?
・消耗品の在庫や備品の消耗の程度を定期的に確認していますか?
・20年以上もの長期間使用している高額な備品、本当にまだ使えますか?
・買い換えるべき備品に必要な金額と優先順位を書き出してみましょう。
・緊急事態の場合に使用できる予算はありますか?

新型インフルエンザの時ように、予期していなかった予算を獲得しなければならない場面が養護教諭にはあります。このことを管理職や事務職員に理解してもらっておくことも大切です。子どものために必要な予算は、「交渉して勝ち取る」くらいの意識を持ってもいいのではないでしょうか?その時に備え、根拠をもって理論的に予算請求をすることができる準備をしておきましょう。
事例の「インフルエンザ予防の予算請求」の場合には、以下に示したような文部科学省や厚生労働省の示す対策のガイドラインなどから、マスクや消毒薬の必要性や効果に関する情報を集めておきましょう。

・文部科学省「学校において予防すべき感染症の解説」
 http://www.mext.go.jp/a_menu/kenko/hoken/1334054.htm
・厚生労働省「今冬のインフルエンザ総合対策について」 
 http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/influenza/index.html
・国立感染症研究所「感染症疫学センター」
 http://www.nih.go.jp/niid/ja/from-idsc.htm
40歳代/静岡/養護教諭
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2015/10/19 16:51
元養護教諭の大学教員です。
質問を読んで、私も予算に関して苦労していたと懐かしく思いました。
新しい備品は古いものが壊れたりしないとなかなか買ってもらうことができなかったのですが、こんな事例がありました。中学校に勤務していた時に、100sを超える体重の男子がいました。学校にある体重計は100sまでしか測ることのできないもので、2台の体重計に片足ずつのせて測ることでまかなっていました。しかし正確に測ることはできず、その生徒にも恥ずかしい思いをさせてしまっていたので、管理職と事務職に申し出て「生徒のために購入をお願いしたい」と伝えたところ、1カ月程でセパレート式のデジタル体重計を購入いただけました。これは極端な事例かもしれませんが、子どものためにどうして必要なのかを根拠を持って説明することで、購入に結びつくのではないかと思います。そもそも、予算は大事な税金ですからね。
また、緊急に必要になった消耗品についてですが、古い話になりますがO-157が流行した時に緊急予算が各学校に支給され、消毒薬等購入した記憶があります。これはまれな例かと思いますので、決まった予算の中で先を見通して予算執行していくのも養護教諭の腕の見せ所と思います。
現在大学教員をしていますが、予算について学生に話をしたことがなかったです。学生と学校予算について話をしてみようと思います。
40歳代/東京/大学教員
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2015/10/15 13:23
予算が2万もあるなんて、正直うらやましいです。
私が勤務している学校は小規模なので、保健の予算はもっと少ないですし、他の部分でも節約が当たり前になっています。
例えば、学校保健委員会などで呼びたい講師がいても、少人数でしかもお金も出せない学校には来てもらえません。
子どもの救急処置に使う道具も手作りしたり、安価な代用品を使ったりしている状況です。
お金がなくても手間をかければアイデア次第でなんとかなるなぁなんて思いつつも、こんな時間があったら、子どもと話をしたり、指導をしたりするべきなんだろうなぁとも思ってしまいます。
とにかく、現場に出るまで養護教諭がお金のことを気にしないといけないなんて考えたことがありませんでした。
もちろん大学でも教えてもらえませんでした。
先輩の皆さんがどうなさっているのか、とても気になります。教えてください。



20歳代/静岡/養護教諭
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2015/10/14 21:44
私は、保健室内が狭く、ベッドのスペースを収納式ベッドにすることでスペースを広げ、ソファー等を置き相談室のような空間も持った保健室にしたいと考え、収納ベッドをまずは管理職と事務職員に要望しました。しかし、高額備品と言われ校内の予算ではなく、市で学校備品を扱う部署に要望するように言われ、5年ががりで、1台約50万円の収納ベッドセットを購入してもらいました。毎年、毎年、5年間、備品の要望を出し続けたのです。そして、5年目に購入が決まりました。その際も、必要度が高いという理由ではなく年度末に市の予算が余ったから、という予算消化のつじつま合わせに乗っかったという、幸運としか言いようのないことが起こったのです。このことから必要度を強く訴えて行くことも必要ですが、残念ながらその時の運もあるという経験もしました。だからと言って、諦めるということではなく、5年ねばると良い事もあるという経験でした。でも年度内の予算消化の波にのれれば1年目でも購入してもらえたかもしれないとも思ってしまいます。

今回のご相談のように、緊急に必要になった薬品は、子どもにとって必要なものであり、緊急度の高い問題であると思います。私だったら、学校医、薬剤師に相談して指示されたことであるなど、養護教諭一人が必要と考えているのではないということをまず管理職に伝えます。管理職から、事務職員にお金の出所を融通するよう言ってもらうこともできるのではないでしょうか。それでも認めてもらえないのなら、「校医に指示されたのに、やっていないでは説明責任が果たせません。予算がないからやらないと言う説明を保護者にするのですか」と、校医からの指示を立てに交渉し、「できないというのなら、管理職から校医に説明してください」と、交渉するのも手だと思います。

40歳代/静岡/養護教諭
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2015/10/14 21:10
このご相談を読んでみて、やはりテーブルについては、本校でも値段も張るものですから急に言っても買ってもらえない可能性が高いのではないかと思いました。そもそもなぜテーブルを含めて予算外のものを購入したいと思ったのでしょうか。きっとそこには思い付きでない理由があったのではないかと思うのです。それを事務の方にわかるように示すべきではないでしょうか。予算を組んだ際に予想した例年以上に感染が広まってしまったことなど、予算外であっても、子どものために必要なものである旨伝えつことが必要だと思います。そして、もう一方で事務だけでなく、保健主事や管理職には伝えているのでしょうか。養護教諭だけでなく、関係職員にもその必要性を伝えて各方面からも事務の方へ予算を何とかしてもらえないか相談をしていただくことは有効だと思います。
30歳代/神奈川/養護教諭
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