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410.米原
>>409『僕は乳首を虐められながら、おちんちんの皮を引っ張られるとすぐにイッちゃうマゾです』
そう書かれたホワイトボードを首から引っ提げて、樫田は学園内を歩いて回った。当然、彼は無数の嘲笑や好奇の視線に晒された。
如何に悠の命令であれ、それは屈辱でしかなかった。そこには興奮も快感もなかったのだ。
無理もない。樫田のその恥辱行に悠は付き添わなかった。彼はただ一人で羞恥と屈辱に晒されていたのだ。隣に彼女が居たならば、まだマシだったろう。彼女の甘い囁きは、屈辱を被虐的な悦びへと転化させたに違いない。
しかし現実は無情であり、そうはならなかった。
その結果、樫田は半べそで寮の部屋へと戻って来た。
出迎えた悠は、彼が浮かべる情けない表情を見た途端ににんまりと笑った。
「先輩、泣いちゃいそうな顔してる」
と、嬉しそうに言う。
悠の小悪魔的な笑顔を見ると、幾ばくか報われた気がした。
御しやすい男なのだ。
どこか馬鹿にしつつも、悠がなだめすかしてやると、樫田の心は容易に変化していった。
先程までベソを掻かんばかりの勢いであった屈辱感は、興奮の材料となりつつあった。
誰のせいで酷い目にあったのか。もちろん悠のせいである。その悠に頭を撫でられたり、ほんの少し優しい言葉を掛けられるだけで、樫田は容易く御されてしまう。
年下の少女に甘えさせられている内に、彼の包茎には血流が集まり始めていた。
そうなれば、もはや飴を与える必要すらない。悠が訊ねる。
「恥ずかしいメッセージ付きでのお散歩……興奮しましたか?」
樫田は一瞬返答に詰まったが、すぐに頷いた。
ベッドに腰掛けた彼女の足元で正座させられながら思い返すと、屈辱でしかなかったはずの記憶も倒錯的な悦楽に書き換えられてしまうのだった。
じゃあ、と悠の小ぶりな艶々とした唇が言葉を紡ぐ。
「その時の事を思い出しながら、オナニーしても良いですよ? 見ててあげるから」
本来であれば自慰に許可など要らないはずだが、すっかり悠に躾けられてしまっている樫田は、その不要であるはずの許しを有り難がった。
てきぱきと制服を脱ぎ捨て、裸体を露にする。
包茎はすでに最大限に勃起していた。悠はそれを見やって「いつ見ても小さい」と罵った。そんな言葉さえも樫田の耳には甘美に響いてしまう。
彼は辛抱堪らずといった風に、どくん、どくん、と脈打つ包茎を握って扱き始めた。
「よーく思い出しながらシコシコしてくださいね? 自分の恥ずかしい性癖を晒しながら、色んな人に笑われたり、気味悪がられたりしましたよね?」
悠の言葉で穿り返された屈辱に、樫田は悔しげな表情をした。
それも一瞬のことだ。真っ直ぐに自分に向けられている悠の大きく愛らしい瞳を見ていると、悔しかったのか興奮したのか、自分でも分からなくなってしまう。包茎を扱いているせいもあるのだろう。
意地悪な、それでいて可愛げのある笑みを浮かべる悠を見上げていると、自尊心などはどこかへ吹き飛んでしまい、ただひらすらに気持ち良さだけ込み上げてくる。
包茎を自ら扱きながら、樫田は上体を寝かせる。悠のつま先へと鼻を押し付けた。
少なからず蒸れた匂いがするが、それは彼にとって不快なものではない。気持ちの良い被虐感を引き立てる為の調味料の様なものだった。
悦楽を甲高い嬌声で示す樫田に対して、悠は笑みを深めたものの、こう告げた。
「そんな事をして良いとは言ってませんよ。……ほら、顔を上げて」
