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教えて達人 - ネットde事例検討

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2016/10/03 18:27
【SLIPER】より
ご投稿、ありがとうございました。
実際に実習生を受け入れている養護教諭と、大学などの養成校のそれぞれの立場からの意見を伺うことができ、貴重な意見交換ができたと思います。
 養護教諭からの「実習期間中に予定されている行事等は最低限の知識を学んでから来て欲しい。」「遅刻や日誌の提出、挨拶などの実習生としての基本事項を徹底して欲しい。」というご意見はもっともだと思います。しかし、その上で「実習生なのだから、わからないこと、知りたいことをどんどん質問して大丈夫。」「座学ではない保健室や学校現場をいろいろ実体験して欲しい。」との温かいご意見もいただけたことは、実習生にも養成校にも大きな励みとなりました。
養護実習を行う際は、実習校と養成校で「実習生が何を学びたいのか。何を経験したいのか。何のための実習なのか。」という実習目的や内容に関する事前打ち合わせが必須です。その際に実習期間中に「できること」「できないこと」をすりあわせておくと良いでしょう。
また、養成校では事前指導でこれらの点を明確にしておくことにより、実習が有意義になります。受入校にとっても、養護実習は自分たちの後輩を育てる貴重な機会です。実習生が自分たちの保健室での職務をみて、後ろに続いてくれるように大切に育てていきましょう。
しかし、実習生の受入経験がない、または、少ない養護教諭は実習生の受入に戸惑うことがあると思います。自分もかつては養護実習生でしたが、受け入れる側になると立場が逆転します。
そのような場合は、教育実習を受け入れる学校側をサポートするガイドラインを作成している市区町村もありますし、東山書房の健康教室(10月号)に小学校の養護教諭から「こんなふうに養護実習をしています」との実践・事例も出ています。これらを参考にしながら実習生と受入養護教諭の双方にとって、養護実習が実り多い経験になること祈ります。

40歳代/静岡/養護教諭
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2016/09/30 09:44
養護実習生が来ると聞いて、「嬉しいなあ」と思うことは正直言ってまずありません。なぜなら、通常の仕事にプラスされる業務になるのですが、そこに手当がつくわけではなく、給料が増えるわけではありません。ですので、学生さんが、もし、そっち(養護教諭)が丁寧に教えるのが当たり前というように思っていたりすると、2度と受けたくないと思うと思います。ですので、大学側には、ぜひ、受けさせてもらうという感謝の気持ちを持ってもらうよう指導してもらいたいです。
私は健康教室という雑誌を購読しています。ちょうど10月号に、「こんなふうに実習をしています」という内容がありました。なるほど、こういうふうにやるといいのだと参考になりました。こう言った文献を参考にすると良いと思います。

