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教えて達人 - ネットde事例検討

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2017/01/04 09:42
【SLIPER】より
 教員として、子どもの前に立つからには、自らも学び続ける姿勢は必須といえるでしょう。文部科学省も修士課程を積極的に活用した現職教員の再教育の必要性を述べています。
http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/old_chukyo/old_shokuin_index/toushin/attach/1315380.htm
 そのためスキルラダーにも自己研鑽の項目を設け、特にステップ3では、到達目標を「養護教諭の専門能力の向上を目指した活動を行う」としています。そして、到達度は、「大学院進学または専門能力の向上に寄与する資格を取得する」「上級免許を目指し必要な単位を取得する」などを設定しています。
 大学院に進学し、専修免許状を取得したい場合には、養護教諭専修免許状が取得できる過程に進学する必要があります。
文部科学省HP(専修免許状が取得可能な大学)→
http://www.mext.go.jp/component/a_menu/education/detail/__icsFiles/afieldfile/2015/12/01/1287086_3.pdf
 養護教諭として採用されてから、大学院で学ぶ方法としては、勤務しながら夜間・休日に学ぶ方法と、「大学院修学休業制度」を利用して、休職して学ぶ方法があります。休業制度は、身分を保有しながら職務には従事しないというものです。無給です。フルタイムで大学院に通え、大学院修了後は現場に戻ることができます。
 やる気はあっても先立つものもあります。そうお金です。大学院の入学金・授業料は安くありません。例として、国際医療福祉大学(私立)では入学金30万円、授業料80万円施設費20万円で初年度の合計は、130万円2年間合計は230万円です。
https://www.iuhw.ac.jp/daigakuin/admission/requirement/pdf/yoko2017_all2.pdf
国立の例としては、千葉大学では入学料282,000円、授業料535,800円で初年度の合計は817,800円です。
http://www.chiba-u.ac.jp/campus-life/payment/tuition.html
 修士課程は2年間で学びますが、長期履修制度(授業料は2年間分だが3年間で学ぶ制度)を設定し2年間の学びを3年間かけて修了できるようにしている大学院もあります。
 都道府県教育委員会ごとに「大学院への派遣制度」「教職大学院への派遣制度」が実施されています。「大学院修学休業制度」とは異なり、この制度では、大学院派遣期間は、出張などで派遣され、給料ももらえます。一般教員に実施という場合があり、養護教諭は該当しない場合があります。
 もう一つは、一種免許上取得後、単位を修得する場合です。これは、養護教諭1種免許状を取得した後、3年以上在職し、所定の単位を修得し、教育職員検定を受ける方法があります。この際、単位を取得するには、免許法認定講習・公開講座で学ぶ方法と通信教育で学ぶ方法があります。
 SLIPERのメンバーは全員大学院に進学し、修士課程を修了していますが、養護教諭専修免許状を取得している者もいれば、そうでない者もいます。専攻も教育やカウンセリング、看護など様々です。そして、一旦退職し、フルタイムの学生として大学院に入った人、現職のまま、休日、夜間を利用して学んだ人がいます。私たちの経験から言えることは、道は一つではないということです。まずは、職場の上司に相談する、自分の卒業した大学の先生に相談してみる、自分が学びたいと考えている大学院の説明会に参加する、大学院によっては自分が学びたいと考えている教授に相談するということを提案します。
 「保健室の先生って保健室で何をやっているの?」「普通の先生より楽そう」そんな声がまだ聞こえてくる現実があります。これは私たち養護教諭の仕事が、周りの人たちに見えないからではないでしょうか。わかってもらえないと嘆くより、日々の養護教諭の実践の根拠を示し、養護教諭の仕事を見えるようにするには、「研究」という視点は大きな力を持ちます。また大学院で学ぶことは自分の人脈が広がります。ぜひチャレンジしてみてください。SLIPER一同応援しています。

40歳代/静岡/養護教諭
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2016/12/28 16:46
私の勤務している埼玉にも大学院での勉強の制度がありますが、私は養護教諭養成所の出身です。大学を卒業していなくても応募することは可能でしょうか
50歳代/埼玉/養護教諭
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2016/12/24 14:39
養護教諭を12年経験したのち、薦められるがままに36歳の時に大学院に進みました。私の場合は臨時採用で養護教諭をしていたので、休職制度や内地留学などではなく、仕事を辞めて完全に学生として進学しました。これまでの貯金から学費や生活費を捻出しなければならなかったので、国立の大学院を選んだことと、独立生計者であり収入がないことの証明を大学院に提出することで、学費が半額になる制度があることも重要視して決めました。つまり2年間の大学院での学費が1年分で済んだということです。私は利用しませんでしたが、3年間の長期履修(学費は2年分)を選択することもできる大学院でした。
進学先を決めたのは学費のこともありますが、何の修士を取りたいのか、何の研究をしたいのか、研究をしたいことがどの先生につけばできるのかといったことも重要なポイントです。私は大学教員になることも想定していたので、教育学修士が取得でき、養護教諭専修免許が取得できるところにしました。大学院を決めるときは何度も説明会に参加しましたし、実際に大学院に行って学内だけでなく生活環境も見てきました。これは、自分の貯金で進学することや、仕事を辞めることが前提にあったので、時間もお金も無駄にできないと思っていたからです。
結果、2年間でやりたい研究ができ、教育学修士号と専修免許を取得することができました。修士論文の研究だけでなく、大学院での講義は新たな知識や技術、考え方などを得ることができ、大変有意義で実りある2年間になりました。
大学院修了後、縁あって大学教員になることもできました。大学院で学ぶことは、自分を大きく成長させてくれるものだと思います。ぜひ頑張ってほしいと思います。

