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その内にまた一と月もたちました。 ポピイとピリイとは、時々、モーティのことを思い出しては、お互いに、そっと、ため息をついていました。 ところがある朝のことです。いつものように車庫の扉が外からギイッと開くと、二人は、びっくりして眼を見張りました。 そこには、モーティが、赤い塗りたてのサイドカアまでつけて、いせいよく立っているのです。 二人は、嬉しくって暫くは、ものも言えませんでした。するとモーティが、すっかり大人らしくなった太い声で言いました。 「しばらく。――お父ッつァん。おッ母さん。僕、妹をつれて来たからよろしく頼むよ。」 ポピイもピリイも、びっくりしてしまいました。何て、ぞんざいな口をきくのでしょう。あんなに心配をさせておきながら、まだお行儀も直らないのかしら、困ったものだと思いました。しかし、それよりも、第一に、長い間欲しがっていた女の子までも出来たのだから、ありがたいことだと思い直して、モーティには別に、こごとも言いませんでした。 しかしモーティも馬鹿ではありません。お父さまやお母さまが、何にもおこごともおっしゃらず、前の通りにやさしくして下さるのを見ると、自分の悪かったことが、しみじみと分って来ました。モーティは、今では、もとのように可愛いすなおないいモーティです。そして、四人で一つの車庫の中に、仲よく賑やかに暮しております。
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