[PR]おすすめゲイコミュニティ

397.米原

>>396たおれ落ちそうになる茜の身体を支えて、何とかベッドまで辿り着く。
 階段を上るのには大変苦労した。
 俺は慎重に、彼女の身体をベッドの上へと横たわらせた。

「……痛むのか?」

 茜は辛そうな表情で、切れ切れと呼吸をしている。
 何か必要な物はないかと訊ねると、不思議な答えが返ってきた。

「今日はもう……出ない……?」

「何がだ?」

「さっきの……アレ……」

「アレ?」

「学園で……郡山くんが出した……白いの……」

「え? おいおい……それって精液か?」

 俺の問いに対して、茜が小さく頷いて見せる。
 ううむ。何故それを、この場で欲するのか。
 今日は分からないことばかりだな。
 俺は茜を困ったような顔で見つめる。
 
「……お願い」
 
 瞳を潤ませ、今にも消え入りそうな儚い声で言われると、拒むことは出来なかった。

「オーケー。……とは言っても、何かオカズがないと厳しいな」

 俺は頭を掻きながら、周囲を見渡した。
 茜を抱くと言う発想は無かった。
 辛そうなので、身体を張らせるのも悪い。
 と言うか、そんな事になったら俺は嬉しさの余り死んでしまうかも知れない。
 せめて下着でも拝借出来れば、事足りるのだが。

「……これ……使える……?」

 ベッドの上でもぞもぞと茜が身を縮めて、靴下を脱いだ。
 中々にマニアックな目の付け所だ。
 茜の細くて白い脚を包んでいた紺色の靴下を受け取り、俺は頷いた。

「まかせろ!」

 胸を張って答えた後、俺はズボンを脱ぎ捨て、下半身を開放した。
 すでに相棒は戦闘準備を整えているようだ。頼もしいぜ。

(さて、せっかくいただいた大事なオカズ。どう調理するのが最適か……)

 靴下片手に俺が悩んでいると、茜が言った。

「に、匂いは嗅がないで……恥ずかしい、から……」

 そうか。あえて恥ずかしがらせるのも一興だが、ここは素直に彼女に従っておこう。
 俺は茜の靴下を包茎おちんぽにすっぽりと被せた。

「はうぅ……」

 思わず妙な声が漏れてしまった。
 まだ残っている温もりが、この靴下は茜の綺麗な足を覆っていたのだ、という事を実感させる。俺は彼女の生足を見てにやけた。
 そんな反応に、彼女は恥ずかしがって、足を引っ込めた。可愛いぜ。
 興奮に胸を高鳴らせながら、俺は靴下越しに包茎を扱き始めた。
 少し擦ると、裏地特有の微弱なザラつきを感じる。
 靴下を自慰に用いた経験はなかったが、これは良い。良いものだ。
 俺は感動すら覚えつつ、その快感に耽っていく。
 するとふいに、茜が俺に手を伸ばして言った。

「もっと近くに。顔を見せて……」
 
 頬に触れた彼女の指は、僅かに震えていた。
 俺は戸惑いながらも枕元へと近寄った。
 潤んだ瞳をこちらに向けつつ、茜が問う。
 
「気持ち良い?」

 反則だ。俺はそう思った。
 体調不良によるものだとしても、顔をほんのり赤く染めて、乱れた呼吸でそんなことを問うなんて卑怯だ。凄く妖艶に見えてしまうではないか。
 包茎を握った手の動きが、自然と早くなってしまう。
 はち切れそうな男根から上ってくる快感に、俺は呻いた。
 
「うっ……くう……」

「……早く答えて」

 そう言うと、茜はほっそりとした腕を俺に向かって伸ばした。
 白い指先で軽く頬を抓られる。
 急かすようなような視線が俺を見据えている。
 背筋がゾクッと震えた。
 快楽を告白させようだなんて、ひょっとして茜にはSの気があるのだろうか。
 それとも、俺へのご褒美なのだろうか。
 どちらにせよ、興奮してしまう。
 快感にのぼせながら、俺は見っとも無く叫んだ。
 
「お、おちんぽっ、気持ち、い、良いですっ!」

 茜は、至近距離でしか分からないほどの微かな笑みを浮かべた。
 薄っすら汗ばみ上気した、その微笑はとても美しく見えた。
 恋焦がれるような思いに苛まれ、俺の睾丸はキュンと切なげに疼いた。
 
「……くっ、う、も、もう、出る……! 茜の靴下に、精液、精液っ! 出る!」

 絶頂を告げ、俺はより強く包皮を靴下越しに扱き立てた。
 茜に見つめられる中で、包茎ははち切れんばかりに膨らんでいく。
 それを擦る度に身体が大きく震える。
 込み上げる快感は遂にその限界を越えて、俺は果てた。
 ぶびゅるるっ! びゅる!
 茜の靴下へと精液が注ぎ込まれる。
 どくん、どくん、と包茎ペニスは脈打ち、断続的に精を吐き出した。
 
