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フリーダのために、Kは一日じゅう、バルナバスの家に様子を探りに行くことをためらっていた。フリーダの前でバルナバスを迎えねばならぬようなことがないように、彼は仕事を屋外でやり、仕事のあとでもバルナバスを待ちながらそこにとどまっていた。だがバルナバスはやってはこなかった。今では、バルナルバスの姉妹のところへいく以外にてだてはなかった。ただほんのちょっとのあいだだけ、ただほんの戸口のところからだけたずねてみようと思った。それならすぐもどってこられるだろう。そして、彼はシャベルを雪のなかにさしこんで、走っていった。息もつかずにバルナバスの家に着くと、ちょっとノックしたあとでドアを引き開け、部屋のなかがどんなふうかということには目もくれずに、たずねてみた。 「バルナバスはまだ帰ってきませんか」
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