「うっ、うう……悠ちゃん……」
名残惜しむかのように、樫田はゆっくりと上体を起こした。
劣情と興奮によって蕩けた顔をしている彼に、悠が言う。
「ちゃんとおねだり出来たら……匂いぐらい嗅がせてあげても良いですよ?」
包茎を握り締めたままで、樫田は一つ頷いた。
「悠ちゃんの足の匂い……かっ、嗅がせてください……!」
自身が口にする台詞に彼は背筋を震わせていた。
年下の少女に対して、本来なら頼まれても断るような行為を懇願しているのだ。羞恥を覚えぬ訳が無かった。
悠は彼のおねだりに満足したらしく、眼前で足を左右に振って見せた後、ぎゅっと足の裏を顔面へと押し付けた。
蒸れた匂いが鼻腔をくすぐる。顔を押される圧迫感は、被虐的な悦びを彼に認めさせた。
包皮を激しく扱き立てながら、樫田は全身をビクビクと震わせた。
「こんなのが嬉しいんですか? 本当に先輩はどうしようもない変態ですね」
愉しげな悠の声音を聞きながら、樫田は熱い物が込み上げて来ているのを感じた。それがじわじわと包茎へ昇って来る。
樫田は少しでも長くこの官能的な状況を愉しもうと射精を堪えるが、堪えれば堪える程、快楽は増していく。
限界はすぐにやって来た。
思考は蕩けて真っ白になり、自ら悠の足裏に顔を押し付け、包皮を引き伸ばすようにして包茎を荒々しく扱く。
醜悪な痴態を晒しながら快楽に酔い痴れる姿を悠がクスクスと嘲笑い、それが余計に樫田の被虐心を煽る。底なし沼の如き快感の中で、彼は絶頂へ至った。
ぶびゅっ、びゅるるっ!
半端に剥けた包皮から覗く鈴口が精液を噴き上げた。
どこまでも気持ちの良い解放感と共に、樫田は悠への羨望と劣情を一層深くその身に刻み付ける。
荒い呼吸を繰り返しながら射精の余韻に浸る彼は、あれだけ屈辱を感じた校内散歩の件に対してでさえ、悠を恨む事は出来なくなってしまう。むしろ感謝すら抱いてしまう程に、彼女への服従心を強くするのだった。
*
嗜虐的な彼女に対して心酔しつつある樫田だが、彼の中から単純な異性への関心――すなわち一般的な性衝動、セックスを希求する肉欲が無くなった訳ではない。無論、悠から与えられるのは被虐的な快感ばかりだったが、彼は時折それとは正反対の官能を夢想していた。
そんなある日の事だ。
樫田の抱く劣情を見抜いてか、悠はある夜、彼にこう切り出した。
「スパンキング……お尻叩き三十回に耐えられたら、セックスさせてあげましょうか? 虐められる方が良いって言うのなら、別ですけど……」
「そんな事は……。で、でも急にどうして、そんな」
「ゲームですよ、ゲーム。暇つぶしの遊びです」
「……耐えるって言ったけど、俺はどうやって耐えられたことを証明すれば良いんだ?」
「ふふっ。乗り気ですね、先輩。さすがは童貞さんです。……嫌だ、とか、やめて、とか言わなければ、それでオーケーです」
樫田は彼女の挑発に乗るべきか否かを迷った。
彼女の人となりが如何なるものかは嫌と言うほど知っている。
耐えたところで、ルールを無視して引っくり返すぐらいのことは――。
「先輩はエッチしたくないんですか?」
どこか悲しげな声音でそう問われると、あれこれ考えていた思考は一気に四散した。彼女がそんな事で凹む様な性格ではないと分かっていながらも、惹き付けられてしまう。
「ゆ、悠ちゃん……」
と、おろおろした様子で声を掛ける。
彼女はもう一度「したくないんですか?」と、先と同じような声音を上げた。
樫田が仕方なく首を横に振ると、悠はけろっとして言った。
「じゃあやりましょう。先輩は服を脱いでそこの壁に手を付いてください」
