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488.米原

>>89何度目かの射精を終えても、まだぼくのおちんちんは固いままだった。

「さすがに若いな。ぼうやまだおちんちんカチカチのままじゃないか」

おじさんはそう言うと、
ザーメンでヌルヌルになったままのおちんちんを、無理矢理下に下げた。

「いたい・・・!」

あはは、とおじさんは笑うと、

「キスするか?」

と言って、ぼくの顔を後ろに向かせた。

無理矢理な姿勢がキツくて、身体をよじり、腕をおじさんの背中に回した。

するとおじさんはぼくの身体を回し、膝の上でお姫様抱っこをするように抱えてくれた。

おじさんのキスは、お酒の味がした。
未成年だったぼくはそれで酔いが回ってしまったのか、
おじさんに思い切り抱きついた。

「よしよし、いい子だな。ぼうやはこんなおじさんに甘えるのは好きか?」

ぼくは恥ずかしくて、言葉なく頷いた。

「そうか。よく覚えておけよ。年上が好きな子が、変な駆け引きなんかしなくていい。好きなら好き、甘えたいなら甘えたい、そう言うだけでいい。そして一度抱っこされたら、あとはすべてに身を任せればいい」

おじさんはぼくを抱えたまま、よいしょ、と言いながらゆっくりと立ち上がった。

「ベッドに行こうな。まだまだお前さんのおちんちんは元気だから」

おじさんは力持ちなんだね、

としっかりとしがみついたまま、言った。


大きなクイーンサイズくらいのベッドに横たわると、
おじさんは腕枕をしてくれた。

ぼくはあまりの心地良さに、眠ってしまいそうだった。

それに気づいたおじさんは、そのままのしかかるようにキスをした。

またお酒の味がした。

ぼくはまた腕をおじさんに腕を回した。

しばらくをキスをした後、おじさんはぼくの身体をそのまま自分の身体に乗せた。

大柄な身体にまたがるように身を預けて横になり、おじさんの太い腕に包まれるようにキスをした。
おじさんの腕はぼくをがっしりと抱きしめていたと思ったら、ゆっくりと下に移動をして、
お尻を捕らえた。
肉感を楽しように揉んだり、少し広げるようにして愛撫した。

「ぼうや、少しからを起こして、ここに手をついてごらん」

ぼくは言われるままにベッドのヘッドボードに両手を乗せた。

ちょうど胸元がおじさんの顔のあたりになると、乳首をペロペロと舐めた。

「あ、おじさん・・・・」

ぼくは気持ち良さに声を出した。

お尻を揉んでいた手は、徐々に内側へと入り込み、
ついに、おじさんの太い指が穴に到達した。
そして穴をマッサージするように愛撫したり、トントンと指先で叩いた。

「ぼうや、乳首噛んでいいか?」

ぼくはその言葉に驚いたけど、うん、と返事をした。

「気持ち良かったら声だせよ。これ以上は無理だったら、言えばいい」

おじさんの歯が、敏感な乳首に食い込むのが分かった。
甘噛みするように乳首を責め、恥ずかしいお尻の穴を愛撫され、声が出ないわけがなかった。
その声は、快感だけではなく、知らないおじさんに跨り、幼いおちんちんをはちきれんばかりに膨らませている変態な自分、そしてぼくの下で執拗に乳首を噛みながら大きなおちんちんを勃起させているおじさんに興奮したからだった。

汗を滲ませながらぼくを責めたて勃起させているおじさんを見ながら、ぼくはさらに興奮したのだ。
これは今も変わらず続く、ぼくの性癖の一つだ。

ぼくは左手をヘッドボードから外し、
自分の勃起したおちんちんを弄った。

しかしそれに気が付いたおじさんに制止させられた。

「ダメだ。今日はおじさんがしてやるから。自分で弄ったりしちゃダメだ。いいな?」

ぼくは切ない声を上げると、またヘッドボードに手をついた。

乳首は甘噛みされ続け、
お尻の穴をマッサージされ、
そして今度はおじさんの指がおちんちんの先っぽを摘まんだ。
先走りでヌルヌルになった先っぽに、ゆっくりと指を入れていった。

