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340.米原

>>339頭を離れた手によってずり下げられた下着から、飛び出すように陰茎が姿を見せる。それは腹に引っ付かんばかりの勢いで勃起していた。
 
 その先っぽで、つぼみの様に窄まっている包皮を、貝塚が指先で摘み上げた。
 彼女は弄ぶようにしてそれを数度引っ張った。
 その度に樫田の口元からは、あられもない声音が上がった。
 極限まで発情し敏感になったペニスは、如何なる刺激をも快楽として受容してしまう。望まざる官能的な心地良さが樫田の身をじわじわと蝕んでいく。
 
 それでも彼の心を砕き切るには、至らなかった。
 これ以上醜態を晒す訳にはいかない。樫田はそう考え、快感から逃れんとして腰を引いた。
 どこな意地悪なものを含んだ玲瓏な笑みを浮かべて、貝塚はペニスを手放した。
 それに固執せずとも、性感帯は幾らでもあるのだ。
 鮮やかな舌を大きく伸ばして首筋に這わせ、細い指の先を乳首へと突き立て優しく引っ掻く。

「あうっ……く、ううう……」

 幾らか甘い刺激を与えれば、それだけで彼の身体は制御が効かなくなる。
 性感に打ち震える肉棒から、とぷっ、と透明な粘液があふれ出した。
 貝塚は追い討ちを掛けるように更に激しく乳頭を弄び、首へと吸い付く。
 首筋に鈍い痛みの混じった刺す様な刺激が走り、胸元には桃色の痺れが広がっていく。
 樫田は下半身を見っとも無く震わせ、程なくして膝を着いた。
 そこへ貝塚が身を屈めた。それから、樫田の目線の先にある襟元を緩めた。
 豊満な胸の谷間と、それを彩る清楚とは正反対の色情をそそり立たせる為だけに存在するような下着の一部を見せ付ける。
 樫田の目が見開かれ、全身が大きく脈を打った。
 込み上げる途方も無い劣情が、彼の思考を一瞬全て白く染め上げた。
 
 どうして良いのか分からない、と言った呆けたような顔つきで、貝塚を見上げる。
 目が合うと彼女は淫蕩を体現するかのような笑みを浮かべ、樫田の頬を捕らえて上を向かせた。
 白い指が、ぎゅっと頬を押して彼の口を開かせた。
 それは餌を待ち侘びる雛の様な姿だった。
 そこへ目掛けて貝塚は唇を窄ませた。
 唾液の雫がせり出し、ぽたりと落ちる。更に続けて二滴。
 キスの際に舌と共に流れ込んで来る唾液を受け入れるのとは、また違った興奮があった。
 樫田の胸には、卑屈なものを含んだ倒錯的な劣情が込み上げていた。
 その肉体がビクビクッと脈を打つ。
 感情の高ぶりに因る反応の域を越えて、全身が官能の波に晒されていた。
 鼓動に合わせて男根が上下に大きく揺れる。
 その先端からは止め処なく我慢汁が溢れ出していた。

 樫田は身動きが取れずにいた。
 自身の肌が触れ合う刺激でさえも、絶頂への引き金となりかねない程に身体の至るところが過敏になっていた。
 濡れそぼった大きな瞳に見下ろされているだけで、甘い疼きが込み上げて止まらなかった。
 荒い吐息を漏らすばかりの樫田に、貝塚は小さく笑いかけて背を向けた。

「はあ……は、あっ……あ、あぁ……や、やめっ……」

 弥生へと向かう貝塚に対して、弱々しく声を上げる。
 貝塚は振り返らずに言う。

「ふふっ、そんなに心配しなくても何もしないわよ。彼女には、ね」

 含みのある物言いに、樫田は不安を覚えるが、だからと言って何が出来るでもなかった。
 身の内から襲い来る官能的な痺れに耐えるので精一杯だ。
 貝塚が近付くと、弥生は涙に濡れた顔を上げた。
 そこに浮かぶ表情には悲観の色が強く滲んでいた。
 弥生を見下ろし、貝塚が言う。

「泣いているばかりで良いのかしら? このまま何もせずに彼が堕ちていくのを黙って見ているだけなら、今日へ至るまでの日々など無かったも同然……私はそう思うわよ?」

 ――彼女は何を言っているのか。
 弥生は呆けたように口を半分開いた。
 自らこんな状況を作り出しておいて、今更教師ぶるような台詞を投げ掛けてくるとは思いもしなかったのだ。
 
 貝塚は、困惑する弥生を愉しげに眺めつつ、その身を拘束していた縄を解いてやった。
 
 目をしばたたかせるばかりの弥生は、どうして良いのやらと言った様子で、おずおずと立ち上がった。
 普段のそれとは比べ物にもならない、異様なまでの色香を放つ貝塚を前に硬直し、抵抗も出来ぬまま下着姿にされて縄を掛けられた時には生きた心地がしなかったものだが、身の自由が利くようになると恐怖心は徐々に覚めていった。
 直面している状況自体には変化がなく、足が地に着かないものの、その度合いはずっと軽いものになった。
 弥生は全裸で身を震わせている樫田と、薄笑みを浮かべている貝塚を交互に見やった。
 それから、身の処し方を考えた。
 樫田と貝塚の関係が良からぬものであるなら、それは浮気であり、この状況は修羅場と言える。しかし、相手が教師であることに加えて、どうにも得体が知れない。
 異性愛者である自分までもが、彼女の放つ色香に当てられると性的な興奮を催してしまう。それは筋道の通った肉体的、精神的な反応であるとは考え難かった。
 強引に本能を剥き出しにされるような感覚は、道理に反している気がした。
 彼女は一体何者なのか。
 それを考える内に、弥生はあることに気付いた。
 ――そもそも自分は図書室にいたはずだが、寮へと戻った記憶はない。
 思わず口が動く。

