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421.米原
>>420「うーさぶっ」
濡れた体に風が染みる。パンツまでびしょぬれで、こんなものを履きっぱなしにはしていられないので、しっかりと替えのパンツも持ってきている。
汗だくのパンツを脱ぎ捨てる。
すると、小さな愚息がその姿を現した。……身長の次に俺のコンプレックスとなっているのがこいつで、着替えの時他の連中のを見たことがあるが、その中でも一番俺のが小さかったことを良く覚えている。小さいうえ、先まで蕾のようにすっぽり皮を被っていることも付け加えておこう。
「ま、まだこれから成長するから……」
身長も、下のこいつも。自分自身にそう言い聞かせて、タオルで念入りに拭く。こういうところをきちんと拭いておかないと案外荒・れ・る・のだ。
……そして、そんなところに意識を集中していたから、次の予想外の事態への対応が遅れに遅れたのである。
「ねー、まだー?」
そんな声と同時に鳴ったガラリという音。反射的に顔をそちらへ向けると、不思議なことに更衣室のドアが開いていた。……? そして、俺の頭は理解を拒んでいるが、そこに何かが居るような気がしてならない……
というか、普通に居た。
幼馴染、同じクラブに所属している、俺より身長が高い、いつも一緒に帰っている――ヒカリがそこに立っていた。
とうぜんヒカリは直帰するつもりなのだから胴着を着たままの姿で、その髪の毛は汗に湿っている。彼女は事態を飲み込めていないというか、なんだか間抜けな顔を晒していた。
「あれ? なんで着替えてんの?」
そんな能天気なことを言いながら、俺のことを見据えている。
「……あ、いや、か、買い物に――」
「あ、そっか、買い物行くんだったっけ」
そして、ゆっくりとその視線が下へと下がっていく。そうすれば当然のことながら俺のモノがそこには露出している。
「あ」
「あ」
果たして、ヒカリに最後にこれを見られたのは何時の事だっただろうか。たしか小学生低学年のころ剣道の稽古の後一緒にお風呂に入ったときが最後だと思う。あの時は性のことなんて全く意識していなかったから、自分のが小さいとかそんなこと気にしてもなかったし、ヒカリに鷲掴みにされても別段何も感じなかった気がする。
「……マジ?」
「ちょおおおい!」
ヒカリの言ったマジとは、いったいどういう意味のマジなんだ? 気にはなったが、とりあえず俺は手に持っていたタオルを勢いよく股間にあてた。
「いや、もう遅いって」
「遅くない! まだ見えてないよな!? そうに決まってる!」
「残念、見えてましたー。現実逃避しても意味ないから」
にやにやと、口の端に笑みを浮かべて、ヒカリがずかずかと更衣室の中へと侵入してきた。これから何が起ころうとしているのか、想像すら恐ろしい。
「ほらほらー、もっと男らしく堂々としなよー」
「ちょ、や、やめろって!」
ヒカリは俺の持っていたタオルの端を掴むと、左右に強く引っ張り始めた! そしてアハハと笑っている。
「そーれ!」
……そして力でヒカリに劣る俺は、ついにタオルを引っぺがされてしまった。慌てて両手で股間を隠すが、その両手すら引きはがそうと掴んでくる。
「往生際が悪いぞー。大体さ、もう見ちゃってるんだから隠しても意味ないって」
「う……」
「それにあんまり隠してるとー、先生に『涼にちんこ見せられましたー』って言っちゃうぞ〜」
「ってなんでだよ! お前が見に来たんだろ!」
「えーじゃあ本当に言っちゃってもいいの?」
「……くそ、もうわかったよ!」
もういい加減抑えつけるのも限界だったし、すっかりあきらめの境地に達した俺はしぶしぶ手を離した。次第に俺の股間がすっかりあらわになると、俺もヒカリもなんとなく黙り込んでしまっていた。
