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356.米原
>>355「もっと私を愉しませてください。セックスしたいと思っている癖に、女の子に逆らえなくて、惨めにオナホールに向かって腰振りするところを見せて?」
そう言い終えると、悠はオナホールを拾い上げてた。
脚を組んで、その間に玩具を挟み込んだ。
ふくらはぎの間に作られた擬似女性器は、樫田の唾液に濡れ光っている。
「……ほら、おいで?」
優しく誘う様な声音と共に、悠が両腕を広げて見せた。
樫田は、自身の瞳に映る彼女が淫蕩で残酷な悪魔にも、美しく慈愛に満ちた女神にも見えた。どちらであるかは分からないが、一つだけ断言出来た。その誘惑に抗うことは、無理であると言う事だ。
吸い寄せられる様にして悠へと向かい、彼女の脚にしがみ付きながら、腰をオナホールへと突き出す。樫田のそれは、散々言われているように小さい方であるがゆえ、潤滑油がやや不十分であってもすんなりと玩具に挿入出来た。
悠は目の前にある樫田の頭を撫でてやりながら、淫靡な声音で訊ねる。
「先輩? 分かってますか? これはセックスですよ?」
緩やかに腰を前後させながら、樫田は全て理解していた。
彼女が何を求めているのか。自分は何を答えるべきか。彼女が答えを受けて如何なる反応を示すのか。そして、その反応に対し自分が何を感じるのか。
――それが分かる様に躾けられて来たのだ。
樫田は酷く興奮した様子で口を開いた。
「はあっ……ああ……。ぜ、全部入ったよ……い、痛くない……?」
これは無論、悠への言葉ではない。
ぷっ、と悠が笑みを漏らした。
「ふふ、あははっ、先輩、童貞をこじらせ過ぎですよー! オナホールに話掛けちゃうのなんて、先輩ぐらいですよ?」
愉しげに笑う彼女を見上げる樫田の胸中は、悔しさと共に快感が湧き上がっていた。彼はこうなると分かっていた。その上で、自らを貶めるような台詞を紡ぎ、嘲られ、気持ち良くなっていた。
自身の被虐嗜好。彼女の嗜虐性。それぞれを認め、受け入れている。更には両者の嗜好が絶妙に噛み合っている事をも理解している。もはや、彼に止まる理由は無かった。
「うっ、はあ、あっ、ああぁ……おまんこ……気持ち良い……!」
樫田がそう見っとも無い声音を上げた。
悠が彼の頭をわしゃわしゃと撫で回しながら言う。
「ふふふっ、童貞で、皮被りちんぽで、虐められたがりの先輩にとっては、このシリコンの玩具だけが『おまんこ』だもんね? 童貞卒業……ぷっ、ふふ……おめでとうございます」
目頭が熱くなる程の恥辱を受けるも、それは同時にとても甘美な快感でもあった。
嘲られ、罵られ、気持ち良くなってしまう。
心はしっかりと痛んでいるはずなのに、一方では痛みを望んでしまい、与えられれば嬉しくなってしまう。倒錯的な官能だった。
それは深く底なしの沼の様に彼を捕らえて離さない。
いや、むしろ樫田自身がそうある事を望んでいた。
オナホールに向けて腰を振り、悠の嘲笑を受けながら、樫田は絶頂が近い事を認めた。彼は甲高い声でそれを告げた後、こう付け足した。
「悠ちゃん、大好き……!」
ぶびゅっ、びゅくっ!
