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321.米原

>>320「あっ、あぁ……」

 絶望的な表情で、震える声を漏らす弘典。
 玲奈はにんまりと意地悪な笑みを浮かべた。
 露になった股間には、皮をすっぽり被ったペニスが上向きにビクビクと震えていた。
 
「ふふふ、包茎だったんだ。そりゃあ見られたくないよね、こんなに情けない、子供ちんぽ」

 泣き出しそうな弘典の顔を見て、玲奈の嗜虐性に火がついた。
 弘典の太股の間に、自身の膝を割り込ませると、ぐりぐりと睾丸を責め上げる。
 痛みに苦悶の声を漏らす弘典の耳元で、玲奈は囁いた。
 
「教室に入ってみんなに見てもらおうよ、君の情けない皮被りちんぽ」

 いやいやと首を横に振る弘典だが、もはや抵抗出来る状態ではなかった。
 金玉を鷲づかみにされ、引きずられる様に教室に放り込まれた。
 扉が開くと、授業を受けていた生徒が一斉に弘典を見たが、何事も無かったかのように、すぐに視線を戻した。
 
「さっきから、一体何が? って顔してるね」

 尻餅を付いて呆然としている弘典の顔を覗き込んで、玲奈は目を閉じた。
 次に瞼が開かれた時、玲奈の黒目は真っ赤に染まっていた。
 
「私は淫魔。エッチな方法で人を堕落させるのが、何よりの生き甲斐」

 玲奈は再び、瞬きし、目の色を戻した。
 
「怯えなくても良いよ。今から君に、とってもエッチな光景を見せてあげる。このクラスで、誰が好み?」

 玲奈は質問の答えを待ったりせずに、顔を近づけ、額を合わせた。

「ふぅん。川島みたいな大人しい子がタイプなの? 川島、ちょっと来て」

 弘典の助けを呼ぶ声は誰にも届かなかったが、玲奈の言葉に、川島は立ち上がった。
 川島は、玲奈に引けを取らない整った容姿の持ち主だが、嗜好は正反対で、黒髪の清純派美少女だ。
 彼女は操られているかのように、無表情でぎこちなく、教室の後まで歩いて来た。
 何をする気かと、弘典は不安と期待に、胸が高鳴るのを感じた。
 玲奈は、川島の頬に手を沿え、口づけを交わした。
 それまで無表情だった川島の表情に、驚きが浮かんだ。
 しかし、玲奈を突き飛ばす様な事はせず、キスを受け入れる様に、瞳を閉じた。
 二人の美少女は、互いに舌を絡ませ合い、激しくキスを続けた。
 川島の頬は赤く染まり、感情の高ぶりが見て取れた。
 密かに想いを寄せていた同級生が、淫魔のキスで感じている。
 それも、授業中の教室でだ。
 非現実的な光景を目の当たりにしながら、身体はしっかりと反応していた。
 包皮の中に収まり切らなくなった我慢汁が、あふれ出し、床へと滴り落ちる。
 玲奈の行為は更に過激なっていく。
 背後に回り、川島の首筋に舌を這わせ、制服の裾から手を滑り込ませる。
 胸を揉まれているのが、弘典にも分かった。
 
「あっ、ああっ、あんっ……んんっ……」

 悩ましげに喘ぐ川島を、弘典は鼻息荒く、食い入る様に見つめた。
 玲奈の手がブラジャーをずらし、乳首を捉えた。
 周囲に円を描く様に撫で回し、川島をじらす。
 はぁはぁと肩で息をする川島の表情は蕩け切っていった。
 だらしなく開いた口からは涎が滴り、制服の上着に染みを作っていた。
 玲奈の指が乳首に触れた。
 
「あっ、ああっ!! あんっ、んっ、ん、あぁぁっ! あぁっ!!」

 爪の先で敏感な突起を引っかかれ、川島は一際甲高く喘いだ。
 その様子に満足したのか、玲奈は彼女を解放した。
 
「あとは自分でして。パンツはプレゼントにするから、脱いじゃ駄目だからね」

 興奮冷めやらぬ様子で、荒い息のまま、川島はその場にへたり込んだ。
 制服の上から自らの胸を揉みしだき、スカートに手を突っ込んで自ら秘部を弄繰り回す。
 発情した獣の様に快楽を貪り、喘ぎ続けた。
 
「くすっ。大人しそうに見えて、案外淫乱だったのかもね」

 そんな事ないと、弘典は否定したかったが、目の前にいる彼女は、淫乱そのものにしか見えなかった。
 想い人の淫らな姿を、見たくなかったと思う反面、たまらなく興奮していた。
 
「私達淫魔にとって、もっとも喜ばしい事は何だと思う?」

 自慰に耽る川島を見つめ続けていた弘典だが、玲奈の顔を見上げた。

「し、知らない、どうしてこんな事を……」

「正解は、獲物が自ら破滅と堕落を選んでくれる事。だから君にも選ばせてあげる。私のおっぱい、触りたい?」

 弘典はごくりと生唾を飲み込んだ。
 廊下でぶつかった時の柔らかな感触を思い出していた。
 
「触るだけなら、まだ大丈夫……どう? 触ってみたい?」

 玲奈は煽るように、胸元のボタンを外した。
 本来あるはずの下着の類は無く、胸の谷間が露になった。
 白くなだらかな曲線を目の当たりにし、弘典は誘惑に負けた。
 一つ頷くと、ふらふらと立ち上がった。
 自身が靴下一枚の淫らな格好である事を忘れているかの様に、裸体を晒して玲奈に近付く。
 
「良いよ、ほら、触って?」

 制服の上からそっと触れる。
 思っていたよりずっと柔らかい。
 はぁはぁと息を吐きながら、弘典はしばし、乳房の柔らかさを堪能した。
 
「ねえ、今度は見てみたくない? 生のおっぱい。見た事ないでしょう?」

 弘典は胸を揉む手を止め、躊躇った。
 破滅、堕落……玲奈の言葉が頭を過ぎる。
 このまま誘惑に負ければどうなってしまうか、想像も付かないが、一度越えてしまったら、二度と戻れないと、直感が告げていた。
 
「見るだけなら大丈夫。二度と見れないかも知れないよ?」

 弘典は、この誘惑にも飲まれた。
 玲奈の「大丈夫」を鵜呑みにし、抗う気もなかった。
 ボタンに手を掛け、胸元を開く。
 形の良い乳房が露になった。弘典の視線はある一点を捉えていた。
 なだらかな白い膨らみの、頂点。
 鮮やかな薄紅色に染まった、小さな突起。
 
「はぁ、はぁはぁ……乳首……」

 そこへ手を伸ばす弘典だが、玲奈はさっと身を引いた。



投稿日時:2018/12/26 16:55

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