「これってさ、ホウケイってやつでしょー!」
「悪いかよ」
沈黙を破ったのは、ヒカリの言葉だった。俺の股間を指さして、大声で笑い声交じりにホウケイを連呼する。
自分のモノなのだから、包茎だというのは分かっていたが、それを他人に指摘されると心に刺さる。
「クラスの男子が言ってたけどさ、普通の人はここの皮が剥けてるんでしょ? これ剥けてないじゃん。昔見た時のまんまだけど……大丈夫なの?」
まるで心配してるかのようなセリフだけど、その端々からはこらえきれない笑い声が漏れている。どう考えても、俺のことを馬鹿にしていた。
「手で剥ければ良いんだよ! 手で剥けてキトウが出れば……」
俺のは一応、剥ける。途中までだけど、亀頭が出るから大丈夫なはず。あんまり敏感だから剥くのも数か月に一回だけど、確認してる。
「へー。じゃ、剥いてみてよ」
「えっ……」
何でもないことのようにヒカリは言った。確かに、ヒカリからすれば何でもないことなのだろう。しかし、ここで剥くというのは、あまりにも勇気がいる作業だった。
「い、今はちょっと……」
「なんで?」
「えーっと、それは」
投げつけられるソボクな疑問に俺は狼狽える。どんな表現が正しいか分からないが、とにかく追及を避けるため適当にお茶を濁していく。
……しかし、それも長くは続かない。
「分かった、本当は剥けないんでしょ!」
そしてついに、そう宣告されてしまった。ここで剥いて見せないのは、確かにそう取られても仕方がなかった。
「もー剥けないなら見栄張らなきゃいいのに」
「い、いや、剥けるって……」
「そういうの、シンセイホウケイっていうんでしょ?」
真正包茎。俺はこのレッテルを貼られることを甘んじて受け入れるか、それとも剥いて見せてやるか、その両方を天秤にかけた。
「――わ、分かった。剥いて見せてやるよ」
「え、本当?」
決心して、皮を剥いて見せることにした。普段は風呂場くらいでしか剥かないが、今日ばかりは剥いてやる。
俺が行動に移ると、ヒカリは閉口して俺の動向を見守った。
ゆっくりと右手で自分のモノを摘まむ。人差し指と親指でしっかり挟んで、後ろの方へとスライドさせていく。
ぴりぴりとしたむず痒い感覚が股間を走る。それを我慢して続けていると、やがて亀頭の先っぽがその顔を出した。そして、そこから数ミリ下ろすと、皮が突っ張り、それ以上は剥けないところまで到達した。
「ほ、ほらな? 剥けるだろ。俺のは仮性だから――」
「へー、これが亀頭なんだ……」
ヒカリはなんだか興味深々で、膝立ちになって俺の股間をまじまじと見つめている。
そして、突如手を伸ばすと、俺の亀頭を摘まんだ。
「わひゃっ!」
「うわ、なに!?」
その痛みに思わず飛び上がる。亀頭はあまりに敏感で、まともに触ると痛みがひどい。
「……痛かった?」
「う、うん」
「ふーん……亀頭って触ると痛いんだ」
しばらくしても、触られた痛みが未だに残っていた。これだから剥きたくなかったんだ。痛いばかりで気持ちよくない。
「……? でもそれだと変じゃない?」
「へ、変って?」
「だって射精するときっておちんちんイジって出すんでしょ? そんなに亀頭が痛いんだったら、イジれないじゃん」
……一体ヒカリはどこまで知っているのだろう。実は何もかも知っていて、それで俺を馬鹿にしているのではないだろうか。
「それは……」
俺は、オナニーするときはもっぱら皮オナニーだ。というより、それ以外はできないという方が正しいだろう。ネットには亀頭オナニーというのもあると書かれていたが、未だ慣れないためできていない。
「あ、もしかして射精したことないの?」
「……ある」
さすがに射精もしたことない子供だと思われるのは心外だった。だからすぐにそれは否定する。……しかしそれが新たなる火種となることは明らかだった。
「へえ……じゃあちょっと射精してみて!」
