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400.米原

>>399 茜が俺の手を取り、太ももへと導く。
 瑞々しい肌は、少し熱を帯びていた。
 俺はスカートの中に頭を突っ込み、脚に掴まる様な姿勢で、太ももに口を付ける。
 付着した精液の生々しい臭気も気にならない。
 つやつやとした肌に、柔らかな肉付きの太もも。
 その感触に、俺は没頭していた。荒っぽい息を吐きながら、舌を這わせたり、啄ばむようにキスをしたりを繰り返す。
 その内に茜は色っぽい声を上げて、身を小さく震わせた。

「んっ……くすぐったい……」

 非常に不味い状況だ。
 理性が音を立てて崩れ始める。
 茜はこの倒錯的な行為に興奮している――スカート内に満ちる雌の香りが、その証だった。
 俺はもう、ちんたら舌を動かしてなどはいられずに、舐めると言うより、むしゃぶりついた。
 茜はますます身体を震わせて、艶っぽい声を上げた。

「んっ……あっ、脚以外は駄目だから、ねっ……? はぁっ……」

 俺はつい先ほど射精したはずのオチンチンが、ガチガチに勃起していくのを認めた。
 そこから伝いくるジンジンとした疼きに耐えられず、男根を露出させる。
 それに気付いた茜が、パシッ、と右足で俺の手を弾いた。
 
「自分でしちゃ駄目」

「うっ、うう……茜……」

「また出したくなっちゃったの?」

 俺はコクコク、と頷く。
 その様子に、茜は呆れとも感嘆とも取れるような吐息を漏らした。
 それから、俺の手元につま先をやって、言う。

「それじゃあ、靴を脱がせて」

 言われるがままに、俺はそれを手に取った。
 今日の彼女は、黒い靴下を穿いていた。
 そのほっそりとした脚を脳裏に浮かべて、俺は息を荒げた。
 興奮する俺の包茎はいきり立って、ビクビクと震えている。
 そこに生温かく柔らかなものが触れる。
 すぐに茜の足だと分かり、俺はますます興奮した。
 包皮を足裏で撫でるような動きに、俺は思わず声を上げた。
 その両肩を彼女が軽く押す。
 俺は手を後へ伸ばして、上半身を反らせた。
 まるでペニスを差し出すような格好だ。
 それを見下ろしているであろう茜が言う。
 
「郡山くん、今の君、すごく、恥ずかしい格好だよ?」

 男根は、俺の下腹部と茜の足との間に挟まれている。
 茜が足を動かす度に、裏筋が擦られ、快感が生まれていた。
 俺は堪え切れずに上擦った声を上げた。
 
「茜……っ! 気持ち良い……!」

「手でも口でもない、足で触られてるんだよ? 郡山くんは、自分の精液を舐めさせられて、足でおちんちんを踏まれて気持ち良くなっちゃうの?」

 彼女の口から放たれた「精液」「おちんちん」、この二つの単語が、俺をますます興奮させた。
 羞恥などを感じる間もなく、包皮をつま先で弄ばれることに快感を認めていた。

「あっ、ああぁっ……茜っ! き、気持ち良い、足で踏まれるの気持ち良いっ!」

 茜は、一体どんな表情で包茎を踏み付け、淫らな言葉で俺を責めているのだろうか。
 目隠しをもどかしく感じながらも、それが茜の手によってなされたものだと考えると、もどかしさは被虐的な興奮へと変わっていった。
 その興奮が俺の身体を一層火照らせ、全身の感度が高くなっていった。
 包茎ペニスは蕩けて、甘く痺れている。
 俺は情けない声で快楽を告白するばかりだ。

「あ、あぁ……茜……く、う、気持ちっ、良いっ!」

 そう告げた途端に、ふと、足が離された。
 
「あ、茜……?」

 何か気に障る事でもあったのだろうか。
 視覚を封じられ、表情をうかがうことが出来ないので、余計に不安になってしまう。
 俺の心配に反して、茜は何ら怒っている風でもない声を上げた。