ペニスが大きく脈を打ちながら精を吐き出す。
自身を虐げている少女に向かって好意を明かしながら迎えた絶頂は、どこまでも気持ちの良いものだった。魂が抜けていく――まさに昇天とでも言うべき快感が彼の身を苛んでいた。
目を白黒させ、蕩けた表情を浮かべる樫田に向けて、悠は小さな声で告げた。
「……私も同じ気持ちです」
途轍もない快感を伴う射精を経て、その余韻に浸る樫田は、当然の様にそれを聞き逃すのだった。
*
ここから先は語るまでも無いだろう。
無理に語れば、嗜好がかっちりと噛み合った二人の男女が過ごす幸福な日々についての単調な記述のみが続くことになる。そうなるが故に語るまでも無い。
しかし、あえて一つ語るとすれば、彼が払った代償に関するところだろうか。
悠と共に過ごす為に留年した樫田について、彼の両親へと貝塚が如何なる理由を語ったのかは定かでないが、樫田は両親からの電話でこっぴどく叱られた。
電話口からのべつ幕なしに響く怒声を受けて、泣きべそを掻きながら反省と謝罪の言葉を繰り返す樫田。何とか和解に至るも、電話を終える頃には、彼の精神はすっかり擦り切れていた。
そんな事があった晩、傷心の彼を慰める為に悠が身体を許した――か否かは、やはり別の物語であるがゆえ、これにて幕引きとする。
そう言い終えると、悠はオナホールを拾い上げてた。
脚を組んで、その間に玩具を挟み込んだ。
ふくらはぎの間に作られた擬似女性器は、樫田の唾液に濡れ光っている。
「……ほら、おいで?」
優しく誘う様な声音と共に、悠が両腕を広げて見せた。
樫田は、自身の瞳に映る彼女が淫蕩で残酷な悪魔にも、美しく慈愛に満ちた女神にも見えた。どちらであるかは分からないが、一つだけ断言出来た。その誘惑に抗うことは、無理であると言う事だ。
吸い寄せられる様にして悠へと向かい、彼女の脚にしがみ付きながら、腰をオナホールへと突き出す。樫田のそれは、散々言われているように小さい方であるがゆえ、潤滑油がやや不十分であってもすんなりと玩具に挿入出来た。
悠は目の前にある樫田の頭を撫でてやりながら、淫靡な声音で訊ねる。
「先輩? 分かってますか? これはセックスですよ?」
緩やかに腰を前後させながら、樫田は全て理解していた。
彼女が何を求めているのか。自分は何を答えるべきか。彼女が答えを受けて如何なる反応を示すのか。そして、その反応に対し自分が何を感じるのか。
――それが分かる様に躾けられて来たのだ。
樫田は酷く興奮した様子で口を開いた。
「はあっ……ああ……。ぜ、全部入ったよ……い、痛くない……?」
これは無論、悠への言葉ではない。
ぷっ、と悠が笑みを漏らした。
「ふふ、あははっ、先輩、童貞をこじらせ過ぎですよー! オナホールに話掛けちゃうのなんて、先輩ぐらいですよ?」
愉しげに笑う彼女を見上げる樫田の胸中は、悔しさと共に快感が湧き上がっていた。彼はこうなると分かっていた。その上で、自らを貶めるような台詞を紡ぎ、嘲られ、気持ち良くなっていた。
自身の被虐嗜好。彼女の嗜虐性。それぞれを認め、受け入れている。更には両者の嗜好が絶妙に噛み合っている事をも理解している。もはや、彼に止まる理由は無かった。
「うっ、はあ、あっ、ああぁ……おまんこ……気持ち良い……!」
樫田がそう見っとも無い声音を上げた。
悠が彼の頭をわしゃわしゃと撫で回しながら言う。
「ふふふっ、童貞で、皮被りちんぽで、虐められたがりの先輩にとっては、このシリコンの玩具だけが『おまんこ』だもんね? 童貞卒業……ぷっ、ふふ……おめでとうございます」
目頭が熱くなる程の恥辱を受けるも、それは同時にとても甘美な快感でもあった。
嘲られ、罵られ、気持ち良くなってしまう。
心はしっかりと痛んでいるはずなのに、一方では痛みを望んでしまい、与えられれば嬉しくなってしまう。倒錯的な官能だった。
それは深く底なしの沼の様に彼を捕らえて離さない。
いや、むしろ樫田自身がそうある事を望んでいた。
オナホールに向けて腰を振り、悠の嘲笑を受けながら、樫田は絶頂が近い事を認めた。彼は甲高い声でそれを告げた後、こう付け足した。
「悠ちゃん、大好き……!」
ぶびゅっ、びゅくっ!
ペニスが大きく脈を打ちながら精を吐き出す。
自身を虐げている少女に向かって好意を明かしながら迎えた絶頂は、どこまでも気持ちの良いものだった。魂が抜けていく――まさに昇天とでも言うべき快感が彼の身を苛んでいた。
目を白黒させ、蕩けた表情を浮かべる樫田に向けて、悠は小さな声で告げた。
「……私も同じ気持ちです」
途轍もない快感を伴う射精を経て、その余韻に浸る樫田は、当然の様にそれを聞き逃すのだった。
*
ここから先は語るまでも無いだろう。
無理に語れば、嗜好がかっちりと噛み合った二人の男女が過ごす幸福な日々についての単調な記述のみが続くことになる。そうなるが故に語るまでも無い。
しかし、あえて一つ語るとすれば、彼が払った代償に関するところだろうか。
悠と共に過ごす為に留年した樫田について、彼の両親へと貝塚が如何なる理由を語ったのかは定かでないが、樫田は両親からの電話でこっぴどく叱られた。
電話口からのべつ幕なしに響く怒声を受けて、泣きべそを掻きながら反省と謝罪の言葉を繰り返す樫田。何とか和解に至るも、電話を終える頃には、彼の精神はすっかり擦り切れていた。
そんな事があった晩、傷心の彼を慰める為に悠が身体を許した――か否かは、やはり別の物語であるがゆえ、これにて幕引きとする。
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