設問

教えて達人 - ネットde事例検討

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2021/05/07 10:32
【SLIPERSより】
  養護教諭の応急処置は、病院に行くまでの手当となり、病院に行くか、行かないかの判断です。疑いがあれば病院受診をすすめることが基本となります。今回の場合も、「歩けるから大丈夫」との判断は、疑いが払拭されたわけではないことがわかりました。万が一を想定して、本人に、痛みが続けば病院受診をすることや、保護者に連絡をすることが大切であるとの経験になったと思います。常に最悪のことを想定して伝えておくことが重要ですね。
今回のような経験、トライアンドエラーを繰り返しながら養護教諭として成長していくと思います。本人が歩いていても骨折していることはあるという経験から、次回からは骨折も疑えるようになります。
  学校保健HP https://www.gakkohoken.jp/special/archives/category/works/3rd でも「学校での応急処置・対応」特集が掲載されています。また、その他の書籍も出ていますので、それらを参考にすることもお勧めします。また、怪我の手当の場合、同行受診した際に、一緒に診察室に入れてもらい、医師の診断場面を見せてもらうことも一つの方法です。
  養護教諭の行う見立ては、「養護診断」1)であり、フィジカルアセスメントだけではないということも念頭におきましょう。その児童・生徒の友達や、保護者、背景要因も丁寧に聞き取る必要があります。そして、学年や地域、保護者の実情など、更には病院に行けるかどうか、受傷後、授業を継続できるかというような事後措置も含めたことが、見立てとなります。
  この見立てでよかったのか?本当に日々悩みます。一人職場が多い養護教諭にとっては、振り返りやアドバイスをもらいにくい状況がありますから特にそうだと思います。近隣の先輩養護教諭に是非自分の経験の話をしてみてください。それでよかったよ、と認めてもらったり、こうするともっといいとアドバイスをもらったりすることで、「できた」ことに自信をつけ、できなかったことに対してはスキルアップを図りましょう。
  しかし、どんなに研鑽を積んでも、全てに間違いなく対処することは無理です。もしも自分が何か見落としてしまったとしても、どこかできちんと拾ってもらえるような体制作りも重要です。処置をした後は、必ず担任や管理職、保護者などに報告し、その後の様子を見てもらえるようにし、学校全体そして保護者も含め、子どもの命を守って行く体制を周知しておきましょう。

1)養護診断とは、子どもの実在または潜在する健康課題に対する反応や現象についての養護教諭の判断である。養護診断は、養護教諭に責務のある目標を達成するための実践の根拠を提供する。(日本養護教諭診断開発研究会)http://www.yogo.pro/?page_id=41


40歳代/静岡/養護教諭
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2021/05/06 04:43
「、、、自分は養護教諭失格ではないか」とのことですが、それはありません。その生徒への処置は適切だったと思います。帰り際に「後で痛みや腫れが増して来たら病院へ行くようにね」と指導していたら完璧でしたね。

救急処置は養護教諭の大きな任務ですね。その割に日常業務に費やす時間やケースが少ないためか研修会等で学ぶ機会が少ないのではないでしょうか。経験上、養護教諭として常に勉強したい、おくべきだと思ったのが救急処置法です。学校で起きたケガや病気にまず対応するのが養護教諭、これだけは譲れない大切な任務だと思います。しかし、どんなベテランでも不安はぬぐえない。それで、研修会等に常にこのテーマを設け、いつでも学べるようにしたいですね。今やネットでの学習もできるようになりました。しかし、心肺蘇生、止血、アイシング、包帯、固定などの実施訓練は定期的に実施し、身に着けるようにしたいものです。

60歳代以上/海外/元養護教諭
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2021/05/04 14:15
私の経験ですが、2年目のころ、体育で腕を強く床にぶつけた生徒に対して、骨折を疑いました。すぐに保護者を呼び、病院に連れて行ってもらい(保護者が選んだクリニック)ました。これで一件落着と思っていたら、手術が必要になり、クリニックから総合病院へ転院しました。このようなことから、保護者から、最初から救急車を呼んでもらえれば、すぐに総合病院でみてもらえたのにという苦情をもらったことがあります。
私もベテランの年齢になったので、今だったら、この怪我は、大きな病院に行くことになりそうだからと迎えにきた保護者に伝えたかもしれません。そういった意味では、見立て=病院に行くかどうかの判断、そしてどの病院に行くかというところまで入ってくるとよいのかもしれないと思っています。

50歳代/静岡/養護教諭
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2021/05/03 17:59
骨折と判断できなかったという、たった1度のミスで養護教諭失格とまで思わなくて大丈夫ですよ。
ベテラン養護教諭の先輩方も若かりし頃は、ひとつやふたつのミスはあったと思いますよ。

「歩けたから…」や「本人が大丈夫と言ったから…」ということでは骨折か、骨折ではないか、の
判断の物差しにはならないと今回、学んだんですから、

落ち込むよりも、その学びを、次に活かすことに、目を向けましょう。

医師でさえ、レントゲン撮影しなければ、本当に骨折であるかどうかは分からないのですから、
ましてやレントゲンも見ないで、肉眼で判断するなんて、養護教諭では無理です。

あくまでも、養護教諭は、骨折の診断をするのではなく、病院受診をした方が良いかどうか
アドバイスすることだと思います。

この場合、
担任には「本人の訴えや様子を見る限り、病院へ今すぐ連れて行く緊急性を感じませんでしたが、
あとで痛みが出ることもあるので、様子をよく観察してて下さい」とお願いして、

保護者には「あとから痛みが増強したり、腫れてきたりすることがあります。今、大丈夫だとしても、
変化があったら、我慢せず、病院に行ってください」と伝えて、お願いしてみてはいかがでしょうか。

50歳代/東京/養護教諭
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2021/04/10 08:59
ケガの見立て、自信が持てない、よくわかります。私も、打撲を疑って帰したら、実施には骨折していたという経験があります。複数配置であれば、もう一人の養護教諭と相談もできるのですが、いつも一人なのでそういうわけにもいきません。
私は養護教諭になって20年目ですが、結局、自分の見立てとお医者さんの診断が合致するかいつもどきどきしています。だいたいの生徒は、受診後、診断名がわかるので、自分の見立てが正しかったかわかります。この繰り返しだと思います。

50歳代/静岡/養護教諭
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