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423.米原
>>422「あっ、剥けたー!」
「あっ……あっ……」
俺の人生で初めて露出したピンク色の亀頭は、俺よりも先にヒカリに対してその姿を見せていた。
そしてヒカリはちんこをいろんな方向に動かして、様々な方向から亀頭をながめている。動かされるたびに風が剥きたての亀頭に当たって、びくびくとけいれんしてしまう。
「って、なにこれ! 気持ち悪う!」
ヒカリは、亀頭の周りにこびりついた黄色い汚れを見て、目を丸くしている。人生で初めてここまで剥いたのだから、汚れが溜まっているのも当然だった。
そのあまりの衝撃に、もう俺の金玉を握っている必要などないことに気が付いていないのか、離すどころかさらに力を籠める始末である。
「はな、離して……」
「あ、ゴメン」
息も絶え絶えに俺がそう言うと、存外にも素直に謝りながら手を離してくれた。
「てかキンタマ握ってたんだ、気付かなかった」
「こっちは死ぬかと思ったぞ……」
「まあ許してよ、この剥けたちんちんに免じてさ」
「お前、どっちかと言えばそっちの方が問題だって……」
現状、俺のちんこはすっかり勃起してその存在感を主張している。だが吹き付ける風にさえ敏感に反応するこいつは、手で触ることすらできないのである。
試しに手を伸ばしてみるが、やっぱり亀頭の部分は触れようものなら猛烈な痛みを感じてしまう。辛うじて亀頭の下なら摘まめるが、だからどうしたという感じである。
「痛くて触れねーよ……どうすんだよこれ」
「確かに、剥いた後のことは考えて無かったかも……」
だろうとは思った。こいつは後先考えずになんでもやってみるタイプで、それが功を奏することもあるが、こういう場合には悪い癖でしかない。
「うーん……とりあえず、戻してみればいいんじゃない?」
「戻して、みる……?」
そう言われて、亀頭の下にある余った皮を掴んで、上にあげようと引っ張ってみる。
「……ふおお、い、痛い」
だが、剥けた皮は戻る気配がない。全く持ってそこにある『山』を超えられるという気配が一切感じられないのである。
「も、戻せない……」
「うーん……ごめんね?」
「いや謝られても意味ないって」
ヒカリは可愛らしく首を傾げて謝って見せたが、それでどうなるというわけではない。それどころかその行為は俺の焦燥感をあおるだけだった。
「ヤバいんじゃないか、これ……え、俺病院行かなきゃいけないのか!?」
「うっわー……」
「痛くてズボンもはけないのに……」
「あ、袴なら余裕あるから履けるんじゃないかな?」
「あーそうだな……ってそういう問題じゃねーだろ!」
全くもって勃起は収まる気配を見せない。最低でも萎えている状態でなければ皮は戻せない気がする。流石にこのまま病院に行くのは絶対に遠慮したい。
「勃起を治めないと……」
「そっかぁ、たしかに小さくすれば皮も戻せるかもね」
「………」
落ち着いてみようと、試しに大きく深呼吸を繰り返してみる。心は多少落ち着いたような気もするが勃起は……むしろ激しくなったような気がする。異常な状況下において、俺の子孫を残そうという本能が活性化してしまったのかもしれない……なんて。
「ダメそう?」
「むりっぽい……」
「……もうこうなったらさ、射精してみるしかないんじゃない? 射精したら勃起って治まるんでしょ?」
「そうは言っても……」
現状では射精なんて夢のまた夢だ。いつもしている皮オナニーのための皮がそもそもないのだし、亀頭を弄ることは不可能で、これでどうやって射精すればいいのか分からない。
「いつもどうやって射精してんの?」
「……その、皮を剥いたり戻したりしてる」
「あー、そりゃ無理っぽい……他の方法は?」
「やったことない。なんかネットには亀頭を弄ってやる方法とか書いてあったけど……痛くてできねーし」
一応、無理やり皮を剥いたことに罪悪感でも感じているのか、ヒカリもうんうんと唸って色々と考えてくれているようだった。
「じゃあさじゃあさ、手で触れないなら、なんか手以外でイジれないかな」
「手、以外でって?」
