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第二の関門を通過す その原を離れ橋を渡り四、五丁行きましてチュンビーの橋に着きました。大分大きな橋で長さ二十四、五間、幅二間位あるが欄干も何もない。橋の東側の方には門が立って居り、その門の前に小さな家があって兵士がその門を守って居ります。旅行券はその兵士に渡すのですが、もしそこで胡乱な者と認めらるれば送り還されるという話です。そんな事はないでしょうけれども、兵士に遣る物を遣らないと送り還されるという風説は前から聞いて居りました そこへ着くと私の様子を見て「どこへ行かれるのか」といって執拗く尋ねましたが、下僕が長官に旅行券を渡しますと長官が「聞くに及ばぬ、早速通せ。」というのは旅行券の中に「この人に対しては決して一言も訝な事をいうたりいろいろの挙動をすることはならぬ。もしそういう事があれば後に酷い目に遇うからかれこれ言わずに早速通せ」という命令があるからで、何の故障もなくその門を通してくれた。まあこれで二つの関所を通り脱けた訳です。
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