6 Chrome
2024/05/01 19:51
[SLIPERより]
まず、一般的な早退の判断基準を確認してみましょう。発熱の場合、37.4℃以下は教室で学習を継続させる、37.5℃以上37.9℃程度保健室で休養させ、観察する、38度以上家庭へ送り返す。これだけでなく、脈拍に基づく判断基準は、99以下は教室で学習を継続、100〜119は保健室で休養させ観察、120以上で家庭へ送り返す※とあります。この質問では、発熱で言うとこの基準を下回っていますから、保健室で休養して経過見るという判断でもよいでしょう。さらにここには書かれていませんが脈拍はどうだったのでしょうか。
もちろん、単純に数値だけで早退の判断はできませんから、これだけでなくその他の症状や心理的な理由がないか、情報を収集してみることが大切です。この基準を下回っていても、状況により早退させる場合もあるでしょう。
発熱の原因としては、感染症や器質的要因が考えられますが、頻回来室ということからは心因性発熱という原因も忘れてはいけません。まずは、医師の診断を受けさせてこのような発熱を生ずるような器質的疾患はないことを判定してもらう必要があります。
問診では本人の聞き取りから、来室時間や場所のアセスメントで特定の授業での来室に偏っていないか知ることができます。痛むところがあればその部位や位置がわかり、それに伴い触診することで器質的なものか心因的なものかの判断材料になります。消失時間についても明らかにできるとこれもよい判断材料となるでしょう。加えて本人の想いはどうか、辛いのか、帰りたいのか。
さらに担任からは教室での様子(学習や友達関係)について、聞くことができるでしょう。保護者からは、家での様子を聴くことができます。もしかしたら、家ではケロッとしていて発熱もない、○○が苦手などの理由があるかもしれません。その逆に、家でもはっきりしない登校しぶりなどがありどうしていいのか困っているかもしれません。それゆえに2度も呼ばないでほしい、という言葉が出てしまうということが考えられます。そんなことも考慮し、「お迎えに来てほしい」という判断をする前に、まずは保護者に、学校ではこのような状態であるが、家ではどうか、医療機関へは受診しているか、早退の判断でもよいか、など相談という形で電話連絡してみるのも一つではないでしょうか。シングルファザーという点では、もしかしたら日々の生活や子育ての不安が学校への攻撃性へと変換されている可能性もあります。共感的理解のもと、バックグラウンドも考慮しながら対応することも必要ですね。
心因性発熱であれば、熱さえ下がれば解決というものではなく、今後は発熱を起こさせた心因的要因をつきとめ、その調整を図っていく必要があります。
しかし、感染症が流行している、などの状況があれば、一律に「体調不良を訴え、1時間休養しても教室復帰できなければ、早退」と事前に保護者に保健便り等でお知らせをしておき、理解を得ることも必要でしょう。
※ 養護教諭のための診断学(内科編)杉浦守邦著 東山書房 参照
50歳代/静岡/養護教諭
5 Chrome
2024/05/01 11:39
まず、「1週間に2度お迎えを頼んだ」という判断ですが、何にもとづいて決めたのでしょうか。あとの4日はどうするのでしょう。学校で先生が送っていくか、タクシーでも使うのでしょうか。この児童が来室しなくなるまでこれを続けるのでしょうか。
やはり、こうなった時点で週2回のお迎えを頼むというのはおかしいと思います。この児童が来室し始めたころから養護教諭としてもっとやることがたくさんあったはずです。他の投稿にもあるように、熱があるから早退させるというのでは誰でもできます。何か病気かもしれないし、家庭や学校にいやなことがあるのかもしれません。
ここのところ毎日来室するようになったということは、以前はそうではなかったのですね。「ここのところ」の来室理由をまず考え調査しましょう。養護教諭として保護者や担任と連携してその原因を明らかにし、解決に向けてそれぞれの関係者が努力するようにしていくことだと思います。
60歳代以上/海外/元養護教諭
4 iPad
2024/04/30 22:18
来室も多いというのも気になりました。保健室での様子や養護教諭として、気になっていることなどもあれば、保護者にお伝えしたいです。そして、家庭での様子やお父さんからも何か気になることはないかを聞いてみたいと思いました。
発熱していることも心配なので、普段の平熱や体質なども聞いた上で、あまりに続くようであれば、一度病院受診を勧めるといった内容でお迎えをお願いすると、お父さんの理解を得られるかもしれないと考えます。
50歳代/福島/養護教諭