「……はぁ、はぁ」

 息も絶え絶えの俺を見つめて、茜は静かに言った。
 
「ありがと。楽になった」

 何に対する礼なのかは分からないが、こちらこそありがとう、と言いたい。
 良いオナニーだった。
 本日二回目とは思えない程の充足感があった。
 俺がほくほく顔で射精の余韻に浸っていると、茜がゆっくりと身を起こした。
 気休めなどではなく、本当に痛みが引いたのだろうか。
 その表情は、すっきりとしているように見えた。
 何故だ。すっきりしたのは俺の方じゃないか。
 俺が不思議に思っていると、茜はベッドの縁に腰掛けて口を開いた。

「なんで? って顔をしてるね」

「お、おう。そりゃあ、なんで? って思ってるからなあ」

「私を蝕む陰の気が、貴方の発した陽の気で掻き消されたの」

 確かに、靴下で包茎おちんちんをシコシコする俺は、ハッスルしてたと思うが、意味が分からない。
 きっと俺の顔には疑問符が浮かんでいたのだろう。
 茜は少し不機嫌そうな顔で、俺を見やって言う。
 
「私のこと、痛い子だと思ってるでしょ」

「ギクッ」

 馬鹿か俺は。思わず声に出して驚きを表現するなんて。
 心を読まれたのかと焦ってしまったが故とは言え、迂闊だ。
 そんな俺の反応に、茜は拗ねたように「ふーん」と声を出した。
 あまり喜怒哀楽を表に出さない茜も、そんな仕草もするのか。可愛い。
 可愛い! 思わず、靴下に突っ込んだままの萎え始めていた包茎が再びむくむく、とかま首をもたげてくる程だ。
 俺の股間に血が巡りつつあるのを知る由もない茜は、左手をこちらに向けて言った。
 
「この手に刻まれているのは、死神に魅入られた者の印」

 唐突だ。
 射精したばかりと言うのにすぐさま、むらむらと肉欲を湧かせていたところに、死神云々と話されても、どう返して良いのか分からなかった。
 茜が死神だったら腹上死させてくれれば良いのに、と妄想膨らませる事しか出来ない。
 真面目に話を聞いているとは思えぬ表情を、俺はしていたのだろう。
 茜はますます不機嫌そうな顔になって、包帯を解いた。
 
「ほら」

 見せ付ける様に差し出された手の甲には、みみず腫れの様な跡があった。
 読める物ではなかったが、文字の様に思えた。
 何だか不吉な印象を俺は抱いた。
 
「これ――」

 自分で傷つけてるのか? もっと自分の身体を大切にしないと駄目だ!
 そう続くはずの言葉は、先回りした茜に「違う」と遮られた。
 俺の考えていることなど、簡単に察しが付くらしかった。
 
「痛いのは嫌い」

 茜はそう言った。
 ――痛いの大好きっ、痛いのに濡れちゃう! などと言いながら夜な夜な左手の甲を痛め付け、身悶る茜。
 それはそれでペロペロと舐め回して愛でたい。
 そう思うのだが、痛いのは嫌いか。
 
「この印に引き寄せられて集まってきた陰の気が、私を苦しめていたものの正体」

 静かに言ってから、茜は丁寧に包帯を元に戻していった。
 ふむ。俺は一つ頷いた。
 真偽はともかくとして、左手の印によって集められた陰の気を打ち払うのが、俺のオナニーあるいは射精らしい。
 にわかには信じれない話だ。
 正直なところ、それが俺の本音だった。
 しかし、それを口にしたところで何になるのだろうか。
 たとえ妄想やプラシーボ効果に過ぎないとしても、茜が俺に射精を求めるなら、応じれば良いのだ。俺は気持ち良いばかりで損をすることもない。
 訝しそうな視線を送る茜に、俺は親指を立てて応じた。
 
 精液でべちょべちょになった靴下を返してから、俺達は少しの間、他愛の無い話をして過ごした。
 それ以上のことはなく、暗くなる前に俺は帰宅したのだった。

投稿日時:2019/03/09 22:05

前のページ 次のページ
<%ad> <%ad2>

当掲示板の利用について

当掲示板は、男性同士の出会いを求める方々の為の交流掲示板です。以下の内容の書き込みは禁止させていただきます。

1.未成年の書き込み、または未成年を募集する内容の書き込み。
2.援助交際に関連する書き込み。
3.電話番号・携帯アドレスの書き込み。
4.性器描写のある画像投稿。
5.その他管理人が不適切と判断した書き込み

掲示板メニュー

おすすめゲイサイト

ジェネマートED治療薬一覧
ED・早漏対策カテゴリー