言われてみて、少しいい案のような気がした。問題は、手以外の何でいじれば良いかが分からないということだ。
「言っとくけど、服とかでも無理だと思うぞ。というか、手より無理な気がする」
「いやいや、さすがにそのくらいは想像つくって。ホラ、風とか」
先ほどから、少し強い風があると俺の体はびくびくとけいれんしている。それは亀頭が敏感に反応してしまっているからだ。
「ひょわぁ!」
ヒカリが、手で団扇を作って亀頭に向けて風を送る。それはまずまずの衝撃で、俺のちんこはびくんと上下した。
「どう? 射精できそう?」
「い、いや。せめてもう少し継続して風が無いと」
「うーん、しょうがない」
そう言うとヒカリは俺のちんこの根元を片手でがっしりと掴んだ。そして顔を亀頭の目の前まで近づけると、俺の顔を見上げた。
「じゃあいくよ?」
「え? うん……」
そして、固定された俺の亀頭むけてふーっと息を吐いた。その瞬間、俺のちんこには甘美な痺れが走った。裏筋の辺りにちょうど息が強く吹きかかって、それが途轍もなく気持ちいい。
ヒカリの視線は俺の亀頭にしっかりと固定されていて、ほんの少しでも動けばその亀頭はヒカリの唇に触れてしまうだろう。その唇の柔らかさを想像すると、射精感はさらに高まっていく。
「や、ヤバイ……それ……!」
まさか、俺も人生で吐息を掛けられるだけで射精してしまいそうになることがあるとは想像もしていなかった。
勃起はこれまでにないほど激しく固くなり、吹きかけられる吐息に、激しい痙攣を繰り返す。
幼馴染に無理やり初めて愚息の皮を剥かれて、そのあまりの過敏さに情けを掛けられ、息を吹きかけられながら射精する。そんな風に考えると、興奮はさらに増した。
ああ、もう射精してしまいそう……!
「い、イキそ……」
「どう? 射精できそう?」
ところが、射精寸前のことであった。突如として吹きかけられていた風は無くなり、喋るためにわずかに漏れた吐息が愚息に掛かるのみとなってしまった。
寸止め状態となって、勃起した愚息がこれまでないほどに激しく上下する。精液の代わりに、我慢汁が激しく分泌され先っぽからあふれ出ている。
「あ……」
「ねえ、どうなの、射精できそうなの? ……って、なんか出てるじゃん。これが射精?」
あまりの切なさに、俺は言葉を発することさえ億劫だった。しかし、それでもすぐに言わなければならないことを思い出した。
「そ、それは射精じゃない。も、もう少しで射精できそうだから、続けて……お願い」
「うわ……まあ、しょうがないから続けてあげるけどさ」
一瞬顔を顰めたが、言葉通りヒカリはそのまま息を吹きかけるのを再開した。
手持無沙汰だったのか、その時開いていたもう片方の手で俺の金玉を再び鷲掴みにした。そして、息を掛けながらその手を揉むように動かし始める。
俺は、もはや悲鳴のような声を上げながら、ただその感覚を享受していた。
両の金玉をぐにぐにと無造作に動かすその手の動きは、痛みさえ伴っていたがもはや関係は無かった。痛みは溢れる快感に上書きされ、むしろそれを増幅する。
無限に続くかのような快感は、おそらく時間にすればほんの数分……数秒だっただろう。ヒカリは一生懸命に亀頭に向けて息を吹きかけている。
やがて疲れてきたのか、その息が荒くなってきた。酸欠になりかかっているのか、息は段々と小刻みになってきて、少しずつ弱まってきている。
――そして、これが最後だとでも言わんばかりに、ヒカリは勢いよく息を吐いた。口を尖らせて、精一杯の力を込めて裏筋の部分に息を激しく吹きかける。
「あっ……」
その時、あまりに力を籠めすぎてしまったのか、ヒカリの頭が大きくこちらへと近づいてきた。
その唇が、俺の亀頭に触れる。その柔らかさは、この世のものではないかのようだった。指でさえ触ることのできなかった亀頭に触れたが、しかしそれは甘美な快感しか生み出さなかった。
その唇の感触を楽しむのも一瞬、次の瞬間には、すべてを押し返すように激しい射精が起こった。
まず、ヒカリの顔は当然として、そこ以外にも統制を失った精液はあたり一面に飛散していく。床、壁、ヒカリの胴着――とにかく、俺からみて前方にあるものは何でも精液に汚れたと言ってもいいだろう。そのあまりの悲惨さに、俺の頭は芯まで冷えた。
