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2024/12/04 16:09
【SLIPERSより】
グローバル化が進み、都市部に限らず様々な地域の学校に海外にルーツがあるお子さんがいることが当たり前の時代になりました。しかし、まだまだ学校のソフト面のグローバル化は十分とは言えない点があります。まずは、言語、教育制度、文化的背景などが異なることを学校側が理解することから始めるのがいいと思います。その上で、お子さんが学校にできるよう、保護者との協力体制を構築することが必要になります。養護教諭としては、健康面を視点に話し合いに加わることになります。
外国人のお子さんの支援も合理的配慮に該当する事案です。これからの時代、「今まではこうしてきた」は通用しません。可能な対応はできるだけ引き受けつつ、どうしても対応できないことがあれば、丁寧に説明し、保護者の理解を得るという姿勢でのぞみましょう。
この事例では、食事の制限が多いことが問題になっています。栄養教諭や給食センターなどに相談してみることも良いと思います。確かに禁止となる食物がとても多い上に調理上の配慮が必要なので、給食の提供は難しそうです。年に数回なら、他文化料理の日を設けることができるかもしれません。他のお子さんにとっても他の国について学ぶ機会になるでしょう。養護教諭として譲れない点は水分補給です。これまでに学校で起こった熱中症の事例などを提示しつつ、水分補給だけはさせてもらえるようにすべきです。
イスラム教ということなので、礼拝などの習慣もあるのではないでしょうか。今後ますます国際化の傾向は進んでいくと思われます。養護教諭としてもそれに対応できる知識を身につけるよう、意識したいですね。近隣の学校ではどうしているか尋ねるのも一つの方法です。また、外務省や文部科学省のホームページ上にも世界の学校体系や宗教による習慣などの情報が掲載されています。養護教諭も世界に目を向けることで、お子さんの理解が進むだけではなく、自身の自己研鑽にもつながるのではないでしょうか。
文部科学省「世界の学校体系」
https://www.mext.go.jp/b_menu/shuppan/sonota/detail/1396836.htm
外務省「国・地域」
https://www.mofa.go.jp/mofaj/area/index.html
総務省「宗教的配慮を要する外国人の受入環境整備等に関する調査−ムスリムを中心としてーの結果−」
https://www.soumu.go.jp/main_content/000521418.pdf
50歳代/静岡/養護教諭
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2024/12/02 12:28
結論から申しますと、「この児童一人のために学校の方針を変えるのはおかしい。この保護者と本人に本校の方針に支障がないように合わせてもらうことです。修学旅行、ラマダンも学校の方針を変えないというのを前提に保護者に出欠席などを決めてもらう」です。
もし逆に、この児童の学校(イスラム教国)に日本人が転入したら、その子一人のために日本の習慣を取り入れてくれるでしょうか。他にキリスト教、ユダヤ教、ヒンドゥー教などの児童が転入してきたらどうしますか。同様に工夫してお互い支障のないようにするしかないでしょう。
それより、日本の教育基本法の中に「国及び地方公共団体が設置する学校は、特定の宗教のための宗教教育その他宗教的活動をしてはならない」というのがあります。ハラール給食を提供したり、学校行事にイスラム教取り入れて実施するのは特定の宗教活動に値するのではないでしょうか。
60歳代以上/海外/元養護教諭
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2024/11/14 13:12
郷に入れば郷に従えというわけにもいかないと思います。
アレルギーではないから、他の生徒と同じものを口にしても命に別状はないというのもよくない考え方だと思います。絶食中だからその日は学校に通わせないということもできないのではないでしょうか。
学校側としては子供の安全を守りたいわけですが、宗教を守らないことはその当事者にとっては、生き方を脅かされるものなのだと思います。
学校の状況を説明し話し合って対応を決めるしかないと思います。
50歳代/静岡/養護教諭