コピー
しかしながら、いかなる「エクサントリック」にもせよ、それが「エクサントリック」としておほかたあやしまれず、最大級のもののほかはさほどのこともないやうに見過されてゐる場合、殊に、人間生活の常態のなかで、「エクサントリック」の百種百様がうようよと真面目くさつて横行し、時に互に迂散な眼を交し合ふ有様を想像すれば、その風俗はまさに「コミック」の一要素たる「畸形的破調」以外のなにものでもないのである。 私は今こゝで「コミック」といふ言葉を使つた。これまた、「畸形」は常にコミックな印象を伴ふものでないことを注意しなければならない。宿命的不幸ともいふべき「不具」の一種である「畸形」がなぜ「可笑しい」か? どんな「畸形」もその在り方によつては決して可笑しくない。また、見かたによつては、心を痛ましめるだけである。
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