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今日行はるゝ文芸批評の多くは世人をして「文学とはかくもつまらざるものか」と思はせる以外に何の役にも立たない。 批評家は、先づ「文学を愛すること」を教へてくれるべきである。 のみならず、さういふ批評を読んでゐると「文学者とはかくも軽蔑すべき人間か」と思ふに至るであらう。なぜなら、批評家は作家を競馬々の如く取扱ひ、批評家自身は、己れを文明の埓外に投げ出してゐる。 諸君は三河万歳といふものを御存じですか。烏帽子を被つた男と大黒帽を被つた男が、一方は扇子を持ち一方は鼓を鳴らし、所謂万歳歌を唱ひながら松の内の門毎を陽気に訪れて歩きます。
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