教えて達人 - ネットde事例検討
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2019/04/01 15:44
【SLIPERより】
学校は、法律に基づき、生徒の健康の保持増進を図るために健康診断を実施しなければなりません。毎年、定期的に行う健康診断は、検査項目や対象学年が規則で決められ、6月30日までに行うことになっています。学校内で日程調整が可能な項目もあれば、学校医等の外部との調整が必要な項目、教育員会が一括して決める学校もあるかと思います。
また、健康診断の実施後は結果を児童生徒に通知し、必要があれば個別に再検査や治療のお勧めを発行するなど、事後措置をします。さらに、健康診断の結果は集計・分析され、健康指導に活かされたり、国の統計に活用されたりし、大切なデータともなります。そして、健康診断は健康教育の一環であり、自分の生活習慣を考えたり、成長を確認したりする機会でもあります。
以上のような実施しなければならない法的根拠(*以下参照)や意義を書き加えた健康診断計画表を職員会議に提案するのがよいかもしれません。
また、会議において養護教諭から健康診断計画表の説明がされたあとに、校長から「健康診断は生徒の健康状態を把握するためにも重要な学校行事です。学校行事は学校教育全体で取り組むべきことなので、全員が協力しましょう」や「授業時間に支障が出てしまうことや、授業変更を余儀なくされることはありますので、そこは、先生方、ご協力をお願いします」等と校長に言ってもらうよう、あらかじめお願いをしてもよいかもしれません。
健康診断である曜日に偏って授業が無くなる等の困りごとが生じた教員個人が対応するのではなく、教務部が学校全体の問題として時間割を調整する方が組織的な対応ができると思います。「授業がつぶされる」は、「このクラスの授業が予定通りに進まなかった」というボヤキだと思って、感情任せに言い返すではなく、会議という公的な場を通して、建設的に、健康診断の意義や根拠を示し、教務部と共に対応してみてはいかがでしょう。
なお、スムーズに健康診断が行われるには、授業担当から見て、自分の役割が分かりやすく、協力しやすい要項を、まずは養護教諭が作ることも大切かもしれません。
「すみません」と謝るのではなく、「健康診断が水曜日だから、この水曜日の授業が予定通りに進まなくて、先生も困りますね〜」と言う程度にとどめてみてはいかがでしょうか。先生「も」の「も」は、私「も」この日に実施しないと困る。という意味も込めて。
(*法的根拠)
・学校教育法
第12条 学校においては、別に法律で定めるところにより、幼児、児童、生徒及び学生並びに職員の健康の保持増進を図るため、健康診断を行い、その他その保健に必要な措置を講じなければならない。
・学校保健安全法
第13条 学校においては、毎学年定期に、児童生徒等(通信による教育を受ける学生を除く。)の健康診断を行わなければならない。
・学校保健安全法施行規則
第5条 法第十三条第一項の健康診断は、毎学年、六月三十日までに行うものとする。‥‥‥・
https://elaws.e-gov.go.jp/search/elawsSearch/elaws_search/lsg0100/
電子政府の総合窓口 e-Gov(イーガブ) 調べ
・高等学校学習指導要領解説 特別活動編 2018 文部科学省
第5章の2 健康安全・体育的行事としては、健康診断、疾病予防、交通安全を含む安全指導、薬物乱用防止指導、非常災害の際に備えての避難訓練や防災訓練、健康・安全に関する意識や実践意欲を高める行事、体育祭(運動会)、各種の球技大会や競技会などが考えられる。これらの行事の中には、学校保健安全法や消防法の規定に従って実施されるものもあるが、いずれも学校教育の内容として取り上げられる以上、それぞれのねらいを明らかにし、教育的価値を十分に生かすように配慮することが大切である。〔89頁〕
http://www.mext.go.jp/component/a_menu/education/micro_detail/__icsFiles/afieldfile/2018/07/13/1407196_22.pdf
40歳代/静岡/養護教諭
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2019/04/01 10:46
私も小・中・高校の勤務経験があり、同じようなことを高校で体験しました。しかし、健康診断は法律に基づく学校行事であり、高校では養護教諭他数名の先生で構成する保健係(保健室に4〜5人机を並べていた)が年間実施計画を提案し、職員会議でしっかり審議されます。実施段階では、たいがい問題なく進むのですが、たまにこのようなことがあるのも「心得ておく」くらいで良いでしょう。若いあなたに、ベテランの先生も文句を言いやすかったのかもしれません。保健係のベテランの先生に対応していただくのも一手です。