「って、ちょっとおお! 射精するならするって言ってよおお! なんか、一杯ついちゃったじゃんかあ!」
「ご、ごめん……」
謝りながら、最初に使っていたタオルで見える範囲すべてを拭いていく。
当然ヒカリの顔についている精液も綺麗に拭きとっていく。……そして、胴着に着いた精液もタオルで――
「――わあバカ! こっちは自分で拭けるっての!」
俺からタオルを奪い取ると、ヒカリは自分に着いた精液をできるだけきれいに拭きとっていく。
「んもーなにこれ、すぐ洗わないとシミになっちゃいそう……」
ヒカリの着ていた胴着は白色で、精液もまた白色ではあったが、別にそれは染みを作らないというわけでは無い。というより、むしろヒドイ染みが生まれそうなくらいだ。
「ちょっと、こっち見ないでよ!」
なんだかんだで彼女も気が動転していたのか、トイレにでも行けば済むのに、わざわざ胴着だけを脱ぐと、部屋の中にあった水道で精液のついた部分を洗っている。健康的なスポーツブラが目に入って、興奮してしまう。
「って、そうだ!」
自分の股間に目を下ろせば、そこにはまだ皮の剥けたままの愚息が居た。しかし勃起はすっかり治まっていて、何とかなりそうな気配が漂っている。
右手で半ばの辺りを摘まんで――
「い、いてててててっ!」
――戻せなかった。皮は、完全に萎えしぼんだ後でも、そこにある障害物を乗り越えることはできないままだった。
「どう? 戻ったー?」
「……戻らない」
「えっ、マジ?」
いくら努力しても、明らかに皮の幅が足りていない。太さに対して、穴の直径がどう考えても足りないのだ。これではいくら努力しても戻るはずがない。
「うーん、アハハ……」
ヒカリは、何やら笑って誤魔化そうとしていた。そして、そのままゆっくりと入口の方向へと後ずさりしていく。
「それじゃ、お先に……」
「って、帰すわけないだろ!」
ナチュラルに帰ろうとしていたヒカリの腕を掴んで阻止する。このままおいていかれるのは流石に心細いどころの話ではない。
「いいじゃんほら、剥けたんだからさー」
「剥けたから良いって問題じゃないだろ……」
「うーんそれじゃあさ、今日のところは、袴履いて帰ればいいんじゃない?」
「……」
「勃起が治まったなら、多少変でも大丈夫でしょ!」
……というわけで、今日のところは、袴をはいて帰ることにした。戻る気配はないが、帰らないわけにもいかなかった。
「あっ……あっ……」
俺の人生で初めて露出したピンク色の亀頭は、俺よりも先にヒカリに対してその姿を見せていた。
そしてヒカリはちんこをいろんな方向に動かして、様々な方向から亀頭をながめている。動かされるたびに風が剥きたての亀頭に当たって、びくびくとけいれんしてしまう。
「って、なにこれ! 気持ち悪う!」
ヒカリは、亀頭の周りにこびりついた黄色い汚れを見て、目を丸くしている。人生で初めてここまで剥いたのだから、汚れが溜まっているのも当然だった。
そのあまりの衝撃に、もう俺の金玉を握っている必要などないことに気が付いていないのか、離すどころかさらに力を籠める始末である。
「はな、離して……」
「あ、ゴメン」
息も絶え絶えに俺がそう言うと、存外にも素直に謝りながら手を離してくれた。
「てかキンタマ握ってたんだ、気付かなかった」
「こっちは死ぬかと思ったぞ……」
「まあ許してよ、この剥けたちんちんに免じてさ」
「お前、どっちかと言えばそっちの方が問題だって……」
現状、俺のちんこはすっかり勃起してその存在感を主張している。だが吹き付ける風にさえ敏感に反応するこいつは、手で触ることすらできないのである。
試しに手を伸ばしてみるが、やっぱり亀頭の部分は触れようものなら猛烈な痛みを感じてしまう。辛うじて亀頭の下なら摘まめるが、だからどうしたという感じである。
「痛くて触れねーよ……どうすんだよこれ」
「確かに、剥いた後のことは考えて無かったかも……」
だろうとは思った。こいつは後先考えずになんでもやってみるタイプで、それが功を奏することもあるが、こういう場合には悪い癖でしかない。