「……は?」
濡れた体に風が染みる。パンツまでびしょぬれで、こんなものを履きっぱなしにはしていられないので、しっかりと替えのパンツも持ってきている。
汗だくのパンツを脱ぎ捨てる。
すると、小さな愚息がその姿を現した。……身長の次に俺のコンプレックスとなっているのがこいつで、着替えの時他の連中のを見たことがあるが、その中でも一番俺のが小さかったことを良く覚えている。小さいうえ、先まで蕾のようにすっぽり皮を被っていることも付け加えておこう。
「ま、まだこれから成長するから……」
身長も、下のこいつも。自分自身にそう言い聞かせて、タオルで念入りに拭く。こういうところをきちんと拭いておかないと案外荒・れ・る・のだ。
……そして、そんなところに意識を集中していたから、次の予想外の事態への対応が遅れに遅れたのである。
「ねー、まだー?」
そんな声と同時に鳴ったガラリという音。反射的に顔をそちらへ向けると、不思議なことに更衣室のドアが開いていた。……? そして、俺の頭は理解を拒んでいるが、そこに何かが居るような気がしてならない……
というか、普通に居た。
幼馴染、同じクラブに所属している、俺より身長が高い、いつも一緒に帰っている――ヒカリがそこに立っていた。
とうぜんヒカリは直帰するつもりなのだから胴着を着たままの姿で、その髪の毛は汗に湿っている。彼女は事態を飲み込めていないというか、なんだか間抜けな顔を晒していた。
「あれ? なんで着替えてんの?」
そんな能天気なことを言いながら、俺のことを見据えている。
「……あ、いや、か、買い物に――」
「あ、そっか、買い物行くんだったっけ」
そして、ゆっくりとその視線が下へと下がっていく。そうすれば当然のことながら俺のモノがそこには露出している。
「あ」
「あ」
果たして、ヒカリに最後にこれを見られたのは何時の事だっただろうか。たしか小学生低学年のころ剣道の稽古の後一緒にお風呂に入ったときが最後だと思う。あの時は性のことなんて全く意識していなかったから、自分のが小さいとかそんなこと気にしてもなかったし、ヒカリに鷲掴みにされても別段何も感じなかった気がする。
「……マジ?」
「ちょおおおい!」
ヒカリの言ったマジとは、いったいどういう意味のマジなんだ? 気にはなったが、とりあえず俺は手に持っていたタオルを勢いよく股間にあてた。
「いや、もう遅いって」
「遅くない! まだ見えてないよな!? そうに決まってる!」
「残念、見えてましたー。現実逃避しても意味ないから」
にやにやと、口の端に笑みを浮かべて、ヒカリがずかずかと更衣室の中へと侵入してきた。これから何が起ころうとしているのか、想像すら恐ろしい。
「ほらほらー、もっと男らしく堂々としなよー」
「ちょ、や、やめろって!」
ヒカリは俺の持っていたタオルの端を掴むと、左右に強く引っ張り始めた! そしてアハハと笑っている。
「そーれ!」
……そして力でヒカリに劣る俺は、ついにタオルを引っぺがされてしまった。慌てて両手で股間を隠すが、その両手すら引きはがそうと掴んでくる。
「往生際が悪いぞー。大体さ、もう見ちゃってるんだから隠しても意味ないって」
「う……」
「それにあんまり隠してるとー、先生に『涼にちんこ見せられましたー』って言っちゃうぞ〜」
「ってなんでだよ! お前が見に来たんだろ!」
「えーじゃあ本当に言っちゃってもいいの?」
「……くそ、もうわかったよ!」
もういい加減抑えつけるのも限界だったし、すっかりあきらめの境地に達した俺はしぶしぶ手を離した。次第に俺の股間がすっかりあらわになると、俺もヒカリもなんとなく黙り込んでしまっていた。
「これってさ、ホウケイってやつでしょー!」
「悪いかよ」
沈黙を破ったのは、ヒカリの言葉だった。俺の股間を指さして、大声で笑い声交じりにホウケイを連呼する。
