設問

教えて達人 - ネットde事例検討

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2017/04/03 09:11
【SLIPERより】
ズバリ、身だしなみを整えてあげるべきでしょう。
家庭でやるべきことであっても、現実にできていない子どももいます。それを臭うほどの子どもに気づいていながら放置することの方が問題です。放置すればひいきどころかいじめの原因になります。
 1944年発行の小山安江 養護訓導の記録にはこのような文章があります。『爪をきれいにして、手をよく洗うと気持ちがいいでせう。これからは、いつでも爪切りにいらっしゃい。そして、いつでもいい気持ちでいましょうね。「爪まで切ってやらなくても、、、。」という人もあるが、2、3回切ってやれば子どもたちは、後は自分で切るようになるのだ』とあります。養護教諭が昔から何を大事にして働いてきたかがよくわかる記録です。あなたが洗濯をし、清潔な衣類を身につける姉妹は、将来、自分で洗濯をし、清潔な衣類を着る子どもになるでしょう。
 時代と共に子どもの健康問題は変化し、私たちの仕事は変わって行きます。しかし、子どもに寄り添うという原則は変わっていません。
 また、学校は勉強だけを教えるところではありません。「教育は人格の完成を目指す」(教育基本法)のです。倉橋惣三教授(東京女子高等師範学校)は昭和18年・帝国学校衛生会監修の学校衛生で、養護の意義として「養護は学校教育そのものである」とし、身体を護ることによって訓練と教授の効果をあげるのではなく児童の身体を養護するそのこと自体が学校の本務と述べています。ですから、養護教諭に限らず、教師は子どもを養護することは当然のことです。
 養護教諭は、子ども自身に健康を守っていく力をつけることが仕事です。そのために、子どもの話をよく聞くこと、観察することをまず行います。観察は子ども自身の身だしなみだけでなく、発育、発達面、保護者の養育力の状況(経済面・保護者の関わり方など)も含めて、幅広く行っています。このような観察を踏まえて、対策を考え、働きかけているのです。今回は、養護教諭が、子どもの身だしなみを整えることを行なっていますが、それのみにとどまらず、学校全体で組織的に対応すること、ネグレクトとして児童相談所などの外部機関と連携するなども大事だと思います。今回の相談者は、きっと自分の判断だけで洗濯をしているのではなく、担任や管理職とも相談しながら、この姉妹には身だしなみを整えることが必要と判断し、教育の一環として行なっているのだと思います。養護教諭は洗濯係という意味ではありません。教師として誰がやってもいい仕事なのだと思います。今回の相談者の場合は、養護教諭がやっていますが、もちろん担任がやってもいいでしょうし、その点については学校全体で役割分担し、姉妹を支援していくことが大切だと思います。
 先輩の養護教諭は、保健室では、単に、救急処置、ベッドで休養させる、健康診断をするというような医療的な内容にとどまった仕事の仕方をしているのかもしれません。教育者としての使命を行なっていないのであれば残念ですが、これだけではわからないので、今度、やるべきでないと言われたら「先輩だったらどうしますか?」と聞いてみると先輩の考えがもっとわかっていいのではないでしょうか。
(参考文献 四訂養護概説)
40歳代/静岡/養護教諭
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5 Safari
2017/04/01 05:57
相談の内容からは、あなたは日常的にその子たちの身の回りの世話をしている。それは問題だと思います。まずは担任と連絡を取り、学校としてどう対応していくかを学校職員全体で話し合う必要があると思います。

私は過去25年間の学校勤務経験があり、そのうち10年は小学校勤務でした。もう40年も前になりますが、相談のようなケースは当時でもどんな児童だったか思い出せるほど少なかったです。600人規模の小学校に勤務していた時は特殊学級というのがあり、10人前後の児童を特別教育していました。やはり保護者の総合能力が低く、子供たちも養護学校すれすれ状態。「おもらし」などはしょっちゅうだったので担任の先生は保健室の救急用衣類をクラスに置くなどして対応していました。その先生は保健主事も兼ねていたので私とはほとんど一緒に仕事していたようなものでした。たまにこのようなケースを職員会議にかけることもありました。彼女はとても優秀だったので「学校組織の中での養護教諭」ということもたくさん教えてくれました。

このくらい規模の小学校ではいろいろあり、洗濯を含め、身の回りの世話が必要なときもあります。でも、これも養護教諭の仕事、救急処置だと私は考えます。臨機応変にてきぱき対応したいものです。

60歳代以上/海外/元養護教諭
+4
4 Safari
2017/03/28 12:06
私は一般教諭です。私の経験ですと、養護教諭によりますね。身だしなみの悪い子供がいて、保健室で面倒をみてくれるように頼んでも、本来の業務が忙しくて、そんなことはできないというはっきりいう養護教諭もいました。また引き受けてくれても、その子どもに親身になってくれず、子どもが寄り付かなくなってしまった養護教諭もいました。一般教諭の私としては、養護教諭の先生にも協力してもらって、子どものことを支援して行く時代ですから、ぜひ、養護教諭にも協力して欲しいと思っています。
50歳代/静岡/教諭
+2
3 Safari
2017/03/19 08:52
私は採用されて4年目の養護教諭です。全校児童は700人います。本校には生徒指導上問題を抱える児童を対象にした会議が年に2回あります。その会議で、担任から、同じような児童が報告されていました。遅刻が多い、忘れ物が多い、保護者がその児童の面倒を見ていないようだ、身だしなみが悪く、夏場は臭うといったことでした。ですが、報告のみで、会議は終わってしまいました。私自身もそういう子どもがいるのだな、という情報の理解だけで終わっていました。この投稿を読んで、このように子どもに働きかけている養護教諭がいると思い、子供のためには、衣類を洗濯してあげることも必要だと思いました。
20歳代/静岡/養護教諭
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2017/03/10 10:36
群馬県で養護教諭をしています。今回の事例と同じような経験を前任校でしました。
母親が夜の仕事をしており、娘3人(小2・小4・小6)が朝起きることもできずに、パジャマのまま車に乗せられ、着替えとコンビニの菓子パンとともに保健室に放り込まれ、母親は「あとはよろしく」とあっさり帰っていくみたいな感じでした。その後、顔を洗い、身なりを整わせ、菓子パンを食べ、歯を磨き、落ち着いたら教室に行く。これが毎朝の状況でした。
小2の子は担任の先生がお迎えに来ないと動こうともしないため、休み時間にお迎えに来てもらっていました。小4の子は同じクラスの子がお迎えに来ることもありました。小6の子は最終的に不登校になってしまいました。
このような対応がよかったかどうかはわかりませんが、職員会議で報告し、学校全体として行っていたように思います。しかし、そのように対応しなければその子たちは学校に来られなかったと思います。母親ができないのであれば、誰かが「身なりを整え清潔にする」ことを教えて自分自身でできるようにしていくことが必要なのだと思います。
私にとってはよい経験でしたし、子どものためになっていたと思います。

40歳代/群馬/養護教諭
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1 Safari
2017/03/02 18:02
私の経験でも、こういう子どもはいました。まずは綺麗にしてあげて、本人が自分で綺麗にできるような力をつけてあげるべきではないでしょうか。家庭でやれない状況があって今があるのですから、やってあげなければ、よくなることはないですよね。先輩養護教諭の言葉にがっかりしますが、そのような先輩の言葉は相手にしない方が良いと思います。
30歳代/静岡/養護教諭
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