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天正十二年には、秀吉は統一の功を急ぐために徳川家康と同盟し、一方では長曾我部元親を降して四国を平げ、上杉景勝と和して北国を定め、島津義久を討つて九州を従へた。 越えて天正十八年三月、自ら大軍を率ゐて北條氏を小田原に攻囲して之を滅し、関東を平定したが、その陣中に、奥羽の雄伊達政宗が来降し、こゝに天下は全く統一したのである。 足利時代は暁暗期である。その中から生気に満ちた近世の朝は明け初めて、豪快な戦国の舞台は展開したのだ。そして、信長と秀吉と家康は、満身に照明を浴びつゝ相踵いで登場して、英雄の名を攫つてしまつたのである。
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