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一回はビュルゲルのところで、二度目のはエルランガーのところでだった。ことに最初のですっかり疲れてしまった。もっとも二度目のはあまり長くかからなかった。エルランガーは自分にちょっとしたことをやるようにと頼んだだけだ。しかし、二回の事情聴取を同時に受けるということは、一度にもちこたえることができる以上のものだ。おそらくあんなふうなことは、ほかのだれか、たとえばご亭主にだってやりきれたものではなかったことだろう。二度目の事情聴取を自分はやっとの思いでふらふらになって終えたのだ。あれはほとんど一種の酔ったような状態だった。実際のところ、自分はあのお二人にはじめて会い、はじめてお話を聞いたのだが、あの人たちに答えることさえしなければならなかった。
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