「あ……貴女は一体……。ほ、本当に貝塚先生……?」

「ふふ。さあ、どうかしら」

 そう嘯いた後に、貝塚は言う。

「それより、彼の心配をしたらどう? もう射精したくて堪らないって顔してるわよ? ……なんなら、いつもはどうやっておちんちんを可愛がっているのか、見せてあげても良いけど、悔しくない?」

「何を……」

 事態は単なる色恋沙汰ではなく、怪奇な様相を見せ始めている。
 それを引き起こしている貝塚自身はともかく、弥生に樫田の貞操へと気を割く余裕はない。
 本人もそう自覚しているものの、加速度的に膨れ上がる一つの感情を認めずにはいられなかった。嫉妬だ。
 それは、劣情を強引に湧き立たせられたのと同じく、不可解な力が作用している様だと弥生は感じた。
 このおかしな感情の変化に惑わされてはいけない、自らに言い聞かせるも、頭が朦朧としてくるような、強大な嫉妬心を抑えてはいられなかった。
 もはや理性による歯止めは利かず、とにかく樫田の心が自身に傾いているのだと証明しようと、身体が動き出す。

 相変らず込み上げるものに耐え続けている樫田の前に、弥生がしゃがみ込む。
 その姿を眺めて、貝塚は目を細めた。
 弥生は怒張し脈打つ男根へと手を伸ばした。
 
 手の平がそこに触れると、樫田は肩を大きく跳ね上がらせた。
 空気の流れでさえも性感となり得るほどだったが、不思議と射精は起こらなかった。
 それどころか、幾分興奮が覚めていくようだった。

「弥生……?」

 顔付きにも理性が戻るが、今の弥生にとって、それは好ましくないことだ。
 貝塚によって成された以上に、彼を興奮させなくては、自身の優位を証明出来ない。
 弥生は何も言わずに、手にしたペニスを扱き始める。

「うっ、くっ……な、何を……」

 戸惑いを口にする樫田だが、身体は快楽を認め、甘い痺れに苛まれ始める。
 弥生の手は亀頭のくびれを重点的に責めるように動いていた。
 それに合わせて包皮が剥けたり戻ったりを繰り返す。
 先端に滲んでいた我慢汁は伸び広がり、ぬちゃぬちゃと音を立てながら糸を引いている。
 少女の細い指に扱き立てられる男根は、甘い痺れに飲み込まれていく。
 樫田は、蕩けたような表情を浮かべている。
 それでもまだ足りなかった。
 貝塚の誘惑を受けている最中の、絶頂寸前と言った様子で恍惚としている姿には劣っていた。
 
 片眉を上げた弥生が、じれったげに吐息を漏らしつつ、男根を解放する。

「はあ、はあっ……。や、弥生、どうしてこんな……」

「……良いから、渉はじっとしていて」

 目も合わせずにそう告げた彼女が、身を屈める。
 指先で愛でていたペニスへと顔を寄せる。
 屹立した生殖器に火照った吐息が触れると、それだけで樫田の口からは嬌声めいた呻きが上がった。
 震える声で彼が言う。

「弥生、ま、待って……!」

 彼女の唇は、肉棒に触れるか否かと言った距離にある。
 口淫へと移行するであろうことは、容易に想像出来た。
 先に行われた貝塚と弥生のやり取りは聞いていたが、何故ここまで挑発を真に受けているのか。不自然なまでに迫ってくる想い人に対して樫田は困惑を隠せなかった。
 
 そんな彼の意識に気をやることもなく、弥生は中途半端に包皮の剥けた男根をぱくりと咥え込んだ。
 樫田の口からは甘い声音が上がった。

「んくっ、ふっ、ううう……!」

 温かく湿った口腔に敏感なペニスが包み込まれるのは、至高の快感を彼にもたらしていた。
 それでも絶頂へは至らなかった。
 弥生はその事に筆舌に尽くし難い苛立ちを覚えた。
 貝塚に対しては、包皮を弄ばれるだけで今にも果てんばかりに身悶えていたのが、口まで使っている自分に対しては、喘ぐばかりだ。
 怒りに身を任せるままに、ペニスを口腔で扱き立てる。
 口内にて、舌を用いて包皮を綺麗に剥いてやり、頭を前後に揺らす。
 ちゅくぷっ、くぷ、くぷ。
 瑞々しい唇に、男根が飲まれて吐き出されてを繰り返され、湿り気を帯びた音が室内に響く。

「あっ、あ、ああ、ああぁ……!」

 樫田の全身が大げさな程にビクビクと震え上がる。
 ある種献身的な責めに、彼は為す術も無く飲み込まれていく。
 ペニスの先からは、その身が枯れ果てんばかりに先走り汁があふれ出し、弥生の口元から唾液と共にポタポタと滴り落ちる。
 樫田は甲高い声を上げて、身を仰け反らせた。
 視線を下方へ向ければ、清流の様な髪を揺らしてペニスをしゃぶる弥生の姿が目に映る。
 この状況をすんなりと受け入れることは出来ないが、鼓動は高鳴り、思考は興奮で白く染まっていった。
 弥生が唾液や我慢汁を、じゅるじゅると音を立てて啜りながら、ペニスを強く吸い上げた。
 その快感は背筋を伝い脳へと至る。
 脳内に広がる多幸感に酔い痴れ、樫田は蕩けた顔を浮かべた。
 ややしばらく、弥生は彼のペニスを口腔で責め続けたが、それ以上の反応――つまり、絶頂はおろか、その前兆すらも引き出すことは出来なかった。
 
 徒労感に、顎の疲れも相まって、弥生はとうとう顔を上げた。

「どうして……」


投稿日時:2019/01/14 18:29

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