設問

教えて達人 - ネットde事例検討

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2016/11/30 14:42
【SLIPERより】
 学校保健委員会は、昭和33年の学校保健法等の施行に伴う文部省の通知において、学校保健計画に規定すべき事項として位置付けられています。また、昭和47年の保健体育審議会答申においても、「学校保健委員会の設置を促進し、その運営の強化を図ることが必要である」と提言されていますが、平成27年度における学校保健委員会の設置率(平成28年5月文部科学省調べ)は、小学校95.5%、中学校94.5%、高等学校93.1%、中等教育学校100.0%、特別支援学校96.2%と、設置さえされていない学校もあります。
 また、設置されていても開催されていない学校や、年1回のみの開催が多く、充実した議論が行われていないなど質的な課題があります(平成28年3月、公益財団法人日本学校保健会「平成27年度学校保健委員会に関する調査報告書」より)。このように、目的の本質が見えなく形骸化している現状もあります。学校保健委員会を通じて、学校内の保健活動の中心として機能するだけではなく、学校・家庭・地域の関係機関などの連携による効果的な学校保健活動を展開し、その活性化を図ることが必要です(平成20年1月、中央教育審議会答申「子どもの心身の健康を守り、安全・安心を確保するために学校全体としての取組を進めるための方策について」より)。
 そこで、定期健康診断の結果や普段の子どもたちの様子から全国データ等と比較をし、自校の子どもたちの健康問題を見つけ、よりよく成長・発達していくために必要な知識・技術を身につけられるような指導の機会とするのはいかがでしょうか?そして、調べ学習を子どもたちの自治活動として行い、学校保健委員会での発表を通して達成感を味わわせることができるのではないでしょうか?
実践例は、2006年の財団法人日本学校保健会「学校保健委員会実践事例集―やってみませんかこんな学校保健委員会―」や、上記「平成27年度学校保健委員会に関する調査報告書(http://www.mext.go.jp/component/a_menu/education/detail/__icsFiles/afieldfile/2016/09/16/1292844_03.pdf)」にも掲載されています。
 学校保健委員会を形式的に行うだけではもったいないですから、子どもの健康状態や普段の様子を子どもに関わる大人が理解することで、よりよい学校保健活動につながると考えられます。

40歳代/静岡/養護教諭
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2016/11/30 14:26
学校保健委員会は、学校における健康の問題を研究協議する組織なので、国や都道府県、学校区そして各学校に法的に組織付けられているはずです。今回の質問は「勤務校の保健委員会」ですね。そうしましたら、まず国や地方の組織から研究協議された資料が各学校にあるはずなので、それを把握しておきます。最近ではウェブがあるので便利です。次は本校の計画。
肝心なのは本校独自の問題があるかどうかを、子どもたちの地域社会環境からの視点で考えるということです。それは難しくありません。組織のメンバーにそれぞれ意見を出していただく。
校長、養護教諭、保健主事、栄養教諭、校医、薬剤師、児童生徒、保護者、地域保健機関と連絡をとり「本校の子どもたちの健康についてお気づきのこと、心配なことがありましたらお聞かせください」と。集まったものを本校の関係職員で分析、計画立案する、でいいと思います。

東北大震災のとき、私は原発被災地の小学校へ臨時赴任しました。そのときの大きな課題は「放射能から子どもたちをどう守るか」でした。私はすぐに国(文科省)、県、区の学校保健委員会へ具体的な対策と養護教諭のすべきことを問い合わせたのですが、このような事態は未曾有、マニュアルなど何処にもない。県教委が専門家を集めて早急に具体策をひねりあげたものを各学校に下ろしたのです。このときほど「学校保健と地域社会環境との連携」を痛感したことはありませんでした。

60歳代以上/海外/元養護教諭
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2016/11/16 09:24
小学校の養護教諭をしています。今の学校では、学校保健委員会を中学校区合同で行っています。今までの学校では一人で計画して実施して・・・。周りの反応もはっきりせず、なんだか一人相撲を取っているような気がしていました。今の学校では、中学校区の養護教諭の先生たちと一緒に事前調査をし、その結果を分析し、問題点を挙げ、講演会をするか、会議をするか、などを話し合って決めています。近隣の学校の状況や中学生の実態を知ることができ、他の養護教諭の先生方の実践も学ばせていただく機会になっています。こうして実施した学校保健委員会は、事後調査アンケートを児童生徒や保護者教員にも行った結果、好評であることがわかりました。養護教諭が協力し合うことで、効果が2倍、3倍になると感じています。学校保健委員会は、年間の学校保健計画を方向づけるためのもので、その後、どのようにしてその内容を児童生徒の生活に浸透させていくかが重要だと思っています。そういう意味でも、校区で協力し合い、同じ方向性で学校保健の運営をしていくことは効果的であると実感しています。
40歳代/静岡/養護教諭
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2016/11/15 21:14
私は小学校に勤めています。現在保健主事をしています。そのため、相談相手がいないというのが悩みです。私は、養護教諭になって20年ですので、自分が保健主事をやることは仕方がないことなんですが、管理職に相談するにしてもまず自分である程度計画を決めてからでないと相談できないですし、まずは、相談できる相手がいることが羨ましいです。
私が年間の計画を考える時に心がけていることは、学校の現状をアセスメントすることです。そして、何が問題なのか、どこに力を入れるべきなのか考えます。そこで、講演の形式をとるべきものなのか、子どもたちが主体的に行う発表形式にするべきなのか、学校医、保護者の出番を作る方が良いのかなどを考えていきます。
過去には、自分自身が講師になって、生活習慣をテーマに授業を行い、保護者にも、子どもと一緒に参加してもらいグループワークを行ったりしました。参加者が少ないのが悩みだったので授業参観日に行い、好評でした。

40歳代/静岡/養護教諭
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2016/10/31 16:40
私は小学校に勤務して20年になりますが、学校保健員会は、講演の形式です。年1回です。学校の課題となっている健康問題をテーマに、そのテーマに適した講師を依頼しています。保護者に呼びかけても参加者が5人(700人の規模で)だったこともあり、本校でも学校保健委員会のあり方を考えていかないといけないと思っています。
私も他の学校でどのように行い、成果が出ているのか知りたいです。
40歳代/静岡/養護教諭
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