設問

教えて達人 - ネットde事例検討

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2021/08/09 21:41
近年、仕事や家庭環境など保護者の背景が様々になり、教育や子育てに関する考え方も多様化しています。
しかし、日本では日本国憲法で「すべて国民は、法律の定めるところにより、その保護する子女に普通教育を受けさせる義務を負ふ」、教育基本法で「国民は、その保護する子に、別に法律で定めるところにより、普通教育を受けさせる義務を負う」と規定されていて、保護者は子どもに教育を受けさせる義務があります。
近年、不登校に対するフリースクールや自ら望んで義務教育を受けない子どもなど多様な考え方に応じた教育がみられるようになってきました。このような多様性を認めることは大切ですが、学校で他の子どもたちと一緒に教育を受ける以上、最低限の生活習慣を身に付けることや集団としてのルールを守ることは必要です。
 書き込みにもありましたが、まずはこの子が毎日保健室に来る理由を「服装」「表情」「体重の増減」などから丁寧に探ってみてはどうでしょうか?保護者は「朝起きられない病気はない」と言っていますが、遅刻の理由が単なる生活リズムの乱れではなく、家族関係や家庭環境など相談しにくい理由なのかもしれません。また、担任やクラスメイトに教室での様子や休み時間の過ごし方などを聞いてみると、保健室では気が付かなかったこの子の様子を知ることが出来ると思います。
多様な観点からアセスメントしてみると、本人も気づいていない健康上の問題や虐待などの他の理由が見つかるかもしれません。そして、これらのアセスメントを基に本人に「自分はどうしたいのか?」を丁寧に聞き取り、その解決策を一緒に考えていくことが、毎朝保健室に寄ってくれる子どもに対して養護教諭ができる支援になると思います。

50歳代/静岡/養護教諭
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2021/08/05 23:46
この4年生と保護者の知識レベルを知りたいですね。両親が来て「何が悪い、、、」とはっきり言っていますので。もし、親子とも知的に低いという確認があるなら、学校側としてそれなりの援助ができると思います。しかし、両親が知識社会的レベルも高く、わが子の教育にも熱心ならば、校長や教育委員会等の対応も必要になるかもしれません。

社会の多様化とIT化が進む中で、教育の形も変化しています。家庭学校、ネット教育他、自由に学べる多種の方法もあります。このような中で、既存現状の教育体系や理念を維持していくのは今や至難の業かもしれません。

しかし、今ここでの養護教諭の出来ることは、その子を受け入れて心身への支援をすることですね。20年ベテランの養護教諭に期待します。

60歳代以上/海外/元養護教諭
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2021/07/25 11:44
私が勤務している小学校は繁華街の一角にあります。
なので、保護者は飲食業の方が多く深夜まで仕事をしているので、子供たちも夜遅くまで起きていて遅刻者がとても多いです。
保護者と話をしようとしても日中は寝ていて連絡がつかなかったり、電話に出てくれても「夜の仕事なんだから仕方ないでしょ」と逆キレされます。
担任も諦め気味で遅刻を容認している先生もいて、学校が全体的にだらしなくなっている感じがします。
食事時間や就寝時間など保護者のライフスタイルと子供のライフスタイルが違うことは仕方ないとは思います。
でも、成長期にある子供にとって望ましい生活習慣形成について、今後、養護教諭としてできることを考えたいと思います。



20歳代/愛知/養護教諭
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2021/07/23 06:19
ほぼ毎日遅刻して保健室に寄る(寄ってくれる)なんて!
「してやったり」ではないでしょうか。
保健室に来て欲しい子ほど来ないものなので、そちらから来て
くれるなんてアセスメントの絶好の機会です。

保健室に寄るには何らか理由があるのではないですか?
真っすぐ教室へは行かないのは何故ですか?
保健室に寄ったときのその子の様子はどうですか?
「姿勢」「顔色」「表情」「衣服」などはどうですか?
「主訴」は何ですか?
「言葉使い」はどうですか?「生活習慣」などはどうですか?
会話するなかで何をつかみましたか?
まず、そこはどうだったのでしょうか?


相談者さんは20年ものキャリアを積み重ねているので
上記のようなアセスメントは十分したからこそ、今回、要因は家庭にあると
感じて保護者との面談をしたのですよね。結果、これまでの価値観を
崩されるような返事で驚いたようですが、今から親を変えるのは
もしかたら難しいかもしれません。

子どもが遅刻せずみんなと始業開始から一緒に居たいという希望が
あれば、それをフォローすることにして、教員が過度な負担にならない
程度に朝の登校をサポートするのが良いのではないでしょうか。

50歳代/神奈川/養護教諭
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2021/07/07 17:36
私も保護者の子育て感にびっくりした経験があります。朝食を用意しない(自分が食べないという理由で子供の分を用意しないなど)。
まずは、保護者、本人がどうしたいかきいてみるといいのではないでしょうか?
私も養護教諭として20年目ですが、母親が自分自身も不登校だったからという理由で、不登校が2世代に及ぶことを経験するようになってきました。
遅刻しないのは当然という価値観を押し付けるとそれだけで、自分の子育ての全てを否定されたようになり、遅刻だけでなく、不登校になる場合があると思います。遅刻しても来るだけでも儲けものという家庭もあるのではないでしょうか。そういった意味で、その家庭の養育状況を見極め、その子供への働きかけ方を学校内で話し合い、方針を決めた方がよいと思います。

50歳代/静岡/養護教諭
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