さて、投稿4の先生が、50代の英語教師から言われた言葉ですが、大変興味深いです。これらがすべて実現したら日本の学校教育現場は全く変貌することでしょう。しかし、日本社会は「自立」という意味では他国との比較にならない。社会に責任を押しつけて個人の責任を避ける国。よくも悪くも日本はこれで成り立っている。養護教諭にこれ(英語教師の言葉)をやれというのは無茶というもの。
60歳代以上/海外/元養護教諭
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2019/03/30 09:57
相談者の方と論点が若干ズレてしまいますが、
私も50代のベテランの英語の男性教員に言われた言葉があります。
健康診断を、もう学校内で行う時代では無いんじゃないの。
戦後の貧しい時代じゃあるまいし、何でもかんでも学校がやらなくても。
今の親たちは病院や医師を選ぶ権利があり個人でかかりつけ医や病院もあるだろうから
アメリカ等のように入学時に「健康診断書」と「予防接種の証明書」を
出してもらう事にしたらいいんじゃないの。
それこそ、毎年、はしかや風しんの感染拡大がニュースになってるじゃない。
予防接種を受けた確認をしてから入学させるようにすれば安心だよね。
健康診断の中身も時代遅れだよ、
医療スタッフでもない教員が計測したりするから適当で良くないよ。
ねえ養護教諭の人たちはこれを変えようとは思わないの。
と、言われて返事に困ったことがあります。
『そうですね、変えるってことは、法律を変えるってことですから
私では変えられないですねー』と言うので精一杯でした。
どう答えるのが良かったのか、今だに頭に残っています。
30歳代/東京/養護教諭
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2019/03/28 14:44
私はこれまでずっと小・中学校の義務教育に長く勤め、今年から高校勤務となりました。
なので、相談されている方の気持ちが分かります。
各教科の授業の専門性がより強くなり、内容も難しくなり、自分の授業研究・準備で精一杯なためか、
小・中学校の先生方と違って、高校の先生方は健康診断にあまり協力的ではありませんよね。
その対策として私は、職員会議に出す健康診断の実施要項には必ず、法規を載せていました。
健康診断をしなければならないと定める法規をそのまま載せ、実施しなければいけない根拠が一目で分かるようにしていました。
それ以後、健康診断に対して「時間取られるし、面倒だよね」「やる必要あんの?」と以前の様に軽口たたく先生はいなくなりました。
「生徒の健康を守るため」、「病気の早期発見のため」、「自分の成長や発達を知るため」など、理由はたくさんありますが、
「法律で定められています。」が一番効くように思います。
30歳代/宮城/養護教諭
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2019/03/28 14:17
特に日本人女性に多い口癖に「すみません」があります。ある程度、性格の問題なのでしょうがないとは思いますが、
また、相談者さんの場合、ベテランの先生方が多いということできっと50代以上ばかりでずっとペコペコしながら
やっている様子が眼に浮かびますが、私はあまり「すみません」を使い過ぎない方が良いと思います。
わびる必要のないところでわびることはないと思います。
養護教諭は一人職種なので、なおさら一人で抱え込み、自分が我慢すれば、自分が謝れば・・・となりがちですが、
相談者さんの次に勤める養護教諭のことも考えて、仕事がしやすい環境をまずは整えてあげましょう。
教務部や管理職に相談して、学校医の希望に合わせると、ある曜日に偏ってしまうことの対策を考えてもらいましょう。
私もついつい言ってしまう「すみません」ですが、揉めたくない、謙虚に見せたいという無意識から出る
日本女性らしい口癖です。が、それでは何も解決しません。すみませんの先に会話は建設的には進みません。
「すみません」ではなく、「先生の授業を健康診断に使わせていただきありがとうございます」と言ってみては
いかがでしょうか。感謝されて嫌がる人はいませんが、それでも「いや、いや、礼を言われても、この曜日では困るんだよ・・・」
とか言ってきたら、「次年度は教務部と相談します」や「管理職と相談します」と答えてみてはいかがでしょうか。
とにかく自分一人で抱え込まないことです。
30歳代/東京/養護教諭
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2019/03/06 20:16
20年目の養護教諭です。小学校に勤務しています。私も謝る必要はないと思いつつも、頭を下げて快くやってもらえるならと思って、「すいません」とよく言っています。でも本来は、健康診断は子どもの健康を守るために必要なものです。ですから、謝る必要はないですよね。もちろん、準備をしっかりして、無用に待たせる時間を作らないようになどの工夫は必要です。授業の時間を減らされたくないという職務に対して熱心な先生であることは理解しつつも、健康診断の必要性を訴えていくしかないと思っています。
40歳代/静岡/養護教諭
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