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これは意外に思ふ人があるかも知れぬが、私は、これを絶対にやつてもらひたくない。少くとも、このことは、自ら「をかしい」ことを意識してやつてもらひたい。それを意識しながら、なほかつ堂々とやつてのけるなら、私はすこしも文句はないのである。 子供を背負ふ女であるが、これを服装とみるのは無理だといふ意見も出さうだが、私はどんな理由がほかにあつても、この恰好は、服装の立場からも批評し得るといふ考へを捨てることはできない。背負ひ紐とねんねこは、どうみても服飾の一部になつてゐる。これも、自分の服装などかまつてゐられない「ある特別な場合」のいでたちだと云へばそれまでであるが、そのいでたちなるものは、「特別な場合」を斟酌すればするほど、女性の体力と威儀とにふさはしくなく、ほとんどそれは人間としての最悪の生活条件を誇示するかに思はれるものであつて、子供の健康に影響するとか、体格の不整を来す主な原因だとか云ふこと以外に、なんとしてもこれは日本女性の名誉のために一考を煩はしたいものである。
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