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他人との競争について考えても同じことである。私は決して競争を否認するものではない。もし自分の売り出している品物の方が、同業者のよりも実際安くてよい品物であり、また自分の方が他人よりもそのもうけた金をば真実社会のため、事業そのものの発達のため、より有効に使用しうるという確信があるならば、いくら他人を押しのけ自分の販路を拡張したとて毫もさしつかえはない。日々新聞紙に一面大の広告をして世間の耳目をひくもよかろうし、それがため他人の金もうけの邪魔をする事になっても、それはいたしかたのない事である。またたくさんの金をためているということも決して悪い事ではない。これは天下の宝である、みだりに他人の手に渡す時は必ずむだな事に使ってしまうから、自分が天下のために万人に代わってその財産を管理しているという信念の下に、金をためているのならば、少しもさしつかえないことだと思う。
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