今更、嫌だと言う度胸を、樫田は持ち合わせていない。
そう書かれたホワイトボードを首から引っ提げて、樫田は学園内を歩いて回った。当然、彼は無数の嘲笑や好奇の視線に晒された。
如何に悠の命令であれ、それは屈辱でしかなかった。そこには興奮も快感もなかったのだ。
無理もない。樫田のその恥辱行に悠は付き添わなかった。彼はただ一人で羞恥と屈辱に晒されていたのだ。隣に彼女が居たならば、まだマシだったろう。彼女の甘い囁きは、屈辱を被虐的な悦びへと転化させたに違いない。
しかし現実は無情であり、そうはならなかった。
その結果、樫田は半べそで寮の部屋へと戻って来た。
出迎えた悠は、彼が浮かべる情けない表情を見た途端ににんまりと笑った。
「先輩、泣いちゃいそうな顔してる」
と、嬉しそうに言う。
悠の小悪魔的な笑顔を見ると、幾ばくか報われた気がした。
御しやすい男なのだ。
どこか馬鹿にしつつも、悠がなだめすかしてやると、樫田の心は容易に変化していった。
先程までベソを掻かんばかりの勢いであった屈辱感は、興奮の材料となりつつあった。
誰のせいで酷い目にあったのか。もちろん悠のせいである。その悠に頭を撫でられたり、ほんの少し優しい言葉を掛けられるだけで、樫田は容易く御されてしまう。
年下の少女に甘えさせられている内に、彼の包茎には血流が集まり始めていた。
そうなれば、もはや飴を与える必要すらない。悠が訊ねる。
「恥ずかしいメッセージ付きでのお散歩……興奮しましたか?」
樫田は一瞬返答に詰まったが、すぐに頷いた。
ベッドに腰掛けた彼女の足元で正座させられながら思い返すと、屈辱でしかなかったはずの記憶も倒錯的な悦楽に書き換えられてしまうのだった。
じゃあ、と悠の小ぶりな艶々とした唇が言葉を紡ぐ。
「その時の事を思い出しながら、オナニーしても良いですよ? 見ててあげるから」
本来であれば自慰に許可など要らないはずだが、すっかり悠に躾けられてしまっている樫田は、その不要であるはずの許しを有り難がった。
てきぱきと制服を脱ぎ捨て、裸体を露にする。
包茎はすでに最大限に勃起していた。悠はそれを見やって「いつ見ても小さい」と罵った。そんな言葉さえも樫田の耳には甘美に響いてしまう。
彼は辛抱堪らずといった風に、どくん、どくん、と脈打つ包茎を握って扱き始めた。
「よーく思い出しながらシコシコしてくださいね? 自分の恥ずかしい性癖を晒しながら、色んな人に笑われたり、気味悪がられたりしましたよね?」
悠の言葉で穿り返された屈辱に、樫田は悔しげな表情をした。
それも一瞬のことだ。真っ直ぐに自分に向けられている悠の大きく愛らしい瞳を見ていると、悔しかったのか興奮したのか、自分でも分からなくなってしまう。包茎を扱いているせいもあるのだろう。
意地悪な、それでいて可愛げのある笑みを浮かべる悠を見上げていると、自尊心などはどこかへ吹き飛んでしまい、ただひらすらに気持ち良さだけ込み上げてくる。
包茎を自ら扱きながら、樫田は上体を寝かせる。悠のつま先へと鼻を押し付けた。
少なからず蒸れた匂いがするが、それは彼にとって不快なものではない。気持ちの良い被虐感を引き立てる為の調味料の様なものだった。
悦楽を甲高い嬌声で示す樫田に対して、悠は笑みを深めたものの、こう告げた。
「そんな事をして良いとは言ってませんよ。……ほら、顔を上げて」
「うっ、うう……悠ちゃん……」
名残惜しむかのように、樫田はゆっくりと上体を起こした。
劣情と興奮によって蕩けた顔をしている彼に、悠が言う。
