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それから、また幾日もたちました。でも、まだモーティは帰って来ません。ポピイとピリイとは、がっかりして、すっかり元気がなくなってしまいました。 「ひょっとしたら、モーティは盗まれて、古自動車屋へでも売られたんではないでしょうか。」 「よし、その内、御主人のおともをして、下町の方へ出ることがあるだろうから、その時は、思い切ってガラクタ屋の店でも何でも探して見よう。……なに、きっと見つかるよ。」 ポピイは、つけ元気をして、こう言いました。 「しかし、あんな、やんちゃなモーティのことだ。ことによると、悪い仲間にさそわれて、警察にでもつかまってるんじゃアないかな。」 ポピイが言いますと、ピリイは、心の中では、そうかも知れないと思いながら、やっぱり打消さずにはいられませんでした。 「いいえ、やっぱり私は盗まれたんだと思いますわ。――ねえ、あなた、一つ新聞に広告をして見ようではありませんか。」 そこで、モーティを見つけて下すった方には、お礼をするという広告をいくつかの新聞に出しました。しかしちっとも、てがかりはありませんでした。返事は、ずいぶん来るには来たのですが、みんな見当ちがいのいい加減なものばかりでした。二人は、また、がっかりしてしまいました。
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