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373.米原

>>372座席を隣に付けた真里は、時折ローターの強弱を切り替えては、樫田を虐げた。
 緩急付けた刺激に襲われる度に、乳首がジンジンと甘く切なく疼いていた。
 それだけならば、まだ樫田にも耐えることが出来た。
 何より彼を揺さぶるのは、時折伸ばされる真里の腕だった。
 はち切れんばかりの股間をズボンの上から、妖しげな手付きで撫でられる。
 胸に広がる甘い疼きは、ペニスにも伝っていた。
 敏感になったそこを優しく刺激されるのは、たまらなく気持ちが良かった。
 真里に声を出すなと言い付けられている樫田は、必死に耐えた。
 そんな彼の姿を横目で見て、真里は愉しげな微笑を浮かべていた。



 樫田は、かつてないほどに、時間の経過を遅く感じていた。
 それでも必死に耐え続け、気付けば現在受けている授業がその日最後のものとなっていた。
 股間を弄る真里の手付きは、激しさを増していた。
 下げたファスナーの隙間から手を突っ込み、直にペニスを刺激する。
 滲み出す我慢汁でねっとりと濡れた包茎を細い指で扱かれると、快楽が込み上げて止まらなかった。
 額に汗を滲ませながら、樫田は唇を噛んでいた。
 そうでもしなければ、静かな教室で嬌声を上げて果ててしまいそうだった。

「皮の上から撫でてるだけでそんな顔しちゃうんだ? 剥いたらどうなるんだろうね」

 耳元でそっと囁く真里の声に、樫田の鼓動が高鳴った。
 剥き出しになった亀頭を撫で擦られたら、自分はどうなってしまうのだろう。その快楽を想像すると、不安と期待が同時に湧き上がった。
 真里の指先が包皮に触れる。

(む、剥かれる……! こんな状況で、剥かれたら……!)

 きゅっと目を瞑る樫田に対して、真里は口元を歪めた。
 そのままファスナーから手を引き抜いた。
 離れていったしなやかな指に、名残惜しいものを感じながらも、ほっと安堵する樫田だったが、次の瞬間、彼は短い喘ぎ声を漏らした。

「ひあっ、うっ……!」

 乳首に付けられたローターの震動が一気に強くなった結果だった。
 真里は、ここまで一度も震動を最大にはしていなかった。
 弱い刺激に慣れていた突起が、甘く痺れような快楽に打ち震えたのだった。
 嬌声を上げてしまった樫田に対して、嘲笑が起こる。教師から軽く叱られるも、樫田にとってはどうでも良いことだった。
 それよりも、真里がどんな顔をしているのかが気になって仕方なかった。

「声、出ちゃったね」

 彼女は小声でそう言いながら、嗜虐に満ちた笑みを浮かべていた。

「ご、ごめんなさい……」

 真里は笑みを浮かべたまま、声に出さずにゆっくりと口を動かした。
 お仕置き、と。
 妖艶な輝きを放つ視線に射抜かれて、樫田は不安を感じながらもペニスを硬くさせていくのだった。

投稿日時:2019/02/19 21:43

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