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159.米原

>>158「くそおっ! おまえらええかげんせえよっ!!!」。
 雅人はついに怒りを爆発させて、柄にもなく大声を上げた。

 確かにこんな理不尽なことってない。
(なにも僕は好きこのんでこんな女くさい学校に来たんじゃない。たまたま偶然に、仕方なく転校してきただけで、こいつらにいじめられる理由なんてこれっぽっちもないんだ。第一、僕が包茎だろうと何であろうと、そんなことでこいつらに笑われるなんて、理屈に合わないこと甚だしいじゃないか!)。

 言いたいことはいくらでもあった。しかしすでに気が動転してしまっている、雅人の思考は「くそーっ」という叫び声にしかならない。
 しかも、雅人の精一杯の大声にも、女の子達はたじろぐどころか、全く意に介することもなく、周りの状況はさらに悪化して行くばかりだった。

 「へえーっ、あんたおとなしいだけの子かと思ってたら、一人前にうちらに抵抗しよってことなんか?」。
 「きゃっきゃっ、面白いやん!」。
「そやそやぁ、精一杯暴れてくれるぐらいの方が、楽しいやん」。
 「雅人君。どおや? あんた男の子やねんから、うちらか弱い女性に押さえつけられて裸にされるのんってすごーい恥ずかしいやろ? どや? ええよぉ、逃げても。まっ逃げられたらの話やけどねぇ」。

 周りを取り囲んだ女の子達がくすくすと笑いをこらえ、そしてついに我慢できなくなって、大爆笑が起こる。にやにやと、ほんと、カエルの解剖さながらだ。雅人は何とかこの理不尽な状態から逃れようと精一杯に手足をふりほどこうとしたのだが、女の子達はさらに力を込めてしっかりと押さえつける。

 両手と両足には、一人づつが全体重をかけて、かじりついているので、どうあってもこの状態から抜け出すことが出来ない。
 「くそおーっ。本気で怒るぞぉ」。
 「へへん。何を強がってるノン?。さっき言うたとおりや。逃げたいんやったら、逃げてもええねんって。早く逃げへんかったら、ホンマにそのかわいい包茎おちんちんとやらを、みんなの前にさらさなアカンようになってしまうよぉ・・」。
 「ぷっ!」。再び起こる爆笑の渦。

 もうだめだ・・・、雅人の心に絶望感が広がりだした。午前中にスケバンどもにいいようにおもちゃにされ、そして放課後はクラスメートにまで勝手にいたぶられる。いったい今日という日は、何という日なんだ。

 「よっしゃ。ほなぼちぼちいこか・・・」。
 「うふっ、いよいよカイボー開始やぁ」。
 「やってまえーっ」。
 女の子達が一斉に行動を開始する。

 「やっ、やめ・・・・おっ、こらぁっ・・・あ、まって・・・」。
さっきまでの怒りにまかせた暴言とはうってかわって、雅人の声がいつのまにか哀願調に変わっている。
 女の子達の手が雅人のズボンにかかり、ベルトをゆるめにかかる。精一杯じたばたと抵抗を続けている雅人の顔は、すでに真っ赤だ。

 「はいっ、ベルトがぬきとられましたあっ」。
 「さて、次はズボンのファスナーですねぇ」。
 「はいっ、そういうことでございまーすうっ」。
 女の子達はどんどんと明るく、そして雅人はどんどんと暗くなっていく。

 ずるずるっ・・・・。とうとうズボンが足下までずり降ろされてしまい、再び雅人のトランクスが白日の下にさらされてしまう。そして、そこに女の子達の視線が一斉に集中した。トランクスの布の表面には、つい数時間前スケバン達によって、強制的に射精させられたときにできた、飛び散った白液のシミが、あちらこちらに生々しく残っていた。

 「くんくん・・・なんかくさーい・・・」。
 「ほんまやぁ。これってホンマもんのオトコのにおいやねぇ」。
 「美里は、何でもよく、知ってんなぁ・・」。
 「あほっ、人をスケベの固まりみたいに言わんといてやっ」。
 「それよかほら、においの原因はこのシミやで」。
 「これって・・やっぱりセーエキのあと?」。
 「そや。あの不良たち、ホンマにひどいことしよるなぁ」。
 「ほんま。かわいそーに・・・」。
 「ボクちん、きっといっぱいあいつらに触られたんやろねぇ」。
 「ほんまほんま。お姉さんが優しく可愛がったげまちゅからねぇ・・」。
 「うちもーっ」。
またまた起こる黄色い歓声。それが思いっきり明るくって、とてもこれからたったひとりの男の子をみんなでよってたかって、カイボーしようとしているようには思えない。まるでゲームでも楽しんでいるみたいな雰囲気なのだ。