指先が亀頭に降れた瞬間、ぼくはビクンと反応してしまった。

おじさんはそれを楽しむかのように、余った皮の中で指を動かしつづけた。

「おじさん・・すごい・・・気持ちいい・・・」

ぼくは快感でヨダレが出そうになりながら、声をあげた。

「どこがいいんだ?」

乳首を噛む力が強まった。

「全部・・・」

「ここもか?」

お尻をマッサージしていた指先が、少しだけ穴に侵入した。

「うん・・・お尻も気持ちいい・・・」

「お前、素質あるよ。でもここはまだもう少し待とうな。ゆっくり慣らして、おじさんの大きなおちんちんが入るようにしてやるからな」

「うん・・・」

「そろそろイキそうか・・・?」

ぼくのおちんちんがヒクヒクしはじめていたのか、

おじさんは察知して聞いた。

「うん、おじさん、イッテいい?」

「おう、いいぞ。思い切り出せ。おじさんの身体に漏らしてみろ・・・!」

乳首を噛む力、お尻のマッサージ、そしておちんちんの皮の中でうごく指の速さ、
すべてが加速すると、ぼくは一気に果てた。

もう何回目かの射精にも関わらず、
今までで一番たくさんのザーメンが飛び散り、おじさんの胸を汚した。
ぼくはヘッドボードをしっかりと握りしめ、泣きながら撒き散らした。
あの時の射精は、今でも思い出せるほど強烈だった。


おじさんとはそれからも月に1〜2回ほど会っていた。

大きなおちんちんもしっかりと入るようになったし、
会う度に剥かれたおちんちんは、あまり痛くなくなった。
でも痛いふりをするとおじさんは喜んでくれて、さらにおちんちんが怒張するのだ。

高校を出て働き始めると、
おじさん家に宿泊するようになった。
朝まで抱っこされて眠るのは、ものすごく落ち着いた。

20歳の誕生日を迎えるとすぐに、
初めてのゲイバーに連れていってくれた。
お店の名前は忘れたけれど、新橋のお店だった。

お互いにだんだん年を重ね、
ぼくは仕事も落ち着き、ゲイの友達が出来て新宿に遊びに行くようになったり、
彼氏やセフレが出来たりして、
いわゆるゲイライフを楽しみ始めると、
おじさんとは段々と疎遠になっていった。

たまにお茶をする事はあっても、なかなかエッチをする雰囲気にはならなかった。



ある日、おじさんと一緒に行っていたお店にふらりと一人で行ってみた。

「最近、〇〇さん(おじさん)あんまり来ないよ。元気なのかな?」

とマスターが言った。

「最近、ぼくも会ってないんですよ。なんか会うとどうしても噛み合わなくて、気まずい感じになっちゃって」

「そういえば、〇〇さん言ってた。まだ高校生の何も知らなかった頃を知っているから、だんだんとゲイに染まっていくアナタの姿を見ると、毎回ショックを受けるんだって。でもさ、それはしょうがないよね。ゲイに生まれたんだから」

おじさんはずっと、高校生のままのぼくでいて欲しかったのかな。
そんなの無理なのに。

ぼくはちょっとだけ、鬱陶しく感じた。


そのおじさんがガンでなくなったのは、
ぼくが31になった春の事でした。

最後に浅草で飲んだ時、病気だとは知っていたけれど、
あまりにいつもと変わりなく冗談ばかりを言って、

「ぼうやと次いつ会えるかわからないから、チンコ触らせろー」

と酔っぱらって騒いでいた。

別れ際タクシーに乗せた後、
窓越しに見たおじさんの顔が忘れられない。


投稿日時:2020/05/02 11:59

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