「ちゃんとおねだり出来たら……匂いぐらい嗅がせてあげても良いですよ?」
包茎を握り締めたままで、樫田は一つ頷いた。
「悠ちゃんの足の匂い……かっ、嗅がせてください……!」
自身が口にする台詞に彼は背筋を震わせていた。
年下の少女に対して、本来なら頼まれても断るような行為を懇願しているのだ。羞恥を覚えぬ訳が無かった。
悠は彼のおねだりに満足したらしく、眼前で足を左右に振って見せた後、ぎゅっと足の裏を顔面へと押し付けた。
蒸れた匂いが鼻腔をくすぐる。顔を押される圧迫感は、被虐的な悦びを彼に認めさせた。
包皮を激しく扱き立てながら、樫田は全身をビクビクと震わせた。
「こんなのが嬉しいんですか? 本当に先輩はどうしようもない変態ですね」
愉しげな悠の声音を聞きながら、樫田は熱い物が込み上げて来ているのを感じた。それがじわじわと包茎へ昇って来る。
樫田は少しでも長くこの官能的な状況を愉しもうと射精を堪えるが、堪えれば堪える程、快楽は増していく。
限界はすぐにやって来た。
思考は蕩けて真っ白になり、自ら悠の足裏に顔を押し付け、包皮を引き伸ばすようにして包茎を荒々しく扱く。
醜悪な痴態を晒しながら快楽に酔い痴れる姿を悠がクスクスと嘲笑い、それが余計に樫田の被虐心を煽る。底なし沼の如き快感の中で、彼は絶頂へ至った。
ぶびゅっ、びゅるるっ!
半端に剥けた包皮から覗く鈴口が精液を噴き上げた。
どこまでも気持ちの良い解放感と共に、樫田は悠への羨望と劣情を一層深くその身に刻み付ける。
荒い呼吸を繰り返しながら射精の余韻に浸る彼は、あれだけ屈辱を感じた校内散歩の件に対してでさえ、悠を恨む事は出来なくなってしまう。むしろ感謝すら抱いてしまう程に、彼女への服従心を強くするのだった。
*
嗜虐的な彼女に対して心酔しつつある樫田だが、彼の中から単純な異性への関心――すなわち一般的な性衝動、セックスを希求する肉欲が無くなった訳ではない。無論、悠から与えられるのは被虐的な快感ばかりだったが、彼は時折それとは正反対の官能を夢想していた。
そんなある日の事だ。
樫田の抱く劣情を見抜いてか、悠はある夜、彼にこう切り出した。
「スパンキング……お尻叩き三十回に耐えられたら、セックスさせてあげましょうか? 虐められる方が良いって言うのなら、別ですけど……」
「そんな事は……。で、でも急にどうして、そんな」
「ゲームですよ、ゲーム。暇つぶしの遊びです」
「……耐えるって言ったけど、俺はどうやって耐えられたことを証明すれば良いんだ?」
「ふふっ。乗り気ですね、先輩。さすがは童貞さんです。……嫌だ、とか、やめて、とか言わなければ、それでオーケーです」
樫田は彼女の挑発に乗るべきか否かを迷った。
彼女の人となりが如何なるものかは嫌と言うほど知っている。
耐えたところで、ルールを無視して引っくり返すぐらいのことは――。
「先輩はエッチしたくないんですか?」
どこか悲しげな声音でそう問われると、あれこれ考えていた思考は一気に四散した。彼女がそんな事で凹む様な性格ではないと分かっていながらも、惹き付けられてしまう。
「ゆ、悠ちゃん……」
と、おろおろした様子で声を掛ける。
彼女はもう一度「したくないんですか?」と、先と同じような声音を上げた。
樫田が仕方なく首を横に振ると、悠はけろっとして言った。
「じゃあやりましょう。先輩は服を脱いでそこの壁に手を付いてください」
今更、嫌だと言う度胸を、樫田は持ち合わせていない。
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