「うーん……とりあえず、戻してみればいいんじゃない?」
「戻して、みる……?」
そう言われて、亀頭の下にある余った皮を掴んで、上にあげようと引っ張ってみる。
「……ふおお、い、痛い」
だが、剥けた皮は戻る気配がない。全く持ってそこにある『山』を超えられるという気配が一切感じられないのである。
「も、戻せない……」
「うーん……ごめんね?」
「いや謝られても意味ないって」
ヒカリは可愛らしく首を傾げて謝って見せたが、それでどうなるというわけではない。それどころかその行為は俺の焦燥感をあおるだけだった。
「ヤバいんじゃないか、これ……え、俺病院行かなきゃいけないのか!?」
「うっわー……」
「痛くてズボンもはけないのに……」
「あ、袴なら余裕あるから履けるんじゃないかな?」
「あーそうだな……ってそういう問題じゃねーだろ!」
全くもって勃起は収まる気配を見せない。最低でも萎えている状態でなければ皮は戻せない気がする。流石にこのまま病院に行くのは絶対に遠慮したい。
「勃起を治めないと……」
「そっかぁ、たしかに小さくすれば皮も戻せるかもね」
「………」
落ち着いてみようと、試しに大きく深呼吸を繰り返してみる。心は多少落ち着いたような気もするが勃起は……むしろ激しくなったような気がする。異常な状況下において、俺の子孫を残そうという本能が活性化してしまったのかもしれない……なんて。
「ダメそう?」
「むりっぽい……」
「……もうこうなったらさ、射精してみるしかないんじゃない? 射精したら勃起って治まるんでしょ?」
「そうは言っても……」
現状では射精なんて夢のまた夢だ。いつもしている皮オナニーのための皮がそもそもないのだし、亀頭を弄ることは不可能で、これでどうやって射精すればいいのか分からない。
「いつもどうやって射精してんの?」
「……その、皮を剥いたり戻したりしてる」
「あー、そりゃ無理っぽい……他の方法は?」
「やったことない。なんかネットには亀頭を弄ってやる方法とか書いてあったけど……痛くてできねーし」
一応、無理やり皮を剥いたことに罪悪感でも感じているのか、ヒカリもうんうんと唸って色々と考えてくれているようだった。
「じゃあさじゃあさ、手で触れないなら、なんか手以外でイジれないかな」
「手、以外でって?」
言われてみて、少しいい案のような気がした。問題は、手以外の何でいじれば良いかが分からないということだ。
「言っとくけど、服とかでも無理だと思うぞ。というか、手より無理な気がする」
「いやいや、さすがにそのくらいは想像つくって。ホラ、風とか」
先ほどから、少し強い風があると俺の体はびくびくとけいれんしている。それは亀頭が敏感に反応してしまっているからだ。
「ひょわぁ!」
ヒカリが、手で団扇を作って亀頭に向けて風を送る。それはまずまずの衝撃で、俺のちんこはびくんと上下した。
「どう? 射精できそう?」
「い、いや。せめてもう少し継続して風が無いと」
「うーん、しょうがない」
そう言うとヒカリは俺のちんこの根元を片手でがっしりと掴んだ。そして顔を亀頭の目の前まで近づけると、俺の顔を見上げた。
「じゃあいくよ?」
「え? うん……」
そして、固定された俺の亀頭むけてふーっと息を吐いた。その瞬間、俺のちんこには甘美な痺れが走った。裏筋の辺りにちょうど息が強く吹きかかって、それが途轍もなく気持ちいい。
ヒカリの視線は俺の亀頭にしっかりと固定されていて、ほんの少しでも動けばその亀頭はヒカリの唇に触れてしまうだろう。その唇の柔らかさを想像すると、射精感はさらに高まっていく。
「や、ヤバイ……それ……!」
まさか、俺も人生で吐息を掛けられるだけで射精してしまいそうになることがあるとは想像もしていなかった。
勃起はこれまでにないほど激しく固くなり、吹きかけられる吐息に、激しい痙攣を繰り返す。
幼馴染に無理やり初めて愚息の皮を剥かれて、そのあまりの過敏さに情けを掛けられ、息を吹きかけられながら射精する。そんな風に考えると、興奮はさらに増した。
ああ、もう射精してしまいそう……!
