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ポピイは、死にもの狂いになりました。角を曲ると、赤オートバイは、向うの坂の下に小さく豆粒のように見えます。ひどいデコボコの坂です。それでもかまわずポピイは全速力で走りました。年を取っているポピイの体は、石ころなどに乗り上げるたんび、ばらばらになるのではないかと思うほど、ひどく揺れました。でも、ポピイは、そんなことには構っていられません。しかし困ったのは御主人です。御主人の体はポンポンとゴムまりのように飛び上りました。その拍子に帽子がポンと飛びました。それでも、はッと思う間もなく、またヒョイと帽子が、もとの通り、御主人の頭にかぶさったのは仕合せでした。
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