40歳代/東京/大学教員
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2016/12/20 11:48
私は養護教諭として就職し、約10年後に大学院前期課程(修士)、約20年後に後期課程(博士)を修了しました。
いずれも働きながら通う社会人大学院です。

大学院前期課程(修士)に行こうと思ったきっかけは、休み時間ごとに保健室に来室する子どもたちに、
自分ひとりでかかわるには限界がある、チームでかかわれないか・・と思ったことです。
現在では「チーム学校」が当たり前のようにいわれますが、当時は、スクールカウンセラーが学校に配置され間もない時期で、
校内職員といかにつながって仕事をするか(チームで仕事をするか)が、養護教諭である私の課題でした。
大学院では、カウンセリングを中心に、忙しく!楽しく!!学ぶことができ、大変充実した日々でした。
修士論文作成は、現場の問題意識が出発点になっており、自分の課題を追求し、意味づけしていく作業は大変でもあり、
研究の面白さを実感し、夢中になって取り組みました。

大学院後期課程(博士)に行こうと思ったきっかけは、修士論文でまとめたものを基盤に、
さらに研究したいと考えるようになったことです。
修士過程を終えた後も、論文を指導してくださった先生と連絡を取り合い、現場の様子や課題を話し合っていたので、
研究に対するモチベーションを維持できたことも大きいと思います。
博士論文は「1冊の本をかくようなイメージで」と言われるように、いくつもの研究を組みあわせ、
ストーリーを作ることは、想像以上の難しさでした。
働きながら、家庭の調整をしながらで、時間の作り方にも大変苦戦しました。
「その時々に何を優先するか」が、問われ、生き方の柔軟性を学んだようにも思います。

現在は、これまで学んだことをもとに、
養護教諭として、子どもたちに、学校に、社会に
何を、どう還元していけるかを考えるようになりました。
このように、広い視点で自分の仕事(養護教諭)を捉えられるようになったことは、
大学院で学んだ大きな成果であると考えています。

自分のことを長々と書いてしまいましたが
「学びたい!」と思う気持ちがすべて。
あとは、その時々になるようになります。
周囲の理解や協力を得られるなら、踏み出してみることをおすすめします!
40歳代/東京/養護教諭
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2016/12/14 20:20
私の友人は、養護教諭で千葉県に住んでいますが、夜間大学院に通い修士号を取得しました。自分のカウンセリングの力量不足に気がつき、大学院ではカウンセリングを学びたいというのが入学の動機です。千葉県内の小学校に勤務しており、勤務が終わると、18時半から始まる都内の大学院の授業に出かけ、21時に授業終了帰宅ということを週に4日したそうです。かなりハードだと言ってました。友人は、研究をしたかったというわけではないそうですが、修士では修士論文が必須のため、研究は避けられませんでした。養護教諭の相談活動を研究していました。
まず、職場に申し出、内地留学の制度は千葉県にはなかったため、勤務終了後大学院に通うことにしたそうです。休学の制度はあるそうですが、無給になるため、働きながら、勉強する道を選んでいました。

40歳代/東京/養護教諭
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2016/12/06 10:24
私は今から15年前くらい、30代で大学院に行きました。
離婚をして、転居のため離職することになり、しかし、養護教諭の仕事が好きだったので、この機会にキャリアアップしようと思ったのです。入学を決めたものの、子供もいましたし、仕事をせずに大学院に行くということで、国公立でしかも家から通えるところという制約があり、入学先はあまり吟味できませんでした。看護系の大学院で地域看護学で学校保健について研究されている先生につきました。とても良い先生で、私のやりたいことを引き出し、研究させてくださいました。その先生には今でもご指導いただいていますが、こんないい加減な動機で入学した私の面倒を見ていただき、とても感謝しています。
私は、偶然素晴らしい先生に出会えましたが、どの先生に指導していただくかは重要だと思いました。自分のしたいことに近い研究をされている先生探しから始められてはどうかと思います。事前に先生にアポイントを取って研究の相談をしておくことも大事だと思います。ぜひ、がんばってください!応援しています。
40歳代/福島/養護教諭
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2016/12/03 10:52
いつか大学院に進学できたらいいな、と漠然と考えていました。そして30代で大学院に進学しました。進学する際には、身近で大学院に行った方から話を聞いたり、大学院の資料請求をしたり、説明会に参加したりして検討しました。時間もお金もエネルギーも要ることですから、思い切りが必要だったことも確かですが、修了した今思うのは、進学してよかった、ということです。研究に向き合いながら、いろんな人との出会いがあり、経験をさせていただくことができ、自分自身の糧になっています。社会人で進学する上での困難はあるかもしませんが、やはりなによりも根底にはそのモチベーションがなければ何も始まりません。大学院に行きたい、と思う気持ちが道を拓いていくと思います。
40歳代/静岡/養護教諭
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