 「あのぉ・・・本当にもう、ゆるして・・・こんなことやめようよ」。
おずおずと雅人が声を上げる。

 「あほっ、何いうてんのん。パンツにセーエキいっぱい飛ばしてからに・・」。
 「ほんまやぁ、はずかしーっ」。
 「きゃーっ、すごーいエッチやんっ」。

 再び雅人を襲い来る羞恥の嵐。うっ・・・恥ずかしい・・・。
 ところがどうしたことか、そのどうにも恥ずかしい気持ちが、下半身に対して血液を逆流させてしまったようなのだ。むくむくむく・・・。下半身の一点に対してどくどくと血液が流れ込んでいく。

 うっ・・・だめだっ・・・。何?どっ、どうして?
いったん変化を始めたものは、雅人の気持ちとは裏腹に、どんどんと大きく成長を始めていく。スケバン達に弄ばれたことによって、雅人の精神に女の子にいじめられることによって興奮する心が芽生えたというのだろうか。しかしこのとき最も狼狽し混乱しているのは、その当の本人の雅人自身だった。

 「ねっ、ほらおおきくなってる・・・・」。
 「ええーっ、ほんま、さっきよりもっと大きくなってきてるわぁ」。
 「ふふふっ、この子もうちらに見られるノン期待してるんやわ」。

 「ち、ちがいますっ」。
 「違うって、あんたチンチン大きくしてるやんっ」。
 「ほんまっ、すごーいエッチやん」。
 「しかもぉ、ヘンタイみたいっ」。
 「きゃーっ、はずかしぃーっ、雅人ってヘンタイやったんや」。

 「ちっ、ちがいますって。これは・・・・」。
 必死で否定する雅人。しかし彼の言葉に耳を傾ける者など女の子達の中には誰ひとりとしていない。
 「はいはい、わかったわかった、ほなら雅人も歓迎してくれたんやから、そろそろパンツ剥いで、そのホーケイチンチンとやらを見せてもらおかっ」。
「ほないこかーっ」。
 「いっ・・いややーっ、カンニンしてっ」。
思い出したようにじたばたと暴れる雅人。しかし押さえつけられた手と足はびくともしない。そして何人かの手がシミだらけのトランクスに手をかけ、一気に下へとずり下げた。

 ぴこーん。
 とうとう・・・・、雅人の皮かむりチンチンが、クラスメートの女の子達の目の前に姿を現した。午前中に4回も搾り取られたというのに、元気にそそり立っている。

 雅人のペニスは大きさとしては決して小さいわけではない。一応は日本人の平均的な大きさを保っている。ただし本人は今まで特に人と比べたわけでもないし、また思春期の男の子なら誰しもとりつかれる「ひょっとして人よりも小さいのではないのか」というコンプレックスを抱いていた。

 「わあーっ、ほんまやぁ、皮かぶってるわぁ」。
 「へえーっ、そっかぁこれがうわさの・・・・」。
 「なんかグロ・・・・」。
 「へえーっ、そうかな、うちはカワイイと思うけどぉ」。
 「ちょっとぉ、触ってみよかっ」。
 「そそ、さわろ、さわろ、こんなん触るの滅多にあけへんでぇ」。
 
 女の子達の手が一斉に、雅人の包茎ペニスにのばされた。
 「あああーっ、やっ、やめてよーっ」。
 何人もの白く柔らかい手によって、勃起してぴくぴくしているペニスをもみくちゃにされて、雅人は悲鳴を上げた。

 「へへんっ、この子も感じてるみたいやわっ」。
 「か、感じてなんかいませんっ、や、やめてくださいっ」。
 「嘘いうなーっ、感じてなくって、どーしてチンチンが立ってんねんなっ」。
 「そやそや、気持ちよーしたげるからね。ピュッピュッて、出すとこ、うちらにもちゃんと見せてえな」。
 「いっ、いやですって。・・・あっ、そんなとこ引っ張ったら痛いですっ」。

 美里が、雅人の皮をつかんでぐうーっと引っ張った。
 「ゆかりっ、みてみて・・・ここ引っ張ったらぐーっとのびるわっ」。
 「これって下にひっぱったら、むけるんやろか」。
 
美里が手を離すと、反動でペニスがぷるうんとふるえる。
 「きゃはははっ、揺れてるわぁ、これっ」。
 「ぷっ、ほんまや、むちゃおもしろいでぇ」。
 「ほんまやぁ・・・、うちにかて、摘まましてぇな」。
「ええよ、ええよ、みんなどんどん触わりぃな」。
 女の子たちは、おもしろがって次々に手を伸ばしてくる。そして摘んでは放し、放しては摘みと。そのたびにペニスがぷるぷるとふるえる。

 「や・・やめてぇな・・・ほんま・・・つ、辛いです・・・」。
 「えっ、なんやて? あんた今、つらいつて言うたんか?」。
 「こんなにステキな女の子達に囲まれて、なんでつらいねんな」。
「つらいはずなんかないやんか、きっと気持ち良うようなってきて、ガマンできひんようになってるっちうことやねんで、きっと」。
 「そおか、雅人君は気持ちようなってるんや。ほなら、もっと感じさせたげるわな」。
 キャアー!!!!。