「立って、郡山くん」

 包茎ペニスを出したまま、俺は言われた通りに立ち上がった。
 まさかここで中断なのだろうか。
 もどかしい思いに駆られる俺に、茜は静かな声音で告げる。

「あのまま出したら、制服に掛かっちゃうから」

 背後からそんな台詞が聞こえたと同時に、包茎に少し冷たい手が触れた。

「んっ……、そ、そうだな……」

 俺は背に密着する茜に包茎を握られていた。
 彼女の体温が背中に伝わり、ドキドキとしていると、耳元に熱っぽい吐息が吹き掛けられた。

「ねえ、郡山くん……」

 足コキで気持ち良くなっていた包皮からは、すでに我慢汁を滲ませていた。
 茜の柔らかな手が包皮を優しく包み込み、我慢汁を塗り込む様に撫で回す。
 手の平が尿道口を通過する度に、俺は、ゾクゾクと身体を震わせ、声を上げた。
 俺のそんな反応を小さく笑ってから、彼女が言う。

「私も……」

 指先が肉の幹を、つつー、となぞった。
 それから、撫でるような動きで、包茎を優しく握る。
 茜は手の内で脈打つ、それの感触を確かめるように、柔く揉みながら言葉を続けた。

「変態になっちゃったのかな……」

 ぬちゃぬちゃと卑猥な音を響かせ、それを扱く。
 
「郡山くんに、外でこんな事をしてるって、考えるとね……」

 俺は、あまりの快感に、腰が砕けそうになるのを必死に堪えていた。
 込み上げる喘ぎ声を何とか押し殺し、茜の声に意識を集中させた。
 
「凄く、興奮するの」

 とても同い年の少女とは思えない程に妖艶な声色で紡がれた、淫らな告白。
 熱い吐息が俺の耳に触れた。
 茜は、興奮と緊張によって震える声で「ああ、言っちゃった」と、うわ言の呟く。
 視覚がない分、聴覚が敏感になっているのか、茜の声は脳内に響き渡る様だった。
 そんな中でペニスを扱かれては、耐えられるはずがなかった。

「ううっ……茜、もっ、もうっ出るっ! 茜、好きだ……!」

 尿道を駆け上がっていく精液の量は、ニ発目の射精のそれとは思えなかった。
 ぶびゅるっ! びゅくっ!
 最後の仕上げとばかりに、茜は男根を強く握って、残り汁を搾り出した。
 彼女の身体が背中から離れたのを認める。
 ややしてから目隠し用の包帯が解かれた。

「私も、郡山くんが好きだよ」

 開けた視界に映るのは、真っ直ぐに俺を見つめる茜の姿だった。
 この状況で、わざわざ正面に回り込んだって事は、あれを求めているのか。
 両肩に手を添え、顔を近付けると、茜は目を閉じた。
 ペニスを丸出しにしたままで、俺は彼女にキスをした。
 唇が触れると、彼女は「んっ……」と小さく呻き声を漏らした。
 それが色っぽく、俺はドキドキと胸を高鳴らせながら、顔を離した。
 それから、はたと思い出して言った。

「……またザーメン味だったが、良かったのか?」

 俺は彼女のスカートにぶちまけた精液の処理を口で行ったばかりだ。

「知らない。それより早く片付けて、帰ろう」

 口付けを終えた後の茜は、先ほどまでの言動が嘘であったかの様に感じられるほど、クールだった。
 俺は手渡されたティッシュで亀頭の先を拭い、衣服を整えた。
 その様子を黙ってみていた茜が、さっさと歩き始める。
 俺は慌ててその後を追い、公園を出た。

「ま、待って! どうしてそんなに急いで……」

 動きを止めた茜が、振り返らずに小さな声で言った。

「下着が気持ち悪いの」

 それは、つまり。
 茜のスカートの中では、女体の神秘が発揮されている、と言うことだろう。
 二度も続けて射精をしたばかりにも関わらず、ペニスが熱を帯びていく。
 物凄くムラムラとした感情に駆られるが、ここで「濡れたってことか?」などとデリカシーのない質問をすれば、確実に怒られてしまう。
 俺は「ごめん」と、何に対してなのか曖昧な謝罪をした。
 それから隣に並ぶと、茜が指を絡めてきた。
 
「家まで送って。……今日は、送ってもらうだけだからね」

「今日は」って事は……。
 そんな事を考えながらも、口にする事は出来ず、俺は茜を家まで送るのだった。
 デートの日が楽しみだ。


投稿日時:2019/03/11 19:29

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