自分のモノなのだから、包茎だというのは分かっていたが、それを他人に指摘されると心に刺さる。
「クラスの男子が言ってたけどさ、普通の人はここの皮が剥けてるんでしょ? これ剥けてないじゃん。昔見た時のまんまだけど……大丈夫なの?」
まるで心配してるかのようなセリフだけど、その端々からはこらえきれない笑い声が漏れている。どう考えても、俺のことを馬鹿にしていた。
「手で剥ければ良いんだよ! 手で剥けてキトウが出れば……」
俺のは一応、剥ける。途中までだけど、亀頭が出るから大丈夫なはず。あんまり敏感だから剥くのも数か月に一回だけど、確認してる。
「へー。じゃ、剥いてみてよ」
「えっ……」
何でもないことのようにヒカリは言った。確かに、ヒカリからすれば何でもないことなのだろう。しかし、ここで剥くというのは、あまりにも勇気がいる作業だった。
「い、今はちょっと……」
「なんで?」
「えーっと、それは」
投げつけられるソボクな疑問に俺は狼狽える。どんな表現が正しいか分からないが、とにかく追及を避けるため適当にお茶を濁していく。
……しかし、それも長くは続かない。
「分かった、本当は剥けないんでしょ!」
そしてついに、そう宣告されてしまった。ここで剥いて見せないのは、確かにそう取られても仕方がなかった。
「もー剥けないなら見栄張らなきゃいいのに」
「い、いや、剥けるって……」
「そういうの、シンセイホウケイっていうんでしょ?」
真正包茎。俺はこのレッテルを貼られることを甘んじて受け入れるか、それとも剥いて見せてやるか、その両方を天秤にかけた。
「――わ、分かった。剥いて見せてやるよ」
「え、本当?」
決心して、皮を剥いて見せることにした。普段は風呂場くらいでしか剥かないが、今日ばかりは剥いてやる。
俺が行動に移ると、ヒカリは閉口して俺の動向を見守った。
ゆっくりと右手で自分のモノを摘まむ。人差し指と親指でしっかり挟んで、後ろの方へとスライドさせていく。
ぴりぴりとしたむず痒い感覚が股間を走る。それを我慢して続けていると、やがて亀頭の先っぽがその顔を出した。そして、そこから数ミリ下ろすと、皮が突っ張り、それ以上は剥けないところまで到達した。
「ほ、ほらな? 剥けるだろ。俺のは仮性だから――」
「へー、これが亀頭なんだ……」
ヒカリはなんだか興味深々で、膝立ちになって俺の股間をまじまじと見つめている。
そして、突如手を伸ばすと、俺の亀頭を摘まんだ。
「わひゃっ!」
「うわ、なに!?」
その痛みに思わず飛び上がる。亀頭はあまりに敏感で、まともに触ると痛みがひどい。
「……痛かった?」
「う、うん」
「ふーん……亀頭って触ると痛いんだ」
しばらくしても、触られた痛みが未だに残っていた。これだから剥きたくなかったんだ。痛いばかりで気持ちよくない。
「……? でもそれだと変じゃない?」
「へ、変って?」
「だって射精するときっておちんちんイジって出すんでしょ? そんなに亀頭が痛いんだったら、イジれないじゃん」
……一体ヒカリはどこまで知っているのだろう。実は何もかも知っていて、それで俺を馬鹿にしているのではないだろうか。
「それは……」
俺は、オナニーするときはもっぱら皮オナニーだ。というより、それ以外はできないという方が正しいだろう。ネットには亀頭オナニーというのもあると書かれていたが、未だ慣れないためできていない。
「あ、もしかして射精したことないの?」
「……ある」
さすがに射精もしたことない子供だと思われるのは心外だった。だからすぐにそれは否定する。……しかしそれが新たなる火種となることは明らかだった。
「へえ……じゃあちょっと射精してみて!」
「……は?」
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