「い、イキそ……」
「どう? 射精できそう?」
ところが、射精寸前のことであった。突如として吹きかけられていた風は無くなり、喋るためにわずかに漏れた吐息が愚息に掛かるのみとなってしまった。
寸止め状態となって、勃起した愚息がこれまでないほどに激しく上下する。精液の代わりに、我慢汁が激しく分泌され先っぽからあふれ出ている。
「あ……」
「ねえ、どうなの、射精できそうなの? ……って、なんか出てるじゃん。これが射精?」
あまりの切なさに、俺は言葉を発することさえ億劫だった。しかし、それでもすぐに言わなければならないことを思い出した。
「そ、それは射精じゃない。も、もう少しで射精できそうだから、続けて……お願い」
「うわ……まあ、しょうがないから続けてあげるけどさ」
一瞬顔を顰めたが、言葉通りヒカリはそのまま息を吹きかけるのを再開した。
手持無沙汰だったのか、その時開いていたもう片方の手で俺の金玉を再び鷲掴みにした。そして、息を掛けながらその手を揉むように動かし始める。
俺は、もはや悲鳴のような声を上げながら、ただその感覚を享受していた。
両の金玉をぐにぐにと無造作に動かすその手の動きは、痛みさえ伴っていたがもはや関係は無かった。痛みは溢れる快感に上書きされ、むしろそれを増幅する。
無限に続くかのような快感は、おそらく時間にすればほんの数分……数秒だっただろう。ヒカリは一生懸命に亀頭に向けて息を吹きかけている。
やがて疲れてきたのか、その息が荒くなってきた。酸欠になりかかっているのか、息は段々と小刻みになってきて、少しずつ弱まってきている。
――そして、これが最後だとでも言わんばかりに、ヒカリは勢いよく息を吐いた。口を尖らせて、精一杯の力を込めて裏筋の部分に息を激しく吹きかける。
「あっ……」
その時、あまりに力を籠めすぎてしまったのか、ヒカリの頭が大きくこちらへと近づいてきた。
その唇が、俺の亀頭に触れる。その柔らかさは、この世のものではないかのようだった。指でさえ触ることのできなかった亀頭に触れたが、しかしそれは甘美な快感しか生み出さなかった。
その唇の感触を楽しむのも一瞬、次の瞬間には、すべてを押し返すように激しい射精が起こった。
まず、ヒカリの顔は当然として、そこ以外にも統制を失った精液はあたり一面に飛散していく。床、壁、ヒカリの胴着――とにかく、俺からみて前方にあるものは何でも精液に汚れたと言ってもいいだろう。そのあまりの悲惨さに、俺の頭は芯まで冷えた。
「って、ちょっとおお! 射精するならするって言ってよおお! なんか、一杯ついちゃったじゃんかあ!」
「ご、ごめん……」
謝りながら、最初に使っていたタオルで見える範囲すべてを拭いていく。
当然ヒカリの顔についている精液も綺麗に拭きとっていく。……そして、胴着に着いた精液もタオルで――
「――わあバカ! こっちは自分で拭けるっての!」
俺からタオルを奪い取ると、ヒカリは自分に着いた精液をできるだけきれいに拭きとっていく。
「んもーなにこれ、すぐ洗わないとシミになっちゃいそう……」
ヒカリの着ていた胴着は白色で、精液もまた白色ではあったが、別にそれは染みを作らないというわけでは無い。というより、むしろヒドイ染みが生まれそうなくらいだ。
「ちょっと、こっち見ないでよ!」
なんだかんだで彼女も気が動転していたのか、トイレにでも行けば済むのに、わざわざ胴着だけを脱ぐと、部屋の中にあった水道で精液のついた部分を洗っている。健康的なスポーツブラが目に入って、興奮してしまう。
「って、そうだ!」
自分の股間に目を下ろせば、そこにはまだ皮の剥けたままの愚息が居た。しかし勃起はすっかり治まっていて、何とかなりそうな気配が漂っている。
右手で半ばの辺りを摘まんで――
「い、いてててててっ!」
――戻せなかった。皮は、完全に萎えしぼんだ後でも、そこにある障害物を乗り越えることはできないままだった。
「どう? 戻ったー?」
「……戻らない」
「えっ、マジ?」
いくら努力しても、明らかに皮の幅が足りていない。太さに対して、穴の直径がどう考えても足りないのだ。これではいくら努力しても戻るはずがない。
「うーん、アハハ……」
ヒカリは、何やら笑って誤魔化そうとしていた。そして、そのままゆっくりと入口の方向へと後ずさりしていく。
「それじゃ、お先に……」
「って、帰すわけないだろ!」
ナチュラルに帰ろうとしていたヒカリの腕を掴んで阻止する。このままおいていかれるのは流石に心細いどころの話ではない。
「いいじゃんほら、剥けたんだからさー」
「剥けたから良いって問題じゃないだろ……」
「うーんそれじゃあさ、今日のところは、袴履いて帰ればいいんじゃない?」
「……」
「勃起が治まったなら、多少変でも大丈夫でしょ!」
……というわけで、今日のところは、袴をはいて帰ることにした。戻る気配はないが、帰らないわけにもいかなかった。
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