50歳代/静岡/養護教諭
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2016/09/10 10:20
養護教諭経験のある、大学教員です。養護教諭の教育実習を受け入れていただいている学校の先生方には、お忙しい中ご指導をいただき感謝しています。実際の学校現場で先生方や子どもたちとコミュニケーションをとりながら進められる教育実習は、大学での座学では得られない大きく深い学びがあり、職業適性を判断する上でも重要であると感じています。今回の相談を見て、実習内容に関して了解を得ていたということですが、大学や実習生との打ち合わせが不充分であったのではないかと感じました。
どこの大学でも同じであると思いますが、実習内容等を明記した「実習要項」があり、本校では内容に関しても到達目標を定めモデルを示しています。実習先の実情に応じて対応いただいています。実習時期も実習先にお任せし、教育効果の高い時期に設定いただいています。毎年多くの学生を様々な実習先に送り出していますが、実習時期に関して「@健康診断等、保健関係行事の多い時期」と「A保健行事のあまりない時期」の2パターンがあるように思います。他の教科の実習生との兼ね合いや管理職の考えもあるかと思いますが、これには養護教諭が「実習生に何を学ばせたいか」が反映しているように思うのです。@の方は「実際の健康診断を体験してほしい」と言うこともありますが、先の投稿にもあったように「お手伝いとして」という考えがあるようにも思います。Aの方は「行事でバタバタしてしまうと、それだけで終わってしまうから」や「健康診断だけでなくたくさんの経験をさせたい」という思いがあるように思います。
相談者の方を責めるわけではありませんが、実習生に「何を学びたいか、何を経験したいのか」を事前の打ち合わせで聞いておき、できることとそうでないことを示しておくとよかったのかもしれません。そして、これからできることは、ボランティアなどを通して教育実習中にできなかった経験をさせてあげられる機会を実習生に作ってあげるのはいかがでしょうか? 本校でも毎年、教育実習前に実習先での教育支援ボランティアにお声かけいただいたり、教育実習後に就学時健診や運動会等の行事にボランティアとしてお声かけいただいていますので。
40歳代/東京/大学教員
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2016/09/08 08:46
実習生が今、どのような発達段階にいるかを見極める必要があると思います。事実から始めるということです。私の経験では、挨拶もできない学生さんもいました。私は、どうして養護教諭になろうと思ったのという情報収集から始めました。その学生さんは、中学校の時、保健室登校になり、その時養護教諭が優しくしてくれたからなりたいと言いました。保健室登校になった理由を聞くと、対人関係に緊張が高く、人の視線が気になったと言います。私は、この学生は、挨拶することがやっとなのだと理解しました。養護教諭の仕事は対人へのサービス業で、対人関係に緊張が高いという特徴は、養護教諭として働くにはマイナスに働くのではないかと思ったのです。そこで、私は、まず、自分がサービスを受ける側として捉えた養護教諭像と、自分がサービスを提供する側の養護教諭像に気がついてもらうことが大事だなと思いました。挨拶ができなかったので、挨拶は仕事ですと伝えました。視線を合わせることも仕事、そう言ったことがまず出来なければ、体温測定も、身体測定も保健指導もできないよと話しました。表面的にはできるかもしれないけれど、それはやっているだけで、養護教諭の仕事になっていません。データを取ればいいというのではなく、すべてが子供の成長発達を支援する行為につながっているからです。養護教諭は、学校に常時いて、体と心の両方をサポートする仕事だからです。私は、その学生さんを頭から否定せずに、身体測定などをやってもらいました。そして、学生さんに、ただ計測すればするのが仕事ではない、計測した数値や、観察した子供の様子から視線を合わせて話をしたり、必要であれば保護者と面談もしなければならないと、説明しました。他にも色々あったのですが、その学生は、実習後、進路変更し、企業の事務の仕事につきました。
 ちょっと質問からずれてしまうのですが、学生さんの事実から始めるという視点も大事だと思ったので、投稿しました。

40歳代/静岡/養護教諭
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2016/09/03 19:37
本校でも来週から、実習生が来ることになっており、とてもタイムリーで興味深くテーマを読ませていただきました。
忙しい時期に実習生を受け入れることは、養護教諭にとって大変負担が大きいものです。そこでつい、手伝ってもらおう、と思って健康診断の手伝い等めいっぱいやってもらったということでしょう。また、手伝い要員として期待してしまっていたということなのかな、と思いました。実習生はあくまでも実習生ですから、戦力として考えてしまったことが間違いなのではないでしょうか。だからこそ、いちいち聞かれてイライラしてしまったのではないでしょうか。事前に検診のやり方を十分予習していたとしても、実際に行うのははじめてなのですから、実習生は質問をどしどしするはずですし、実習生ならどしどし質問するべきです。なのにいちいち質問されて困ったというようなことをおっしゃっているので、少し実習生が不憫に思いました。そのお考えだから、実習生はやってみたいことも言い出すことができず、最後に愚痴のようにほかのこともやってみたかったと言ったのではないでしょうか。まだ養護教諭の免許状も取得する前の学生を受け入れるのですから、1から10まで教えるつもりで、わからないことが当然、時には失敗することも想定しながら、実習生が困っていること、わからないことをこちらが感じ取りながら、声をかけながら見守ることが必要なのではないか、そう思いました。

30歳代/長野/養護教諭
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