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教えて達人 - ネットde事例検討

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2017/07/05 23:01
【SLIPERより】
 子どもが学校に来たいと思っていることをつかめている、これは、お子さんとの間にきちんと信頼関係が築けている証拠で、支援の第一歩だと思います。健康相談のスキルラダーのステップ2「子供の会話からニーズを把握できる」にあたります(参照:健康教室9月号.p54-60)。現状を変えていくためには、さらに高いステップのスキルが求められます。ステップ3「子どもの家庭環境や文化的背景を理解し、多機関と協働してチームとして支援できる」、「困難な健康課題を持つ子どもに対して支援計画を立案できる」を目指します。そのためには、こんなことから始めてはどうでしょうか。

・校内委員会を直ちに立ち上げてもらう。そのために、子どもの状況をまとめ、支援の必要性を明確にする。
・B君の生活時間を聴取し、夜更かしがないか、食事は摂れているかを確認し、朝起きられる習慣作りのポイントを探る。
・スクールソーシャルワーカーと、保護者への接触方法および支援の方向性を相談する。
・経済状態、これまでの生活の様子を民生委員と情報交換し、福祉関係の支援の必要性の有無を検討する。
・姉が通っており、進学先ともなる中学校と情報を共有する。
・朝の時間に学級でドッジボールをするなど、遅刻を防ぐために学級集団ができる方策を提案する。

ネグレクト、虐待も視野に入れ、子どもの話を丁寧に聞き、子どもの生活環境に適した支援計画を作成することを目指します。
小学校卒業後も継続した支援が必要な家庭だと思われます。子どもの将来までを見据え、必要な支援が継続して受けられる体制作りをするための連携・調整ができる力をつけましょう。

40歳代/静岡/養護教諭
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2017/06/17 21:31
高校の養護教諭をしています。とても生徒指導が大変ないわゆる「底辺校」と言われる学校に勤務しています。本校には、小・中学校で不登校であったり、問題行動を起こして先生方を困らせていた生徒がたくさん入学して来ます。

ある入学した高校1年生の生徒が、小・中学時代は教室に行くことができず、不登校か、登校しても保健室で過ごしていた過去のことを語ってくれました。家庭環境も複雑で、母子家庭で、兄弟はみな父親が違っていました。母親は次々にパート先を変え、働いておらず、毎日パチンコ。母親が料理していた姿を見た記憶がなく、小学校の先生から「お母さんの手料理で何が一番好き?」と聞かれて、当時は意味が分からなかったと、高校生になって自分のうちが普通ではないことに気が付いたと言います。今、思うと小学生の時、母親から洗濯をしてもらった記憶や、お風呂や歯磨きの習慣も躾けられたことがなかったため、「不衛生だったから嫌われてて、教室に行けなかった」と高校になって気が付いたと言います。

そんな中でも、唯一、安心して話を聞いてもらっていたのが、小・中学校の保健室であり、保健室の先生だったと言います。「自分の母親(中卒)のようには、なりたくないから高校だけは卒業する」と言い、親に頼らずアルバイトをしながら卒業し、就職しました。きっと、この生徒が高校を卒業して就職できるなんて、小・中学校の養護教諭は当時からは想像できないのではないかと思い、この生徒の卒業式に参列してもらいました。お互い、涙・涙でした。小・中学校の養護教諭が何かしたわけでなく、しっかりこの生徒を受け止め、寄り添ったことが、支えになり、今があるのだと思いました。

通常の職務をしながら、生徒指導の先生と一緒に家庭訪問をできているのですから、校内の他の教員と連携が取れ、それだけでも十分です。「学校にいきたい」と本人の本当の気持ちも引き出しているのですから、それで十分です。無力を感じるかもしれませんが「相談者さんの今できることをする」「校内の教員で情報共有して協力する」「本人の訴えをよく聴き、寄り添う」と、今を継続することでいいのではないでしょうか。
50歳代/東京/養護教諭
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2017/06/09 16:19
同じようなお子さんがいたことがあります。その子は6年生で転入してきました。親が夜の仕事のため朝起きられず、遅刻や欠席が多い状態でした。教員みんなで対応を話し合って、迎えに行くなどしていましたが、管理職の意向もあり、児童相談所に相談しました。私もこの時はいい決断だと持ったのです。しかし、児童相談所はとりあえず様子を見るというスタンスで、特に介入はしませんでした。さらに、児童相談所に繋がった途端、教員がこの子どもへの支援をピタッとやめてしまったのです。児童相談所に任せておけばいい、と思ってしまったのだと思います。結局、その子はズルズル休みがちになり、中学校になるとほぼ学校に行かないようになってしまいました。他の方の投稿を見て、自分にできることがあったなぁと反省しているところです。
30歳代/山梨/養護教諭
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2017/06/08 20:56
保護者が学校に通わせないのは育児放棄であり、ネグレクトと認識して良いと思うのですが、だからといって、児童相談所などが、児童をすぐに保護するということはないと思います。児童相談所などの悪口を言う訳ではないのですが、この程度の児童であれば、様子を見る、と言われるだけだと思います。暴力も振るっておらず、命に関わる状況ではないからです。
保護者が、子供が学校に行かなくて困ると言う困り感があるのなら、相談も有効ですが、保護者はあまり困っておらず、学校が通わせたい、という気持ちを押し付けると逆に、うるさがられる心配がありますね。
ですので、本人に力をつけてもらうしかないのではないでしょうか。本人に働きかけると言うことです。学校からモーニングコールをする。10時まで待たずに、遅刻にならないようにモーニングコールをする、迎えに行くなどです。
40歳代/静岡/養護教諭
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2017/06/06 18:41
それってネグレクトなのではないでしょうか。ご両親は生活のために大変でも夜のお仕事をされていることには頭が下がりますが、それでも子どもの朝食を用意しない、朝起こさないなど、少し心配な面も見えます。今後継続的に経過を見ていかなくてはいけないご家庭だと思います。
理想を言えば、ご両親を呼んで、定期的に面談や家庭訪問をする、ということでご両親の支えになることが必要かと思います。そのためには、学校だけでなく家庭児童相談室や保健所、スクールカウンセラーなど力になれる機関に適宜相談していくことも必要なのではないでしょうか。親も初めから完璧な親になれるわけではありませんから、学校はダメな親だと切り捨てずにいてもらいたいなぁと思います。
加えて、児童は4年生ということなので、自分でできることを増やしていけるような支援をしたいところです。学校からのモーニングコールなどで朝自分で起きられるようになれば、あとは自分で簡単な朝食を食べてくる、それにはどんなものを食べればいいのか、食育指導などです。そのうち、起きるのも自分でできるようになるかもしれません。自分は不憫な子どもだと思わせないように、励まし、認めて、温かく学校やその他の機関が協力して育てていけるといいですよね。
40歳代/群馬/元養護教諭
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