設問

教えて達人 - ネットde事例検討

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2018/08/07 08:19
【SLIPERより】
 生徒指導と保健指導の定義は法的根拠などによると
【生徒指導】学校生活を通じて児童・生徒が個性を伸ばし、資質・能力を高め、優れた人格をもつ社会人として成長するように支援する学習指導、生活指導を総合した指導や、学校教育における教科の学習指導以外の訓育的な指導、また、生徒の直面する問題全般について行われる指導。
【保健指導】特別活動の学級活動、ホームルーム、学校行事などの場で行う保健に関する指導で、日常生活における健康問題について自己決定し、対処できる能力や態度の育成、習慣化を図る指導。
とされています。
 2009(平成21)年4月に施行された学校保健安全法において、保健室の役割に健康観察、健康相談、保健指導、医療機関等との連携などが新たに位置づけられました。そして、多様化した児童生徒の心身の健康問題に組織的に取り組む観点から、教職員等による健康相談、保健指導の充実を図るため、2011(平成23)年8月に文部科学省より「教職員のための子どもの健康相談及び保健指導の手引(http://www.mext.go.jp/a_menu/kenko/hoken/1309933.htm)」が発刊されました。この手引きには健康相談及び保健指導の基本的理解、心身の健康問題の把握方法、子どもや保護者等への指導内容、学校内外との連携方法などについて記載されていて、健康相談及び保健指導事例を通して子どもの心身の課題への理解が深められるような構成になっています。
 また、児童生徒が抱える様々な現代的な健康課題について、養護教諭に期待される役割と養護教諭のみならず管理職や学級担任等の全ての教職員が、学校医、スクールカウンセラーやスクールソーシャルワーカー等の専門スタッフとともに連携した取組を示す参考資料として、2017(平成29)年3月に文部科学省より「現代的健康課題を抱える子供たちへの支援〜養護教諭の役割を中心として〜(http://www.mext.go.jp/a_menu/kenko/hoken/1384974.htm)」も提示されています。
 しかし、生徒指導に関しては養護教諭の明確な位置づけがありません。でも、質問にあったように「深夜に繁華街を徘徊する」ことにより、その生徒が朝起きられなくなり生活リズムが乱れたり、薬物使用に誘われるなどの危険性があったりといった健康問題が考えられるとき、生徒指導の一貫としての保健指導が必要になると思われます。つまり、生徒を指導という大きな枠組みの中で、健康に関連する問題や課題が見つかったときに「保健指導」を行うこともあるということです。
養護教諭も学校組織の一員です。児童生徒が直面する問題を他の教職員と協力して解決していく際に、養護教諭としての専門性を発揮した生徒指導が行えるようになると良いと思います。

40歳代/静岡/養護教諭
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2018/08/01 02:00
「深夜の徘徊生徒」についての質問ですが、基本的には養護教諭は生徒指導をしなくて良いと思います。しかし、生徒指導部から情報依頼などがあったら提供し、場合によっては出向くこともあるかも知れません。あと、「生徒指導」と「保健指導」の違い、関わり方、ライン分けについては1、2番投稿の先生のおっしゃる通りだと思います。

私の経験を二つお話します。一つは中学校でのこと。2年生の女子生徒が転校して来た。家庭は母と二人暮らし。母親にはボーイフレンドがいて、娘は邪魔者扱いされ、非行に走っていた。ある日の深夜、私の家に警察から「○○さんを保護しています。引取り人にあなたを指名していますので来てください」と電話があり連れに行ったことがある。その日はわが家に泊め、翌日、あちこち(学校もちろん)に連絡を取り対処した。

次は高校でのこと。1年生の女子生徒。シンナーの常習者だった。高校入学と同時に不登校。たまに登校する時はいつも保健室。ベッドで寝ていて教室には行かない。もちろん生徒指導部、学校は知っていた。時々夜遅く、シンナー中の彼女自身から私の家に電話もあった。ある日、彼女は朝早く保健室に来た。ふらふらとベッドに倒れ込み昏睡状態。「これは命にかかわる」と判断した私は、すぐに入院をさせるべく処置をとった。

このように、生徒指導と保健指導はお互いに関わる部分が大きいです。日常的に適切な連携が欠かせません。

60歳代以上/海外/元養護教諭
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2018/07/23 12:19
子どもにとっては、生徒指導、保健指導という切れ目はないのではないでしょうか。あくまで、教師側の仕事の分掌上の問題のように思います。目の前に子どもに対して、より良い成長を指導、援助するものが生徒指導だと私は解釈しています。ですので、教師である以上、養護教諭も生徒指導は行います。深夜徘徊の子どもに対して、養護教諭が関わることももちろんあると思います。
生徒指導と、保健指導をどのようなラインで分けるかについてですが、養護教諭は保健指導について、校内で一番の指導力と言いたいところです。ですから、保健面で指導が必要な場合は、出番だと考えます。役割分担をして関わっています。

40歳代/静岡/養護教諭
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2018/07/06 19:09
私は中学や高校でも勤務経験がありますが、そこでわかる事は、生徒指導で名前が挙がるこどもは保健室でも来室が多いこどもであることが多いため、養護教諭が生徒指導に関わる事はとても多いということ。定期的に行う、生徒指導会議のメンバーとして養護教諭が入っている事も多いですし、生徒指導に関わらない養護教諭はいないと思います。ただ、その全員に関わると言う事はないかもしれません。
ですから、生徒指導部の一員として補導などを行う事もあるかもしれません。

それから、生徒指導と保健指導の違いですが、どちらも生き方指導であるという側面は同じだと思います。ただそのうち保健指導は心と体の健康とか成長、発達に関することを主に扱うと言う事ではないでしょうか。
でも、その境目はきっちりしているものではなく、重なっている部分があるものだと思います。お互いに補完しながら進めていくものではないでしょうか?
でもあまり考えたことがなかったので、改めて考えると、違いってなんだろう。って思いますね。
40歳代/富山/養護教諭
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