設問

教えて達人 - ネットde事例検討

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2023/02/15 09:57
【SLIPERSより】
まずは、自分がその会議に参加することの意義や、その会議が何をゴールにしているのかを把握する必要があります。「話を聞く」、「自分の知っていることを言う」というような情報共有や伝達の場である会議の単なる参加者として、その場にいるのか、それとも養護教諭としての専門的な立場として参加するのかを知りましょう。その点がわからない場合は、ケース会議の企画者に、会議のゴールや、どんな準備が必要なのかを事前に聞いておくと良いでしょう。多くは、専門的な立場からの発言が求められると思います。会議では、自分の言いたいことを相手にどう伝えるか考えた上で発言しましょう。コツとしては、ごちゃごちゃ話すのではなく、「伝えたいことは2点あります」と最初に言うことや、「具体的な事例」も混じえて話すと良いと思います。
担任や学年の先生は、自分達が見ている立場で話をしますが、養護教諭に求められる内容は、生徒本人、生徒の周辺の友人関係、家族の状況なども含めて、観察し、アセスメントしたことが発言の中身になると思います。また、文部科学省1)は、「養護教諭は、健康面の支援については、専門性を生かし、具体的手法や、長期目標、短期目標等について助言する」とも言っていますので、アセスメントし、手立ての提案も必要でしょう。
ケース会議での養護教諭の役割について学ぶ方法は、下記のようなものがあると思います。

・書籍 参考になる書籍を2冊紹介します。勉強あるのみ!
学校心理学-教師・スクールカウンセラー・保護者のチームによる心理教育的援助サービス,石隈利紀,誠信書房,1999
石隈・田村式援助シートによるチーム援助入門 -学校心理学・実践編-,石隈利紀・田村節子,図書文化,2003
・人に聞く
 近隣の養護教諭の先輩に連絡して、「こういう事例ですが、養護教諭として発言を求められた場合、先生だったらどんなふうに言いますか」と、守秘義務を遵守しながら、意見を求めるのもありだと思います。
・会議を経験する。経験から学ぶことはたくさんあります!
会議で聞かれたことを次の会議で生かせます。会議に出ると、「そうか、こういうことを情報として持っていないといけないのだな」ということが経験でき、次につながります。

スキルラダー2)には「ケースマネジメント」という項目があります。ケースマネジメントとは、複数の健康課題を持つ子どもへのチーム支援の運営・管理のことです。ケースマネジメントのラダーにもステップ4(熟練期)の養護教諭になると、養護教諭がケース会議の発起人になることが示されています。つまり、養護教諭が、問題提起し、ケース会議の開催を根回し、企画している学校もあるのです。初任期には難しい役割だと思いますが、文部科学省1)は、養護教諭が連携の窓口としてコーディネーター的な役割を果たすと示しており、養護教諭に求められている役割であると自覚しておくことも必要です。

1)現代的健康課題を抱える子どもたちへの支援{emj_ip_}養護教諭の役割を中心として{emj_ip_} 平成29年3月 文部科学省
 https://www.mext.go.jp/a_menu/kenko/hoken/__icsFiles/afieldfile/2017/05/01/1384974_1.pdf
2)キャリアアップに活かす! 養護教諭のスキルラダー,スキルラダー研究会,ふくろう出版,2019

50歳代/静岡/養護教諭
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2023/02/03 00:23
養護教諭になって6年目でも「何を言ったらよいかわからない」と言うか?という感じです。しかし、私自身(新任の頃)を思い起こすと、そうかもしれないとも思われます。

今回のケース会議でも管理職からの参加依頼があったわけですから、養護教諭の持っている情報や意見に期待していると考えるべきです。発達障害のある生徒ならなおさらです。他投稿意見のように事前にしっかり準備して会議に臨むことですね。ご自分の意見もまとめておいて。

日本は「考えない教育」をしています。与えられた教科書通り、暗記したり問題を解いたり、個人の点数評価よりも平等精神の評価を重んじる。そして受験用教育、そこでの内容はほとんど実社会に役立つものとはほど遠い。そして社会に出ても周囲のみんながしていることを見てそれに合わせて生きていく。取り立てて命の危機や食べられないなどの問題のない日本社会では、それが一番容易だからです。

しかし、養護教諭になったあなたはこの流れに沿って生きていくわけにはいかないでしょう。教育界の専門職として「よく考え」貢献できるよう研鑽を重ねるしかありませんね。

60歳代以上/海外/元養護教諭
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2023/01/18 16:22
同じような経験があります。まだケース会議という言葉もあまり聞かれなかった頃でしたが、何も言えずにいたら、最後に同席していた担任の先生に「静かだね」とチクリと言われた苦い経験…。さて、その後、成長できているのかはわかりませんが、今私が実践していることは、保健室でわかる情報を共有する、ということです。ですから、対象の児童生徒の欠席や遅刻早退の数や、身長体重、来室回数などです。そこから見えてくることもあります。さらに来室を通して把握している内容(例えば、家庭の状況や友達関係の状況)などは大切な情報となるのではないでしょうか。その上で、これまでの経験上で、こんな対応はどうか、保健室ではどんな協力ができるかなどの意見も言えるかもしれませんね。
50歳代/宮城/養護教諭
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2023/01/18 11:05
私も、初めてケース会議に参加した時、何を話していいかわかりませんでした。その会議は、発達障害のある生徒のことでしたが、児童相談所の方も出席していて、身長、体重などの発育の様子、保健室に来たときの様子などを聞かれました。私は把握していなかったので、わかりませんと答え、保健室に調べに行ったことを覚えています。でもこう言った経験をしたことで、何を準備したら良いかがわかり、次回からは、準備して臨むようになりました。
自分が参加を求められても、実はあまり関わったことがない場合などは、事前に教室へ様子を見に行ったりもしていますし、来室した時には、最近の様子(眠れているか、ご飯が食べれているか、体を動かして遊んでいるかなど)をさりげなくきき、情報を集めておくようにしたいます。特に、健康面についての意見を言えるように心がけています。
養護教諭の役割をどうやって学べばいいかということですが、自分から学びに行かないと、学べないと思っています。関係する本を読んだり、近くの先輩に聞いてみるというのが良いと思います。

30歳代/静岡/養護教諭
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