 ひとみのその一声で、みんなから歓声が上がつた。必死で首を振る雅人を無視するように、女の子達はさらに行動をエスカレートし始めた。

 「ほな、誰かしごいたってや。まずは一回は出させとかへんと、上に乗っかったときに妊娠したら困るしなあ」。これはクラス委員の伊藤かずさの声だ。一回出したら妊娠しないなんて、いったい誰からそんな不十分な知識を得たんだろう。そんな危なっかしい生半可な知識で、どうして男をレイプするなんてこと思いつくんだろうか。

 誰かが表皮をぐっと根元の方へとひっぱると、くるんとその皮の奥からピンク色のペニス本来のものが顔を出した。
「たっ・・・痛い・・・」。
「痛いの?。嘘やろぉ、気持ちええって、顔に書いてあるでぇ」。
 「そやそや、ゆかりっ、もっとそこしっかりと握って、シコシコしてあげてよ」。
 
 ゆかりが、雅人のペニスをしっかりと握り直すと、表皮ごとその手を上下させた。ゆかりの白い繊細な指の間から、雅人のピンク色の先端が顔をのぞかせたり、隠れたりして、グッチャ・・グッチャ・・と、いやらしい音が教室中に響く。
 
 「うわ・・なんかスゴイにおいせえへん?」。
 「くんくん・・・ほんまや・・・」。
 「ねぇ、雅人君、アンタのアソコ、ほんまに臭いでぇ・・・」。
 「ギャキャキャッ。ほんま、包茎童貞くっさーい・・・」。
 爆笑の嵐。そして黄色い歓声。

「ほな、次はうちにさせて・・・」。
「麻紀ちゃん、ほな、たのむわ。ぱぱあーっとしごいて出さしたって」。
「まかしとき!。タコヤキ名人の麻紀姉さんの、速攻ピストンの技、ほないこか」。

 麻紀はぺっぺっと、唾をペニスに吹きかけると、猛然と両手を使ってピストン運動を再開した。麻紀の唾によって滑りの良くなったペニスは、麻紀の強烈な指による刺激によって、さらに硬度を増して、いやらしい音と包茎ならではの臭気を周囲にまき散らしながら、雅人の脳の中枢へと快感を送り続けた。

 「くあっ・・・・ううっ・・・・くっ・・・」。
 雅人の口元から、そのあまりの気持ちよさに耐えきれず、声が漏れだし始めた。ただ、目はしっかりと固く閉じられ、表情には悔しい気持ちがありありと伺われていた。きっと彼の理性が、この理不尽な状況下の中で感じ始め、射精という受け入れがたい終幕に向かって、一直線に突き進む肉体に対して、いらだちと共に、精一杯の抵抗を試みている為なのだろう。

 グッチャ、グッチャ、グッチャ・・・・・
 チュパッ、クチュッ・・・・・
 「くっ・・・・、うっ・・・・」。
 「はあっ・・・・はあっ・・・・・」。

 「ねっ、ねっ、スゴイ迫力や思えへん?」。
 「ほんま・・、ほら見てみぃ、雅人の奴、気持ちよさそうやで・・・」。
 「うん、見てみぃ、もうすぐ噴き出すと思うわ」。

 麻紀の動きがさらに加速されると、雅人の表情にもすでに限界が近い、追いつめられたような表情が浮かび、そして・・・・。

 「あっっっっ、あ、あかんっ、くっ・・・・」。
 「そおれっ、ドーテー少年の噴火の一丁あがりっ」。

 陽気な、あまりにも陽気な麻紀の声と、哀れで悲痛な雅人の声と共に、みんなが注目する先端から男のシルシがほとばしり出た。どぴゅっ、どぴゅっと、まるで間欠泉のように、リズムを取りながら噴き上げる。あたり一面に液が飛び散り、麻紀の白い指先にも白い液体が降りかかる。

 「きゃあーっ、やったあ」。
「噴いてるうっ」。
 「すごーい・・・・」。

 クラスの女の子達に射精の瞬間を見られてしまったことで、雅人は耐えられないような恥ずかしさに襲われていた。今すぐにでもここから逃げ出したい。走って走って、このままこの忌まわしい島から、泳いででも脱出を試みてみたい心境だった。しかし現実は・・・・。

 「麻紀ちゃん、お疲れさん。ほな、いよいよ本番いこか」。
 「えっ?」。
 驚いたようにして、声の主を振り返った雅人の視線の先に、まるでネズミをいたぶる猫のような、表情を浮かべた委員の伊藤の目があった。

 「ふっふっ・・・、まだまだ先は長いで。しっかがんばりや」。
 「ええーーっ、もう限界です・・・カンニンして・・・」。
 「ア・カ・ン・・・って、あきらめるしかないよってに」。
 「そんなぁ・・・・・」。

 雅人の人生で最も長い一日は、いつ終わるともしれない。



投稿日時:2018/03/14 22:10

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