コピー
ハンドルを、しっかりと握りながら、御主人は真青になって叫びました。交通巡査は、すぐに黄色いオートバイに飛び乗ってあとを追いかけました。 それでも、とうとうポピイは、人を轢かずに、ある貸車庫の前で止りました。赤いオートバイが、その中にはいったからです。 ポピイは、ぐったりすると一しょに、きまりが悪くって情なくってたまりませんでした。あんなにまでして追いかけたオートバイは、モーティではなかったのです。 御主人はポピイの心もちを御存じないものですから、ただ機械がくるったのだと思って、その場で、すぐにハンドルだのギーアだのをすっかり、新しいのに取りかえて下さいました。で、もう二度と、あんな危ないことは起る筈がないと固く信じていらっしゃいます。 全く、それから後は、ポピイは一度だって、勝手に走りまわったことはありませんでした。しかし、それは、ポピイが、もう、モーティを探すことをあきらめたからなのです。ピリイも、もうすっかりあきらめてしまいました。
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