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221.米原

>>220バスタオルの下に水着を着ていたマイは、私の回しをグッとつかみました。
「お仕置き、してあげるね?」

私はその言葉にあわてて抵抗します。
しかし手を後ろに縛られているので、体をよじることしかできません。

するとマイはそのまま回しに手をかけると、あっという間に私を回転させまし
た。
私は土俵際、岩のフチで外を向けられます。
後ろからマイが私の体を押さえています。

「あははは! そのまま落としちゃえー!」

女性たちは笑いながら言います。

「う、うわっ!」
「負けたら恥ずかしい罰ゲームだよ? タナカさん?」

私はその言葉を聞き、とにかく体を踏ん張りました。

「あはっ! アレじゃん? 応援団とかが、手後ろに回して、エール送ってる
みたいじゃない?」
「そうね! でもそれと違うのは、裸エプロンってとこじゃない?」
「言えてる言えてるー!」

そうです。
今の私は、腰の周りに巻いたタオルのベルトに、ハンドタオルを前に小さく挟
んでタラした状態。
前しかないフンドシ、もっといえば、それこそエプロンみたいなものです。

しかも私の両手は、後ろ手で縛られています。

「ほーら、落ちないのぉ?」

マイがぐりぐりと後ろから押してきます。
私は必死に足を前に出してこらえます。

すると女性の一人が、私の前に来て言いました。

「じゃーん、ただいま、タナカさんのフンドシの前に到着しましたー!」
「いぇーい!」
「ただいま、彼は女の子とスモウしています! さすがにそれは女の子にとっ
てかわいそうなので、わたくし、助太刀しようかと思います!」
「いぇーい!」
「やっちゃえー!」

そして彼女は、私の前掛けのタオルに手を伸ばしました。

そんな。
私は必死に叫びます。

「や、やめろー! やめろー!」

「あらあら? なんか叫んでますね? 女とスモウしようとした卑怯な男が、
なんか叫んでますよー?」

その声と共に、女性は、私の股間を、タオルの上から、ギュっと握りました。

「ふぐうっ!」
私は思わず声を出します。

「いやーん! なんかちっこい物体が触れました! 果たしてこれは何なので
しょうか!? みなさん分かりますか?」
「ちんぽーー!」
「ブー!」
「ちっさい包茎ちんぽー!」
「はい正解ーー!」

女性たちは大声で盛り上がっています。
義妹であるサキコは、無言で私の方を見つめています。

前からあんなにかわいがっていた義妹に、こんな姿を見られるなんて。

「もちろん、奥様も見てらっしゃいます! いかがですか? 奥様、ご主人の
このお姿は!?」

私はその瞬間、妻のことも思い出しました。
女性はふざけて、マイクを妻に当てるような仕草をしました。

「あ…。あっ…」

妻は反応することができません。
私も、妻と目を合わせることができませんでした。

「後ろには女子高生! 前からは、チンポ握るOL! すごいですね! ダン
ナさま、両手に花ですね!」
「うっ…」

妻は言葉を失います。

「や、やめっ…!」

そう言いかけた瞬間です。

「そしてぇ!」
「あぐぁっ!」

女性は私の股間を、タオル越しにグリグリっとこすりました。

「あぁぁぁっ!」

「キャー! 感じてるんじゃない!?」
「そうねー! サイテー!」

私の局部が、タオル越しに摩擦されます。
私はたまらず腰をよじります。
しかし足を踏ん張っているため、うまく逃げることができません。

「はいはーい!」
「うぐぁぁぁ…っ」

女性は構わずタオルをこすります。

「これ、何してるか、分かる?」
「…う…ぇ!?」
「下のクリーム、拭き取ってるの」
「………!!」

そうです。
私のタオルの下、局部はクリームで隠れていたはずです。

それがなくなったら、それこそタオルの下で隠すモノは何もなくなってしまい
ます。

「はーい、綺麗に拭けたみたいよ?」
「や、やめ…。やめっ…!」

「そろそろ、タオルとって、ご開帳と行こうかしら?」
「いっちゃえー!」
「や、やめっ…!」
「はーい、テレビの前のみなさん? 今からちっこいチンポが、ご開帳ですよー
!?」
「スタンバイ、OKでーす!」

女性の一人がビデオカメラ、そしてもう一人がデジカメを構えて、私の真っ正
面に陣取ります。

「やめっ………!」

その瞬間、後ろの手に強い痛みを感じました。

「うぐっ!」

「ほーら、じっとしてなさいよ?」

マイの声が、私の耳に響きます。

「や、やめてあげてくださいっ!」

妻が突然に叫びました。
するとマイは、にこやかに笑って言います。

「あーら、何ですか、奥さん?」
「や、やめてあげ…」
「ご主人、私のこと、素っ裸にしようとしたんですよ?」
「そ、それは…」
「それにこれ、勝負なんですから! 周りの人が口を出すコトじゃ、ないです
よね?」
「う…」

本人は、周りの人間に、手を出させようとしているのに。
私はそう思いましたが、それを口にする気力はありませんでした。

もう、あきらめるしか、ない。
さっきだって、すべて見せたんだ。

マイ以外の女性たちに見られることは何より恥ずかしいが、もう、気持ちをく
くるしかない。

「はいっ! 5! 4! 3! 2!」
全員がカウントダウンを始めます。

「1!」

ゴクリ。
全員の時間が、止まったように感じました。

「0!」

それと同時に、私の局部に、冷たい風を感じました。



投稿日時:2018/07/24 21:29

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